語学力ゼロからでもヨーロッパ就職を叶える♡
ドイツ在住歴約２０年
ドイツ就職・海外キャリアアドバイザー
ブットラー惠子です。
日本ではあまり知られていませんが、
実は今ドイツでは
カーニバルの時期です。
カーニバルというと
ブラジル・リオが有名ですが
ドイツのカーニバルは
仮装で盛り上がります。
ちなみに2/16は
「Weiberfastnacht 」といって
女性が権力を握る日とされ、
男性のネクタイを切るのが慣習です。
ドイツで就職したら、
男性はこの日は
切られてもいい古いネクタイを
着用しましょうね。
さて、ドイツは今
ストライキの嵐（？）です。
郵便局員が所属する
労働組合はインフレを理由に
15％の賃上げを要求して
ストライキが断続的に行われています。
また金曜は空港職員や
バスなど公共交通機関職員による
ストライキがありました。
空港職員は10％か
月最低５００ユーロ
（１ユーロ１４０円換算で約７万円）
の賃上げを要求しているそうです。
でも空港職員はそんなに
高給取りの職業グループではないので、
10％＝500ユーロという
構図が成り立ちません(;'∀')
しかも去年のドイツの
インフレ率は8％弱だから
10％も15％の賃金値上げ要求は、
インフレ率以上ですね。
いずれにせよ、
郵便局や空港経営者側は
「そんなお金はありません」
と拒否しているので、
ストライキは続きそうです。
私もドイツ企業で働いているので、
給与は業界の組合が
会社側と合意した
給与体系に基づいています。
でも私の働く会社は、
極めて間接的ですが衣食、
つまり生活の基本産業に
関わっています。
そのせいか、既定の給与額は
かなり低めに設定されていて、
製造部の方々は
その給与額で働いています。
と言う訳で、
インフレを受けて、
私の会社が所属する労働組合も当然
賃上げを要求しています。
だけど、
労働組合側が要求しているのは
たったの8％。
「たったの」というのは、
昨年のインフレ率が８％弱で
今年も昨年ほどでないとしても
インフレは続く見込みだからです。
通常協議するのは
２年分の給与なので、
どう考えても
８％では足りないですよね。
それに８％を要求しても
きっと合意するのは４％とか
よくて６％ぐらいなのでは？
これでは実質賃下げです。
もちろん会社側にしてみれば、
材料費や燃料費は高騰しているし、
でもそれを丸ごと
販売価格に転換できません。
衣食は生活必需品だから、
それに関わる業界も
大幅な値上げというのは難しい。
だから少しでも賃金を抑えて
利益を確保したいのは、
よーく分かります。
それに政府も生活負担を減らそうと、
あちこちで
減税措置を取ってくれています。
だけどほとんどの人は、
生活がどんどん
きつくなるはずです(-_-;)
よく日本では転職すると
給与が下がると言われています。
これを海外就職で避けるためには、
初めから業界を
意識することが大切です。
もちろん職種と業界が
切り離せない場合もあります。
フライトアテンダントさんは
航空業界しかありません。
だけど例えば、経理だったら
経理職はどんな業界にもあるので、
製造業とか医薬産業とか
ある程度は選べるはずです。
私は以前勤めていた日系企業は
ずっと機械産業だったこともあり、
たぶんドイツ人の平均より
お給料を頂いていました。
なので今の会社に入った時、
給与額は１０年ぐらい前の
水準まで一旦下がりました
（その後、努力が認められたり
政府の減税措置のおかげで、
最近やっと
前職に近い水準まで戻ってきました）。
なので業界が違えば、
大幅に給与額が変わることもあるのです。
でもですよ、
給与額が高いというコトは、
それなりに責任が多かったり
大変だったり理由があります。
私が機械産業で働いていた時は、
お客様が自動車メーカー
ということもありました。
だからもし不備があって
お客様の製造が止まったりしたら、
１日で損害額が１億とか
ものすごい金額でした。
だからその分プレッシャーも
ストレスも
大きかったんですよね。
しかも収入が少し多かった分、
ストレス解消に
買い物に使って手元に
あまり残りませんでした(-_-;)
また、給与が良いと言われている
銀行、金融業界もデジタル化が
急ピッチで進んでいます。
そのため、高い人件費を削減、
つまりリストラによる
人員削減がどんどん進んでいます。
なのでラクで安定していて、
高収入という業界は
基本的には存在しないのでは
ないでしょうか
（いや、私が知らないだけで、
実は知っている人だけ知っている
業界があるのかもしれませんが）。
憧れの海外に住み続けるためには、
金銭的に生活基盤が
安定していることが当然条件です。
だから海外就職を考える時に
軸にしたいのは職種ですが、
業界についても
一緒に考えてみましょう。
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