「またその話かYo~」という罵詈雑言が聞こえますが、最近SNSや動画投稿サイト果てやバイク系のWebサイトまで、とある表記や現象についての言い回し等、”ど~も勘違いしているのではないか?”と思う内容が散見され黙っていられないので書く事にしました。
大まかに単気筒で250CCあたりの車種に乗っている人で、低回転で高いギアを使い「エンジンがガクガクする」とか「カタカタいう」という現象に出くわしたことが、あると思います。
この現象に関して一般的に「ノッキング」と表現している人が多いですね。
多分ヂーゼルノックと勘違いしているんだと思います。
ヂーゼルノックは通常燃焼の範囲で起こる不具合なのに対して、ガソリンエンジンのノッキングは不正燃焼のことで、言ってみればヂーゼル燃焼自体がガソリンエンジンにしてみればノッキングです。
そして、この「がくがくする」現象は”スナッチ”と言って低速で高いギアを使い、回転を落としすぎたときに起こる症状で言ってみれば”操作ミス”!!エンジンに多大な負荷を与えます。
中には「ハイオク入れたら緩和した」「添加剤入れたら出なくなった」などというヨタも散見されますが、上記したようにノッキングじゃないのでオクタン価変えてもなんも変わりません。
物理的に緩和したいのなら、例えばインナーパーツをいじれる環境なら、圧縮落とすとか連桿比を改めたりシリンダーのオフセット量を変更するすべを考えたり、手じかにできることでは減速比をショートにして低速でも完爆の回転数が確保できるようにするしか方法はないと思います。
それにもう一つ、この話の流れで、例えば二次減速を変える場合「ショートにする」=「加速重視」、「ロングにする」=「最高速重視」という表現をする人がいます。
どーも今バイクに乗っている年代は、ダッシュ!四駆郎世代が多いのかミニ四駆でそういう言い回しをしていた気がします(⊙ꇴ⊙;)。
これに関しても「加速重視」は良いとして、「最高速」というものは出力と走行抵抗から算出する絶対値であって、減速比でロスすることはあっても向上することはありません。
最も動力が無限のパワーを出力できるならそういう言い回しもあると思いますが。
ミニ四駆などでは、バイクなどで最大の走行抵抗である空気抵抗が皆無であるため、そういう言い回しでも、まーまーOK!?とまかり通っているのかもしれません。
現に2次減速比をショートにしたほうが、6速での最高速は伸びる車両って結構あると思います。到達速度時の走行抵抗がパワーカーブの出力を上回っていれば、フケ切る前に伸びなくなりますからね。
バックストレートエンドの速度とかで、ファイナル設定していると現実を直視せざるを得なくなります。