それからあたしは『束縛』される日々が待っていた…『盗聴器』を何故つけたのかさえ聞けずに未だ解らない…怖くて聞けなかった。出掛ける時も何処へ誰と行くのか?仕事へ行っても必ず一回は職場へ連絡が来る。あたしはあたしのしてた事に何だか悲しくなった…ある意味『彼の愛情』かも知れないけどあたしには上手く受け止める事が出来なかった…病気は悪化して行き睡眠薬は手放せなくなっていた…彼はあたしの事好きなのか嫌いなのか愛情なのか憎しみなのか…そんな時たまたま年下の彼に偶然逢った。元々太ってはいなかったけどガリガリに痩せて居て髪の毛は短くしてキンパにしていた…『久し振り…』とあたしはその言葉しか出なかった。彼はもう彼なりにあたしからの『裏切り』をどう解決したら良いのか解らなくなっていたのがあたしには十分伝わった…前に彼から『いつか俺から離れたり居なくなったりイヤな事されたとしてもきっといろんな意味で一生忘れない人だと想う』と。その言葉通りの顔をしていた。あたし達は缶コーヒーを飲みながら何を喋る訳でもなく公園で座り多分お互いにお互いの心の中で別れと共にお互いがいろいろな感情の中静かに別れた…あたしは彼の後ろ姿を見ながらあたしは『汚い女』だとつくづく想った日々だった…
彼は電話を代わり年下の彼と話した…何時もクールな彼なのに別人の様に『全て解っている。もうこいつには近づくな、お前この土地から今すぐ去れ!解ってるよな、消えろ。』と言って電話を切った…あたしはどうしたら良いか解らず『友達なのに何を言い出すの??』と聞いた。そしたら彼は『俺が何も知らないとでも想ってるのか??俺はお前があいつと楽しそうに話してる内容知っているんだよ』と。その内容は話を聞いてない限り解らない内容を次々言われた。だからあたしは『何故そんなに鮮明に解るの??』と聞いたら彼の口から恐ろしい答えが出た…『全て盗聴していたんだよ』と言われた…あたしはびっくりした、と言うより何でそんな事したんだろう…と。盗聴器なんて見つける事も出来ないからあたしは愕然としたまま彼を見つめて居たら彼から『俺がお前を信用するまでお前は俺にちゃんとしろ、全て俺だけ見ていけ』と。愛の形はいろいろあるのと同時にあたしは全て彼から縛られる生活がこれから待って居るとは想わなかった…
あたしはそんな日々を送る中、たまたま年下の彼が『逢いたい』と言いだし、休みで彼は居たけどあたしは『買い物行ってくる』となにくわぬ嘘をつき外へ出た。少し逢って家へ帰った。そしたら彼はあたしに『何処へ行ってた??』といつもは聞かないのに珍しく聞いて来たのであたしはびっくりしたと同時に焦った。『コンビニだよ』と軽い嘘をついた。そしたら彼は『コンビニで誰に逢ってたの??俺が何も知らないとでも想ってる??』そう言われた時あたしはびっくりしたと同時にどうしたら良いか解らなくなっていた…あたしが慌てて居たら彼が『電話しろ』と言った。あたしは年下の彼に電話をした。そしてずるいあたしは何時もと変わらぬ彼に『あたし達友達だよね』と突然言い出した。彼は何だかびっくりした様子だった…あたしはつかさず『友達だよね、友達だよね』と言い続けた。その時横に居た彼かあたしに言った。『代われ』と。あたしは『良い子』が終わった日だと想った…