ドイツ在住歴約20年
海外フリーライフ・アドバイザー
ブットラー惠子です。
差出人が
書いてないなんて
ちょっと不気味。
先輩はチョコは食べず、
卓上に放置していました。
するとまた次の月曜日、
同じように
差出人不明でチョコレートが
届いたんです。
違ったのは、
チョコの味と
同封されていたカード。
そしてブルーの包装紙には、
前回と違う
アルファベットが。
前回は「T」で、
今回は「C」。
カードにはやはり、
何も書いてありません。
裏の写真のメッセージは、
決して不快なものではなく、
むしろ
応援するようなメッセージ。
だけど、
差出人が不明なので、
さすがに先輩も私も
気味が悪くなりました。
警察に連絡する?
でもチョコを送るのは
犯罪じゃないから、
警察は何も
してくれないのでは?
こんな話もしました。
唯一の手掛かりは
差出人はマインツ近郊から
投函しているらしい、
ということ。
でも先輩にはマインツに住む
親族や友達もいない。
顧客も海外ばかりで、
心当たりはありません。
そしてさらに数週間、
毎週月曜日になると
同じように
チョコが届きます。
違う味。
違うカード。
違うアルファベット。
アルファベットが
ヒントかと考えても、
「TC」で始まる単語なんて、
思いつきません。
毎週月曜日になると
私も先輩も
緊張するようになりました。
すると、
ピタリとチョコの郵便が
来なくなりました。
ドイツのポストは黄色が目印です
そして会社はコロナのため、
グループに分かれて
出勤することに。
私と先輩は別のグループになり、
しばらく別々に
働くことになりました。
私たちは週に1回、
分からないことを
電話で聞き合ったり、
引継ぎをするのに話をしました。
ところがある日、
いつものように仕事の
引継ぎの後、
先輩が突然こう言いました。
「そういえば、
チョコを送ってきた犯人が
分かったのよ」
私ももう好奇心全開で
「誰ですか!?」
と聞きました。
犯人はなんと、
とある輸送会社。
チョコの送付が終わって
数週間後、
この会社から
「チョコ、届きました?」
と電話が
かかってきたそうです。
包装紙が本格的でした。
先輩は年末に定年退職。
先日この会社から、
電話がありました。
妙なものが
私の元にも
送り付けられないよう、
輸送会社を変える
予定はありません、
と私はきっぱり断りました。
新規顧客を獲得するのに
不安をあおるようなことを
してはいけない。
そんな教訓を得た
エピソードでした。
これ以外にも、
ドイツで働いていると、
また機会があれば、
書いていきますね。
*・゜゜・*:.。..。.:*・
関連記事
*・゜゜・*:.。..。.:*・
カテゴリー1位獲得中♡
こちら↓をクリックいただけると
励みになります。