国際結婚といえば、
まるでセット品のように
付いて回るイメージ。
それは、
ことばの壁
今日は、
この表現について
考えてみようと思います。
ベルリンの壁跡 (イーストサイドギャラリー)
「自信がない」で立ち止まるジブンを
「行動できるジブン」に変えていく
夫婦間コミュニケーションコーチの
木村グロースようこです。
最初の夫はロシア人だったのですが、
同棲し始めた頃のロシア語は
まだそれほど流暢ではなかったので、
これを言いたいのに、
ロシア語の単語を知らない
あるいは、
この単語の活用形はどうだっけ?
そんな風につまづくことが多く、
会話の流れがブツ切れになって、
しょっちゅうイライラしていました。
でも、
そのイライラの矛先は、
常に自分。
決して、
「相手と自分との間に
立ちはだかる壁」
ではなく、
「自分自身が超えていかねばならない
自分の内面にある忍耐の壁」
という認識がありました。
彼はと言えば、
アパート中に単語を書いた
ポストイットを貼り、
私の勉強に協力してくれました。
同時に、日本語の勉強に
熱心に取り組んでいました。
その後、彼とは離婚することになりますが、
関係の雲行きが怪しくなり始めた頃の
私のロシア語も、彼の日本語も、
仕事で使うのに
全く支障のないレベルに
なっていたのでした。
ポストイットだらけの当時の台所
一方、今の夫の場合。
最初の奥さんとは、
出会った頃から
英語で会話していました。
彼女の英語はアメリカ仕込みで
二人が出会った時には既に
相当に流暢なもの。
ただ、
言葉以外のことも合わせた
彼女の「コミュニケーション」は、
二人の間に子供が生まれた頃から、
夫の理想とする「コミュニケーション」と
少しずつ確実に離れていったそうです。
私自身の経験、
そして夫の経験を振り返ると、
言葉が流暢であれば
二人の関係は
うまくいくのか?
という問いの答えは、
確実にNO。
それでは一体、
言葉の壁って、
何なんでしょう?
国際結婚をしている
日本人女性の話を聞くと、
彼女たちはこんな風に語ります。
・自分の表現したい
ニュアンスが伝えられない
・相手の言葉で話そうとしている時、
相手が、自分の「つたない言い方」に
イライラしてしまうようだ
・相手と口論になった時、
相手の言語で即座に応答できず
いきどおりを感じる
これらの課題は、
自分の外国語レベルを上げれば
解決するのでしょうか?
私は、
「外国語のレベル」の奥に
別の課題が隠れているような
気がするのです。
自分の表現したい「ニュアンス」は、
日本語でなら具体的に表現できる?
自分の「こんな感じ」の気分は、
日本人同士であっても、
そのまま相手に伝わるかどうかは
分かりませんよね。
また、
頑張って相手の言語で
話そうとしているのに、
「レベルが低い」と
イライラされるとき、
相手自身に、
言葉以外の何か別の課題が
隠れているような気もするのです。
夫婦になると、
家計のことや住む場所のこと、
子供が生まれたら
教育方針について、
親が病気になったら、
親が歳を取ったら、
自分達が歳を取ったら
etc...
込み入った対話が必要な場面は、
山と出てきます。
もちろん、
お互いの共通言語が全くない、
という状況なら話は別ですが、
気持ちをコミュニケートし合って
好きになって結婚した相手なら、
ネイティブレベルに程遠かったとしても、
誤解を防ぐことのできる
コミュニケーションは、
成立するはずです。
長々と書いてきてしまいましたが、
私が言いたかったことは、
二人の間で何か困難が生じた時
これは本当に『言葉の壁』なのか?
と、一度立ち止まって考えてみることも、
長い目で見た二人の問題解決に
役に立つかもしれない
ということ。
そして、
相手の言語が
「流暢」ではなくても、
そのことで、
自分達二人の将来について
不安を募らせたりする
必要はないんじゃないかな。
ということです。
何かの参考になったら、幸いです。
今回は相当長くなってしまいましたが、
最後まで読んでくださって、
本当にありがとうございます
ご意見や、ご質問がありましたら、
ぜひ聞かせていただけると嬉しいです。




