『3+』挨拶文 | 写真家・小澤太一の『logbook』

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小澤太一のなんでもない毎日の記録集

写真展には入ったところに挨拶文ってありますよね。サササッと通り過ぎちゃう人も多いのかもしれません、アレです。INFINITYの写真展では、あのサササッと通り過ぎちゃうかもしれない文章にも、少しだけこだわりを込めました。会員のみなさんが書いた、写真展に御来場していただいた方へのメッセージがコチラです。

こんにちは、あなた。

ジロジロ。あなたは・・・確か前にもお会いした? やはりそうでしたか。 今回も足を運んでくださって本当にありがとうございます。会員は、 東京INFINITYとして三度目の写真展を、これまでよりもさらに魅力的な 写真展にしたいと、そう願いながら準備に精を出して参りました。 あなたの目に、どう映りますでしょうか。

ジロジロ。あなたは・・・初めてお会いする方のようですね 。本日はようこそ おいで下さいました 。こちらに並んでおりますは 、一人三枚の組写真で ございます。会員は、三枚の組写真から、三枚以上の何かを表現したいと 望み、作品作りに精を出して参りました。あなたのココロに、何かは 伝わりましたでしょうか 。

ぶっちゃけ正直ここだけの話、素人のグループ展にいらっしゃる方の ほとんどは、そうです、義理と人情と好奇心の方々です。あなたもきっと、 そうですね 。 けれども、もしや、ひょっとして。出ていく時のあなたのココロに、 義理と人情と好奇心に、他の何かがプラスされていたならば 。会員は、 ほくそ笑みながら思うのです。しめしめ、ここにもサンプラスと。

それでは、キヤノンフォトクラブ東京 INFINITY の大切なお客様である あなた 。どうぞ思う存分、サンプラスってくださいませ!!



最後には顧問の僕からのお礼の文を書くことになりました。それがこちらです。

INFINITY って会は、そもそもキヤノンEOS学園で僕が教えた生徒さんたちが自主的に作り上げたフォトクラブです。全員が EOS を使い、そして一年以上かけて写真教室で基礎から丁寧に写真を習っている人なので、そこそこ写真を撮れる人たちです... えぇ、『そこそこ』ですよ。

INFINITY って会は、毎月一回、例会が設けられています。そこそこ写真が撮れても、写真を使ってなにかを表現するのはむずかしいんですよね。それを例会の時に多くのみなさんが集まって、感想を述べ合ったり、競い合ったり、励まし合ったりしながら、少しだけ『表現』をかじってきました。

INFINITY って会は、真剣に写真と向き合っているフォトクラブです。いい写真を撮るためにできることをとことんがんばる...ただそれだけ。会として一団となって上を目指しているので、お茶を濁したような写真は僕からだけでなく、会員のみなさんからもダメ 出しされるような場面も!?はい、ド M の集団ですね。

INFINITY って会は、楽しいフォトクラブです。写真を通じて知り合った仲間たちが、写 真以外のことでも繋がって楽しんでいける。当然、仲も良くなっていきます。仲良くなっ ていくと一緒に写真を撮りに行ったり、写真展を見に行ったりして、写真がさらにうまく なっていく...うわっ、理想的!

INFINITY って会は、常に新しいことをしたいと考えているフォトクラブです。去年もやったからという理由だけで毎年同じような写真展はやらないし、どうせやるなら変わったことをやってみたいと、大変なのが分かっていながらいろいろなことを企んだりしています。だから顧問として関わっていても、おもしろいんですよね。

INFINITY って会は、こんな会なのですが、多くの人の力に助けられて成り立っていま す。会員のみなさんはもちろんのこと、公認していただいているキヤノン、写真展をサポートしていただけるギャラリーやラボ、そして見に来ていただける、これを読んでいるみなさん...全員に向けて、ホントにありがとうございます!そして、次の INFINITY が やることも楽しみにしていてくださいね。

キヤノンフォトクラブ東京INFINITY顧問 小澤太一