なんだか硬いタイトルだが、シフトインジケータ付けたついでに、レブルのギアと速度について考えてみた。
というのも、しばらく前に某サイトで「レブルのエンスト」について書き込みをしたら、そのリアクションで「そりゃ、どう見てもギアの選択ミスによるストールでしょう」という内容の書き込みがあり、一緒にしてもらいたくないのでスレ自体を削除したのを覚えている。
冷たいように感じるだろうが、並々ならぬネガティブ・オーラを発している人だったので「説明しても分かっていただけない」とも思ったし、下手なこと言うと怒りの矛先がこっちに向けられかねない予感もあったので、扉を閉じました。(-_-;)
まー、そんなことも有り、今回「ギアの選択」という事なんですが、レブルにはご存知のようにタコメーターが付いていません。
私のバイクは、燃調見るのに好都合な「数字表示」の回転計を付けていますが、走行中はほとんど見ません。感覚でシフトチェンジは行っています。
でも稀に、高いギアのまま速度低下してしまって、クラッチ繋いでそのままストールなんていう事もあります。(;'∀')
シングルエンジンとしては、どうすることもできない完爆の呪縛がありますよね。
レブルのアイドリング回転数は概ね1,400~1,500rpm位です。エンジンが温まった状態での通常時アイドリング回転数という事です。
このアイドリング回転数と言うのは、無負荷状態で完爆が行われる回転数という事でしょうかね。
排ガスとかの問題も最近では付随してきますが、話がややこしくなるので「自立回転」するのに最低必要な回転速度→アイドリング回転数という事にしておきます。
例えばレブルで1,500rpm時に各ギアでのスピードを表記します。
しかし、コレは無負荷状態での自立回転速度でありますから、高いギアでは最低でも+1,000rpm位は上乗せしなければ、ギクシャクしてしまいます。
つまり、各ギアでの最低速度はこうなります。
加速時は、概ねこの速度を超えてからシフトアップ。減速時は、この速度以下になったらシフトダウンした方がいいと思います。
あくまでもメアスになればということで、5速6速などは「もう5km/h」くらい上乗せした方が快適だと思います。
シングルエンジンは、1つ膨張行程で他の3つの行程を凌がなければなりません。
考えようによっては、1番キツイ圧縮行程がサイクルの最後に登場するのも、効率としてはどうなんでしょうか。
4気筒の場合は、各工程で分散して気筒毎に膨張が起こるので、効率としてはいいように思います。一つの膨張で2回転しないとならないシングルとは違い、1つの膨張行程を終了すれば、次のシリンダーが膨張行程に入るため半回転担当すればいいわけです。
回転脈動は、あくまでもイメージ。4気筒の点火順序は一般的な直4のもの、不等間隔や同爆などこの限りでないモノも最近は多い。
デメリットとしては、1シリンダーの排気量が1/4になるわけで、当然燃焼圧力も分散します。
その分クランクやはずみ車のマスも小さくていいわけですから、回転でパワーを稼ぐタイプだとも言えます。
シングル好きで、「トルク感」というものをこよなく愛する方には、違う形でトルクが立ち上がるため、好き嫌いが分かれます。
なぜ突然こんな講釈を始めたかと言うと、エンジン回転というものは上記のはずみ車やクランクマスなどで均されてはいても、回転脈動は存在していて「高いギアで低速走行をするとガクガクする。」などという人が居ますが、その主原因がコレだと思います。
自転車を”立ち漕ぎ”するようなイメージですね。重いペタルを踏むのに、足で漕ぐならジワーっと力を入れられますが、膨張行程時のピストンはアイドリング状態で1t以上の圧力で上から引っ叩かれ、3m/sec程度の速度で動いています。
低い速度を高いギアを使って走るのが如何にエンジンにとって過酷だが分かります。
適切なギア比での運転は、諸々なリスクを回避できます。