古材屋の温故知新 -8ページ目

京都という町の20年後が心配

米国の有名旅行雑誌で2年連続で世界一の人気観光都市となった京都市。
街を歩くと、最近、「ゲストハウス」と呼ばれる宿泊施設が多くあります
京町家のような建物に看板が掲げられ、若者や外国人観光客らに人気です。
ローコストで改装しているので「安く」泊まれます。

しかしそのほとんどは旅館などとは違い・・・「なんちゃって町家」
構造用合板で固め、クロスだらけ・・・
持続可能な循環型建築ではなく、
経済視点を優先した長持ちしなくなった「古民家」です。

京都市内にはゲストハウスを含む「簡易宿所」が現在498軒あります。
この5年で市が許可した簡易宿所約200軒の大半は「ゲストハウス」形式です。
町家を改装して比較的少ない資本で短期間にオープンしていきます。

 

京都市内では居住者がいない町家はまだ5千軒あると言われます
市は昨年度、空き家対策の一環で、ゲストハウスに活用する改修費で
上限90万円を補助する制度を始めて、これでやるのですから
ますます「なんちゃって町家」が増えてきます。

悪気はないのですが
「泊まる人も」「経営する人」も気がつかない・・・・
経済主義で動く「京都」のように感じます。

京都市内の外国人宿泊客数は昨年度、過去最多の183万人。
これからまだまだ観光客は増えるでしょうから「ゲストハウス」も確実に増えます。
旅館業の営業許可を得ていない「ゲストハウス」も多くあるそうです。
宿泊のトラブルも多いと聞きます。
外国人観光客が増える中、無許可営業など防犯面でもグレーな施設が増えていますが
宿泊所不足や歴史ある空き家保存対策としては即効性がある・・そう考えられている「町家改修」

誰かが積極的に開業相談にのり、質の維持や向上に努力することが必要に思います。

事務局として再度やらなきゃいけないこと

滋賀での例会、古民家での例会です。
大森支部長の会員証授与・・・


事務局から
「古民家鑑定士を厚生労働省の資格から、国土交通省に認めて頂く為に8月24日に新たな資格に挑戦できるようになりました。建築士の方はできる限り受講協力お願いします」

・事務局は次々資格をつくりお金儲けばかりする
・国土交通省でインスペクションするなら「古民家鑑定士」は不要だね
・東京でなく各地域でやらないと受けられない   など・・・



大森支部長に相当フォロ頂きましたが・・・会員さんの発言には疲れました。
全国行脚していて・・・「理解度の低い人に出会うこと」は最高に疲れます。

国土交通省に認めて頂くことの大進化・・・
7年前に厚生労働省があったから今があること・・・
地方開催したくてもできない現実・・・

説明する気力失くすほど・・・今回は疲れました。

今日は三重、明日は山梨、明後日は千葉で例会です。
「理念共有できる団体にしないといけない」ことつくづく思い知らされた滋賀例会でした。
もう一度「リベンジに滋賀に行こう」と思います。

動的耐震診断士を増やす

初の出張開催
福井での「動的耐震診断士講習&試験」です


今まで東京での開催でしたが
これから
・8月京都(現場のみ)
・9月福岡
・10月埼玉(現場のみ)
・11月愛知
と続きます。



毎熊先生・・まだまだ元気ですから
【全国各地】で開催できそうです。

今日は「オバマ」=「小浜市」で実技講習です。
久しぶりに(3年前第1回開催以來)実技講習にお伺いさせていただきます。

マナー

私は「たばこ」は吸いませんが「吸う人」は大変です。
吸う場所がどんどん減らされます。
そんな中大阪府では、
橋下前知事(今は市長です)が実施した庁舎敷地内全面禁煙の方針を変え
喫煙スペースを設けるようになったそうです。



タバコが販売されている以上は、
吸える場所があっても良いとの考え方からの方向転換です。
(橋下さんも「嫌になって言わなくなったのでしょうね 笑)

他の人の健康を害するだけでなく、
マナーを守らない人がいるから禁煙!禁煙!と言われてしまうのだと思います。

橋下前知事が全面禁煙、庁舎内の喫煙スペース撤去実施

職員の庁舎周辺での路上喫煙が増加し、近隣からクレーム

路上喫煙禁止の張り紙の増加

松井現知事が大量の張り紙に難色、喫煙スペース復活

という流れ。振り出しに戻ってしまいました。

「マナー」とはなんでしょう?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
社会の中で人間が気持ち良く生活していくための知恵である。
マナーは国や民族、文化、時代、宗教のさまざまな習慣に
よって形式が異なる。
「他者を気遣う」という気持ちを所作として形式化し、わかりやすく
したものが形式としてのマナーである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

老若男女、誰が見てもこうした方が、
「お互いに悪い気持にはならないよね、気持よく過ごせるよね」
という最低限のものだと思います。

マナーに対する考え方は普遍的なものではなく、
人や国、宗教によっても異なるので、状況(環境)を見極めることも大切です。

身近な例でいうと、ゲップを人前でするのは、日本人でもなんとなく
イヤですがアメリカなどでは特にマナー違反とされています。
しかしながら中国では逆に、あなたのもてなしに対し、
「自分は満腹です、満足です」ということを示す礼儀とされています。

世の中・・・そんなことよくありますね。
同じ環境にいる(仕事を手がける)人が互いに、どういうことをしたら
(どういう事をしなければ)気持ちよく過ごせるかという知恵こそがマナーだと思います。

リスクをとらない人がトップになった時その下で働く人は不幸になる

新国立競技場の右往左往。
もう一度、コンペをやり直して半年以内に設計を決定し、20年春に完成させ、
五輪には間に合わせるという計画見通しが示されました。

国際コンペでデザインを国際公募した際に「1300億円程度」という条件の中
新国立競技場をとった「建築家ザハ・ハディド氏」
私は建築家ではなく「デザインだけ」と言って13億円とプラスして
過去の判例から違約金や賠償金として「10億円から最大100億円」言われます。
「建築家の名が泣くでしょう!!」と言っても外国人・・・話は契約です。

では、このコンペの委員長「建築家安藤忠雄氏」は
「自身はデザインを審査しただけで建設費の高騰には一切関与していない。
 当初1300億円を予定していた総工費が2520億円にまで膨れあがってしまった以上、計画の見直しはやむを得ない」
と発言しています。1

新国立競技場の建設主体となるのは日本スポーツ振興センター(JSC)
JSCの鬼澤佳宏理事は
「(デザインの変更は)決定の経緯、条件、約束があり、国際的にも安藤委員長に難しいと判断された。」と語り、
当初予算を大幅にオーバーすることが確実になったザハ・ハディド氏デザインの当初案が最後まで
変更されなかった背景に、安藤氏の意向が強く働いていることを示唆しました。

日本ラグビー協会の会長を務める森喜朗元首相が悪者になりましたが
「2019年ラグビーW杯を新国立競技場をやりたい」は今回のデザイン設計、その予算にはあまり関係ないようです。

下村文部科学大臣はそのトップでしたが
建築界の重鎮であり世界的にも高名で、なおかつ石原慎太郎元東京都知事を始め
多くの政治家や有力者とも親しい関係にある安藤氏が、審査委員長として直々に選んだザハ案を
白紙に戻すまでの発言権(力)はなかったようです。

安藤審査委員長は会見で
「徹底的に議論して、調整しないといけない。一人の国民としてそう思う」と語っています。

新国立競技場は工期がなく、発注先は決まっていたのですから
そのゼネコンの「大成建設」「竹中工務店」は相当のリスクを背負ったと考えられます。
(ひょっとしたらその下請け・孫請けにそのツケはいったかもしれませんが)

市場創造

「古民家」・・
地方創生・日本の文化の見直し。。。
国は「その活用を認める」方向にやっと動き出したように思います。

古民家は日本の大事な【住文化】ですから
それを活かすには「これから多くの平成の大工棟梁を輝かせる」ことが必要不可欠です。
ですから
「平成の大工棟梁育成施策検討会議」をスタートさせました。

その平成の大工棟梁の夢を描く為に
「住育での広く消費者に理解位頂く」必要性も増していると感じています。
「(住まい手が学ぶ)住学ガイドライン検討委員会」

それこそが「大工・工務店を輝かせることに繋がる」と信じています。

【市場創造】それが私の仕事です。

再築基準検討委員会



今年も・・・凄いメンバーです。詳しくは こちら

代議員選挙

一般社団法人全国古民家再生協会代議員選挙
開票作業中

ロングステイの定義

古民家活用の手法として【ロングステイ】
一般財団法人ロングステイにお伺いしました。

ロングステイとは

海外においては、
生活の源泉を日本に置きながら海外の1ヶ所に比較的長く滞在し(2週間以上)、
その国の文化や生活に触れ、現地社会での貢献を通じて
国際親善に寄与する海外滞在型余暇を総称したものとされています。

国内においては、主たる生活の拠点のほかに、
日本国内の他の地域にて比較的長く(一週間以上)あるいは繰り返し滞在し、
その滞在地域のルールを遵守しつつ
地域文化とのふれあいや住民との交流を深めながら滞在するライフスタイルをいいます。

ロングステイの定義は

1.比較的長期にわたる滞在であること
 「移住」「永住」ではなく、帰国を前提にした
 2週間以上の長期海外滞在型余暇であること。

2.海外に「居住施設」を保有、または賃借する
 生活に必要な設備が整っている「住まい」を
 保有もしくは賃借すること

3.余暇を目的とする
 自由時間の活用を目的とし、豊かな時間を過ごし、
 現地の人々との交流活動等をすること。

4.「旅」よりも「生活」を目指す
  異日常空間での日常体験を目指すこと。

5.生活資金の源泉は日本にある
  生活の原資は日本で発生する年金、預金利子、
  配当、賃貸収入であり、現地での労働収入を必要としない。
  (5は海外ロングステイについてのみ)

以上ロングステイ財団HPより抜粋 

「一般社団法人全国古民家再生協会」は
「第2回ロングステイ大賞」を支援することから
「新しい古民家のロングステイのあり方」を模索していきます。

最後の7月の伝統再築士

東京での「伝統再築士」


今月も100名を超えた方に受講いただきました。
最近は「古民家鑑定士」も100名を超えます。

着実に「市場創造」出来てきています。
今日は「古民家再生協会」のない山梨で市場創造。
今週は「群馬」「新潟」の未開発地域で
「古民家鑑定士講習、セミナー、例会」を開催します。

市場創造は「コツコツやるしかない!!」