ドイツ在住約２０年
ドイツ就職・キャリアアドバイザー
ブットラー惠子です。
だいぶ日本でもニュースに
なっているようですが、
ドイツはコロナ第４波真っただ中。
ここ数日、４万人とか５万人が
感染していて、昨年のこの時期以上に
多くの人が感染しています。
とにかくワクチン接種済みの人は、
コロナにかからない、という
考えを基にドイツでは
２G、３Gルールが設けられました。
３Gというは次の３つを指します。
geimpfte（ワクチン接種済み）
genese（回復者）
getestet（陰性テストの証明書所有者）
２Ｇというのは、
ワクチン接種者と回復者。
２Ｇ、３Ｇルールというのは、
このカテゴリーに入る人のみ、
優遇するルール。
つまり、レストランの室内で
飲食が出来たり、
映画館などの娯楽施設の利用、
イベントなどに参加できます。
確かにワクチンは、
コロナの重症化を防ぐのには
効果があると言われています。
だけどワクチンは
時間と共に免疫力が低下して、
コロナにかかる可能性がある
とか、
デルタ株には感染する
可能性がある
そのせいもあり、夏には
ほぼ満席の観客を動員して
サッカーの試合が行われたり、
（海外）旅行する人が多くいたり。
その結果、ドイツでは秋になり
感染者が激増。
接種してもコロナに感染する
可能性があるということに
政府は慌てて、３回目の
ワクチン接種を推奨しているのですが、
またワクチンが足りないという
問題が発生しているようです。
おまけにワクチン接種のために
整えた会場も夏になり
閉じてしまったので、人手も足りず、
半年前と同じ混乱ぶりです(-_-;)
同時に、もうこれだけ
コロナ感染が長期化していて、
みんな疲弊しているのでしょう。
皆がワクチンを打てばいいんだ、
というような雰囲気になってきました。
そこでワクチン未接種者への
圧力を強めるため、
ドイツ全土で交通機関の利用者に
３Gルールが適用になりました。
つまり、ワクチン未接種は、
バスや電車に乗るのに、
といっても、各公共交通機関も
全員のテストやワクチンパスを
チェックする人手はありません。
なのでチェックは抜き打ちです。
同様に、
ワクチン未接種者は会社員も
出社時に陰性テストの結果を
会社側に提示する必要があります。
テストの結果は、
２４時間のみ有効。
つまり毎日テストが必要になります。
これが面倒になった人が
ワクチンを接種するように
誘導したいようです。
実際にワクチン接種者も
増えていると聞きました。
ワクチン接種の義務化が
ドイツでも議論され始めました。
お隣のオーストリアでは
すでに２月からの義務化が
決定しています。
私が怖いと思うのは、
ワクチン未接種者を悪者扱いして、
排除しようとする雰囲気。
個々の選択を尊重するのが
民主主義の原則。
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