木村グロースようこです。
一昨日、
ある出来事で気付いたこと。
それは、
相手が機嫌の悪い時
こそがチャンス!
何があったかというと、
おとといの夕方、
夫が帰ってきて
玄関から入ってきた途端
お…
何かあったな
と感じたんですね。
くたくたに疲れた顔で
目の下に疲労感がにじんでいて、
彼のまとう空気がハリネズミ、
いやフグのような感じで、
ガサガサしてたんです。
そういうのって、
感じることありませんか?
で、私は何にも言わずに、
ハリネズミ君が
自分で話し出すのを
待ってたんですね。
夫が話してくれたのは、
こんな状況でした。
近所の道路を歩いていたら、
脚の悪いおばさんと、
その方が歩くのを助けている
女性に出くわしたんですね。
大変そうだったので
夫も肩を貸してあげる
ことにしました。
エレベーターのないアパートで、
彼女の3階の自宅まで
連れていってあげたんですが、
どうも彼女はアルコール依存症らしく、
ものすごいお酒臭いし、
脚には大きな傷跡があって、
体中が痛むということで、
階段を上がるにも、
夫が引っ張り上げるような
感じで大変だったそうです。
で、やっとのことで
彼女のアパートまで着くと、
旦那さんらしき人が出てきて、
彼も松葉杖をついている。
小さなアパートの中は、
家具がほとんど無くて、
ベットルームっぽい部屋には、
かろうじて裸のマットレスが
直接床に置いてあるという、
相当すさんだ空間だったとか。
夫がおばさんをマットレスの上に
寝かせてあげたら、
彼女はなんと、
こう言ったらしいんですね。
Ich will sterben...
(「死にたい」)
この老夫婦の
激貧レベルにショックを受け、
さらには、
このおばさんからの
ショッキングな言葉を聞いて、
もう夫の気持ちも荒みまくり…
というのは容易に想像できました。
夫が好意でやってあげたことへの
打撃は、大きかった。
このエピソードで、
夫のことがまたひとつ
深く知れたな、と思いました。
それは何かというと、
彼は「フェアネス」ということに、
非常に重きを置いているということ。
3か月に一度は、
休暇で旅行に行ける人もいる一方、
裸のマットレスひとつしかない部屋で
暮らしている依存症の人もいる。
そのすさまじい格差。
良かれと思って
助けてあげた自分の好意を
踏みにじるような言葉をかけられた、
という、
自分に対するアンフェアな扱い。
それがダブルパンチで来たから、
夫は憔悴しきって帰宅したんだな、
とわかりました。
こういうときって、
どうしたの?って
話を聞いてあげる姿勢が
すごく大事だと、
あらためて感じました。
夫がハリネズミ君になっている原因は
自分ではない、って分かっていたので
ある程度落ち着いて
彼に接することができましたが、
相手と自分との間に
境界線を引くことも、
大事だなぁと思います。
じゃないと自分を守ることに必死で、
相手が本当に必要としている、
聴く耳を持ってあげる
ということができないから。
境界線を引きつつ、
相手の不機嫌の背景を考える。
これって、簡単じゃないし、
私も以前は全然できませんでした。
「こんな不機嫌を
ぶつけられている私は
理不尽な扱いを受けている」
っていう気分になってた
ことも勿論あります
でもね、
ハリネズミ君を
見ていてあげられるのは、
パートナーである自分なんですよね。
それに自分だって、
ハリネズミさんになる時もあるしね。
さて、今日のお話しをまとめると…
相手が機嫌が悪い時、
ハリネズミ君になっている時は、
自分と相手の間に
心の中では境界線を引きつつも、
相手の話を聞いてあげよう。
なぜなら、
相手が大切にしている価値観が、
より深く理解できる
チャンスだから!
いざという時のために、
参考になっていたら嬉しいです