京都という町の20年後が心配 | 古材屋の温故知新

京都という町の20年後が心配

米国の有名旅行雑誌で2年連続で世界一の人気観光都市となった京都市。
街を歩くと、最近、「ゲストハウス」と呼ばれる宿泊施設が多くあります
京町家のような建物に看板が掲げられ、若者や外国人観光客らに人気です。
ローコストで改装しているので「安く」泊まれます。

しかしそのほとんどは旅館などとは違い・・・「なんちゃって町家」
構造用合板で固め、クロスだらけ・・・
持続可能な循環型建築ではなく、
経済視点を優先した長持ちしなくなった「古民家」です。

京都市内にはゲストハウスを含む「簡易宿所」が現在498軒あります。
この5年で市が許可した簡易宿所約200軒の大半は「ゲストハウス」形式です。
町家を改装して比較的少ない資本で短期間にオープンしていきます。

 

京都市内では居住者がいない町家はまだ5千軒あると言われます
市は昨年度、空き家対策の一環で、ゲストハウスに活用する改修費で
上限90万円を補助する制度を始めて、これでやるのですから
ますます「なんちゃって町家」が増えてきます。

悪気はないのですが
「泊まる人も」「経営する人」も気がつかない・・・・
経済主義で動く「京都」のように感じます。

京都市内の外国人宿泊客数は昨年度、過去最多の183万人。
これからまだまだ観光客は増えるでしょうから「ゲストハウス」も確実に増えます。
旅館業の営業許可を得ていない「ゲストハウス」も多くあるそうです。
宿泊のトラブルも多いと聞きます。
外国人観光客が増える中、無許可営業など防犯面でもグレーな施設が増えていますが
宿泊所不足や歴史ある空き家保存対策としては即効性がある・・そう考えられている「町家改修」

誰かが積極的に開業相談にのり、質の維持や向上に努力することが必要に思います。