『3+』のプリントの秘密 | 写真家・小澤太一の『logbook』

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小澤太一のなんでもない毎日の記録集

今回の写真展『3+』の意味の中で・・・じつは紙のサイズが全員A3ノビ・・・というのも、こっそりかかっています(笑)

会場でよく聞かれたことに、『プリントはどうしているんですか?』っていうのがありましたが、今回は全部、作者それぞれが自分でプリントしました。『プリントがめちゃめちゃうまいね~』と誉めてくれた人もいたし、『プリントの技術がちょっとずつ違うねぇ~』と感じられた人もいらっしゃいました。

お店に出さずに、全部自分で、、、しかも紙の種類も好きなもの・・・というか、一番最適なもの??を選んで出すように・・・というのが僕からの指令(笑)で、あとは全員自分でやりました。つまり全員A3ノビ機のプリンターを持っている・・・ということらしいです。僕も今回初めて知りました(秘)

特に入会条件としてA3ノビ機を絶対に持っていないとダメ~とかそういうことは設けていませんが、どうやら約30人の会員、全員が持っているようです。

写真はプリントすることでうまくなる・・・というのが僕の持論だし、やっぱり自分でこだわりのプリントができるなら、お店には任せられない・・・と思う会員が多いのはうれしいことですね。

紙についても、全員に何を使ったのかなんて、僕からは聞いていません。これは光沢紙ですが、提出された写真がマッチしているかどうかだけで、印象を伝えるだけです。それをもとに作者がいろいろ考えればいいんです。

光沢だけじゃなく、個性的な紙を選ばれる人も結構いました。そのメリット・デメリット・・・展示という形態にどう見えるか・・・などなど、いろいろ会員は学んできた一年でした。


これは局紙かな??

この粒状製のある面質が、どういう意味なのか?それを好きかどうか???
ライトが当たると・・・はい、いろいろ考えるべきところが多いんです。

ただ好きな紙を選ぶだけではないのです(笑)

ぬめぇ~っとした写真には、ぬめぇ~っとした紙を!??

この紙、なんだろう??僕もよくわかんない紙がいっぱい出てきました。

見に来ていただいた方から一番質問が多かったように感じているプリントがコチラ。

このテカっと光っているように見える紙は・・・え~と、聞いたけれど忘れちゃった(笑)
いい紙を選ばれていると思いました。

そして、紙を選ぶときには、もちろん染料か顔料か・・・によっても見え方がいろいろあることを、展示から学ぶのです。

ちなみに僕のプリントについてもいろいろ聞かれました。

紙はラスターを使ってます。そして、ただのモノクロではなくセピア調にしていますが、これはカラーデータにして、R(レッド)とY(イエロー)を調整しながら自分で好みのセピアのバランスを作っております。

写真は撮るだけではないんです。プリントして、展示すると、なお楽しいんです♪