彼は車やバイクが好きであたしも中免持って居たから2人で走ったりした。彼はアメ車を買いあたしはそのお金の為に賢明に働いた。ある時昼間アパレルで働いてる時店とはそぐわない、申し訳ない位あか抜けない子が居た。顔は可愛いしスタイルも良いのに…と想って居た。自然に仲良くなりあたし夜はキャバだけどだるくて~なんて話していたら彼女から『良い仕事あるから来ない?』と言われた、あたしは彼の為にお金を貯めたかったから即答だった。次の日彼女に連れて行かれた所は『風俗』だった。いわゆる『ピンサロ』今はあるのかないのか解らないけどあたしは働く事になった、びっくりな事に友達はトップに居た(苦)あたしはどうするねかは聞いていたから仕事は苦痛ではなかった。稼げるしがつがつ働いたし、時間も短いから楽だった…でもこれがあたしを更に闇に追い込むとは想わなかった…
そんな中あたしは結局又夜の仕事を続けふと親父が言った言葉を思い出した…『1+1=2だけど3にも4にもなったりするのが大人の世界で白黒はっきりつけたがるお前だけど何時かその意味が解るから、グレーラインの世界だから』と言われた事はあたしは若かった頃には気がつかなかったけどその時にはグレーのラインはあって良いと思った…汚く生きるとかではなく、グレーのラインの中で生きて行くことも必要だと想った。あたしは傷つけた年下の彼の事も今までしてきた全ての事も考えたら逃げ道は『リスカ』しかなかった…ほんの少し安らいで後で後悔の重さに更に自分を責めた。あたしはずるいからもう彼しか居ないと想うようになり彼の為なら何でもすると決めた時だった…
それからあたしは彼にシェリーも独りじゃ可哀想だからもう1人欲しい、と告げたらあっさり『いいよ』と。あたし達はブリーダーさんから男の子を買った。名前は『ジョー君』くりくりした目が可愛いらしくてすぐにあたし達は可愛がった。でもシェリーはなかなかジョー君と気が合わなくて大変だった…どうしてもシェリーをかばってしまう彼にあたしは『愛情は平等じゃなきゃダメ』と伝えた。人もそうなんだと想う。愛情は平等じゃなきゃダメなんだなぁ~と。年下の彼へ傷つけた代償が大きかった様にあたしは何だかジョー君が来たことで心は落ち着きほんの少しの間彼とも距離が凄く近づけた。あたし自分の事しか考えてないと想った…夜になると欠かさない睡眠薬を飲み酒を飲み心は荒れていた…汚い女だと…