神田川ワークショップ vol.2 | 写真家・小澤太一の『logbook』

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小澤太一のなんでもない毎日の記録集

ルーニィで開催中の<神田川を源流から河口まで全部歩く>……というワークショップの2回目でしたが、本日も前回に引き続き、雨模様。これはきっと、写真の神様の試練ですな。神様は『乗り越えられる人にしか試練を与えない』なんていう都合のいい言葉をどこかで聞いたことがあるような、ないような。

 

前回歩いた最終地点に今回集合し、今日も元気に5kmちょっと歩きます!……いや、歩くだけではない、傑作を撮りながらまとめたりもしないといけません。危うく歩くワークショップだと勘違いするところでした。これは写真のワークショップです。どうです、参加者の笑顔にも余裕があるでしょ?今だけですが。

始まってしまえば、川が下流に流れるように、僕らも同じく下流に向けて歩くのみ、なのです。何を見つけて、どう撮って、いかにまとめるのか?1年かけてただそれだけに向かって邁進するのみ。『今日はどこで甘いもの食べようか?』とか、そういう邪念を考えている人はいないはず、たぶん。

神田川って、めちゃめちゃ有名できっと絵になるだろう?……と思っている貴方!ぜひ一度行ってみてください、どこに行ってもたいして絵にならないですから(笑)。理由はいろいろあるのですが、歩いてみたら少しはわかります。

ただ、それで『撮れません』というのは芸がないですよね、何と言ってもワークショップなんですから。撮れないところでどう撮るか、ということです。『撮れぬなら 撮るまで待とう 神田川』ですかね?それとも、『撮れぬなら 殺してしまえ 神田川』かもしれませんが。

 

今年もヘンテコなフィルムカメラで撮っています。本日は2台のカメラにフィルム4本。

それでもたった24枚しか撮っていません。デジタルだったら一瞬ですが、フィルムだと3時間かけてコレだけです。今、アクロスは1本2300円くらいするので、4本撮っても9200円ほど。あまりの金額に手を震わせながらシャッターを押したので、手ブレしちゃっているかもしれません。

 

集合場所に着くと、もう立っていられない人がたくさんいらっしゃいました。

これでワークショップも半分終わってしまいました。果たして写真展は無事に開催できるのでしょうか?

 

【最近見た写真展】

177:『MY COLOR』三田崇博・虫上智<ポートレートギャラリー>

178:『風光の峰 雲上の渓 黒部源流の山々』秦達夫<OMシステムギャラリー>

179:『刹那、夢の如く』新村尚子<OMシステムギャラリークリエイティブウォール>

180:『獏は夢で泳ぐ』原 隆志<蒼穹舎>

181:『黒砂』佐藤圭司<RED PHOTO GALLERY>

182:『空想2』黄愛<プレイスM>

183:『甘くない、エスプレッソ』坂本 佑介<プレイスM>

184:『昭和6×6』桑原甲子雄<ギャラリー・ニエプス>

数字は4月から見た写真展の数です。