〇〇語ができる。
こう聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
例えば、
〇〇語を使って・・・
✓友人と楽しく会話
✓会社のミーティングで堂々と発言
✓恋人と対等にディスカッション
外国語の勉強に必須なのは、
イメージを持って勉強に取り組むこと。
今日は、外国語を学ぶ際に必ず役立つ、
イメージすることの効果について、
お話ししたいと思います。
例えばあなたが、山に登るとします。
山道で可憐な野花を見たいとか、
新鮮な空気が胸一杯吸いたいとか、
山頂で食べるおにぎりが楽しみとか…
なぜ登るのか、には、
色々な理由があります。
でも、
頂上のない山だったら、
どうでしょう。
それでも、とりあえず登ろう、
と思うでしょうか?
どの地点を持ってして、
『到達した』と感じられるでしょうか?
外国語を身に付けるのは、
山に登ることと似ています。
外国語を学ぶ際、
この『頂上』になるのが、
こういうことができている、
というイメージです。
ドイツ語だったら、
✓ドイツ旅行中、レストランで楽々注文
✓ドイツ人の友達と楽しく会話
✓ドイツ企業で上司や同僚と
対等に話ができる
など、自分の『頂上』を、まず決める。
そこからです。
私が思い描いていた頂上は、
こんなイメージ:
ドイツの親戚と集まったときに、
心に余裕を持って、
会話に参加できる!
ベルリンに移住した時、
ドイツ語は一言も話せませんでした。
初級ドイツ語のコースに通いましたが、
先生 = ネイティブスピーカー
クラスメート = 初級
という環境にあって、
「こんな風にしゃべれるようになりたい」
という存在がいなかった。
ネイティブレベルは雲の上。
ドイツ人の先生は、
私のモデルになり得ませんでした。
その後に就職した日系の会社では、
ドイツ語が流暢な日本人の同僚がいました。
彼が取引先と電話で話すのを見て、
「あんな風になれたらいいな」と思いました。
私が目指す頂上にいたのが、彼です。
彼を、モデルにすることにしました。
『国際書留郵便』
『配送の遅延』
『荷物の紛失』
『速達』
『大型の荷物を発送する』
など、毎日の業務で必要な単語や表現を、
その同僚が使っているのを
聞いて真似しながら、
コツコツ覚えていきました。
その後に就職したベルリン企業。
ロシア人、イギリス人、フランス人などが働く
比較的国際的な環境でした。
ロシア人の同僚はドイツ在住20年以上。
ドイツ人同僚とほぼ変わらないレベルです。
一方、イギリス人とフランス人同僚のドイツ語は、
このロシア人ほどではない。
次なるモデルは、この二人にしました。
メールや電話口でどんな単語を使っているのか、
どんな表現で仕事について書いているのか。
すぐ使えるものを、真似しました。
入社してから半年ほど後、
私は契約書作成部に配属されました。
デスクの隣は、このロシア人同僚。
朝から晩まで、彼のドイツ語が聞ける環境です。
ビバ、頂上改革!
私のモデルは、彼に昇級です。
結局この会社は2年で退職しましたが、
彼のおかげで、他のドイツ人同僚とも
どんどん話せるようになりました。
もちろん、最初から
『ネイティブレベルになるぞ!』と決意し、
ネイティブスピーカーをモデルにして、
そこに向かって努力するのもありです。
ただ、それには、登り始めの山道の
傾斜が急すぎるように思います。
① 頂上のイメージができたら、
↓
② そこにいるモデルを
探してみてください
今は、外国で活躍している日本人が沢山います。
YouTube動画や、音声配信をしている方も。
その外国語を習得している
ノンネイティブの外国人を
モデルにするのも良いかもしれません。
モデルを決める!
決めたら、真似する!
頂上を決めたら、
そこへ続く山道も、
きっと楽しめるようになりますよ