ドイツ在住歴約２０年
ドイツ就職・海外キャリアアドバイザー
ブットラー惠子です。
日本での滞在も残り
わずかになってきました。
まだまだ
食べたいものがあって、
時間が足りません(汗）。
渋谷も変わりましたねぇ…。
さて昨日テレビで、日本人の
「海外出稼ぎ」
についての報道を見ました。
出稼ぎというは、
所得の低い場所に人たちが、
より求人の多い場所や
高所得の地域に働きに出ること。
報道の中では、
アメリカやオーストラリアなどに
ワーキングホリデー・ビザで
働く日本人が登場しました。
日本で働いていた時よりも
給与が2倍、もしくは3倍になった
美容師さんたち。
日本では3年修業を積んでも
年収300万だったすし職人は、
アメリカで年収が8000万円に。
しかも日本では、お寿司を
握らせてもらえなかったのが、
アメリカでは
すぐに握らせてもらえたとか。
他にも年収が大幅に
アップした職種の方々が
紹介されていました。
さらに、海外では年収が
大幅にアップするだけではなく、
残業なしで
有休もしっかり取れる。
つまり、より快適な
労働環境の中で働けて、
1石二鳥というワケです。
この背景の一つは、
日本の賃金水準が過去
約20年間変わっていないことです。
国税庁によると、平成14年の
年間平均給与額は388万7千円。
令和2年では307万1千円。
（数字の出典はこちら）
なんなら日本の平均所得は
減少している…？！
一方アメリカは、コロナで
減ったものの、大きなスパンで
見れば増加しています
（出典はこちら）。
そして2つ目は、
今大々的に報道されている
円安の影響です。
月3千ドルは
1ドル120円なら36万円。
だけど1ドル145円なら、
43万５千円になります。
では、ドイツではどうでしょうか。
ドイツにも東欧や東南アジアなど
多くの国から
出稼ぎ労働者が来ています。
日本人の場合、
ワーホリでドイツに来た人が
就ける仕事は
言葉が理由で飲食店が多い。
飲食店で働くというのは、
体力的にも時間的にもハードです。
だから働きながら、
語学を身に付けようと思っても、
ドイツ語の学習に
集中できる人は少ないようです。
ただ最低賃金額が10月から
12ユーロに引き上げされ、
1ユーロ140円で
計算すると1,680円。
だから円安のメリットが、
やはり大きいようです。
でもワーホリでドイツに
滞在するメリットは、
もう一つあります。
それは、長期滞在するために
正社員としての
就職先が見つけやすくなること。
特に日系企業では、
日本の企業と同様に若い人に
チャンスを与えることがあります。
というのも、もうすでに
ドイツに住んでいるということで、
日本に住んでいる人より
採用するのに気軽さがあるんですよね。
とはいえ、ワーホリの仕事は
誰でも出来る仕事が多いけれど、
正社員で就職となると、
また話は異なります。
就職するためには、
自分の強みやスキルを活かして、
働けるだけの語学力を
身に付けることが大切です。
出稼ぎをしていずれ、
日本に戻ってくるのも、
もしくはそのまま
その国に残るのもありです。
いずれにせよ、
今こんな時代だから
働く場所の選択肢があれば、
安心ですよね。
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