昨日から、木村グロースようこを
知っていただくために
特設記事を書いております

(第一話を見逃した!という方は
こちらから見てくださいね♡↓↓)
「自分って誰?」が
ことばと深く関係していること
を体感し、
始めるも辞めるも自分次第
の姿勢を身に付けた幼少時代。
本日は、その後のお話です。
【一点集中型】が
極端化していった
魔の高校時代について。
どうぞお付き合いくださいね

「的(まと)」に明け暮れた弓道女子
「家に近いから」という
脱力系な理由で決めた高校は、
硬式野球と新体操の強豪校。
わけのわからない熱量の高校球児たちと、
プライド高き美人ぞろいの体操ガールズ。
・・・怖い

逃げるようにして見学に行った校舎裏の
部活エリアで目にしたのは、
張り詰めた空気と静寂の中で弓を構える、
凛とした先輩の姿でした。
・・・これだ

新入部員の下積み期間を経て、
やっと的に矢が放てるようになった頃には
弓道が生活の一部になっていました。
一点集中
ここだ!という瞬間を悟る
それこそ一点集中の練習を重ねたことで、
県大会2位を取るまでになりました。
外の世界が見てみたい
その頃、隣のクラスに
スイス人留学生がやって来ました。
彼女の存在を通じて開けた、
外国に行って勉強する
という新しい世界!
さらに、英語の勉強が
大好きだったこともあり
私も留学したい!
とう気持ちが急激にふくらみました。
的をしぼった私は両親を説得し、
カナダ
へ留学できることに。

そうして16歳の弓道ガールは、
未知の世界に胸を躍らせ
1年間の交換留学生として
オンタリオ州に旅立ちました。
オンタリオ湖が徒歩圏内の町で過ごしました
人生初の試練
1996年当時、
まだインターネットは存在せず、
国際電話も高額サービス。
オンタリオ州の小さな町には
他に日本人もおらず、
人生で初めての
「日本語ゼロ」環境
温かなホストファミリーに恵まれましたが、
ホストシスターは私と真反対な性格です。
英語もまだ流暢に話せない状況で、
ストレスは相当なものでした。
さらには、
「留学したら太る」
という先入観。
手っ取り早くカロリーを消費する
という目的で入った競泳部で、
毎日ひたすら泳ぎまくりました。
また、食べることへの
強迫観念にとりつかれ、
気が付けば、体重は激減。
生理も止まっていました。
確実に拒食症だったのですが、
自分には全く自覚がありませんでした。
お姉ちゃんの日本語がヘン
カナダにいる一年間、
月イチ10分、国際電話で家族と話す以外は、
全く日本語に触れない生活。
弟たちは、姉から届くエアメールに
漢字間違いが増殖しつつあること、
妙な表現を使うようになったことから、
お姉ちゃんは
日本語を忘れつつある
という恐怖を感じていたそうです。
そして案の定、帰国直後は・・・
日本語が出てこない

おはしがうまく使えない

弓道で養った【一点集中】は
繊細なティーンエイジャーの心と身体を
極端な一点集中
がんばりすぎ傾向
へと駆り立てたのでした。
(日本語も箸も、すぐに普通に戻りましたが)
そんなこんなで試練のカナダ留学でしたが、
英語でのコミュニケーション力が付き、
ひとつの外国語を習得した
という自信が得られたことが、
なによりの収穫でした。
その後、ある一冊の本と出合ったことで、
次なる的は東京へと動いていきます。
続きはまた次回。