長男が小学1年生のちょうど今頃は、

もう小学校に行っていなかったなと

最近、よく思い出します。

 

 

 

 

 

首都圏の

教育熱心な方が多い小学校に

通っていた長男。

中学受験は割と当たり前で

小学校4年生になると

クラス全員が通塾しているような

そんな場所でした。

 

 

その為、

子どもたちは

家庭学習や塾、

習い事などで

先取り学習をしている子が多く、

小学校の授業に

何かを求めている家庭はあまりなくて。

 

学校側もそれを知っているので

授業は進めるけれど

個別にケアをするといったことは

あまり聞かない小学校でした。

 

 

面談の時も、

「何も問題ありません」と

担任の先生から言われて

5分ほどで終えるというのが

先輩ママたちから聞いた話。

 

 

 

 

4月の入学後

長男は集団生活に慣れようと

弱音を吐かずに頑張っていました。

 

5月のGW明けに

クラスの席替えがあって、

その席替えの後から、

ぽつりぽつりと

小学校で起きたお友達関連の

嫌だと感じた出来事を

話すようになりました。

 

 

その頃は、

私に話を聞いてもらえば

気持ちを切り替えて

翌日には学校に行っていました。


 

でも、そんなある日。

小学校のあと、

習い事があり、

私が長男をお迎えに行った日。

 

 

 

長男が門のところで

私を見つけると

泣き崩れてしまったのです。

 

 

 

決して人前では泣かない長男。

家でも、

泣くのをぐっとこらえるような

そんな性格の子なのに

何かの糸が

ぷつっと切れた瞬間だったのでしょう。

 

 

 

 

 

先生から謝罪があったり、

私と先生で面談をしたり、

席替えをしてもらったり。

 

 

毎日、長男と一緒に登校し、

毎日、廊下で授業を立ち見、

長男が大丈夫とサインを送ったら帰る、

そんな生活を数週間しました。

 

 


小学校で毎日

朝の準備の様子から見学していると

本当に色々わかってきました。


まず、先生は、

もう統制するのに必死で

ずーっと注意している状態。

どのクラスでも

響いてくる先生の怒号。


子どもの笑い声なんて

全然しなくて。

萎縮する子供たち。


学級崩壊を何より避けるために

楽しさとか

個の尊重とか

無理なんです。

毎日ピリピリモード。


 

たまに、校庭に逃げ出してる子とかいて、

それを追いかける先生もいたり。

先生の人数が

全然足りていないのもよくわかりました。

 

 

子どもの中にも

周囲の子にいたずらする子が

1クラスに数人いるので

(前の席の子の洋服をハサミで切るとか)

各クラスで

事件が起きていました。

 

 

 

上級生の

先輩ママに伺ったら

学級崩壊とかあたり前で

各学年、数クラス

学級崩壊していると

言われました。

 

だから、

しょっちゅう小学校に行って

廊下で見学するんだそう。

抜き打ちで汗うさぎ

 

 

学校は開かれた場所なんだから

いつだって見に行っていいのよ

 

 

そうアドバイスしてくれた

先輩ママ。

頼もしかったな。

 

 

 

 

 

あの頃、

小学校を見学して

私の目に最も焼き付いているのは

長男の

死んだように生活してる目おねだり

 

 

 

たくさん悩んで考えた日々でした。

親子ともに。

 

 

 

ただ、楽しい小学校生活を

送って欲しいと、

楽しさを見つけてほしいと

願っていました。

 

 

同時に、

子どもの居場所を

子ども自身が選択する権利について

考えていました。

 

 

 

 

 

「引っ越しをしたい」




 

 

長男のそのひとことで

私の心は決まりました。

 

彼に

人生は、自らの意志で

自由に選択できることを

世界の広さを

知ってほしかったのです。

 



 

それから

一ヶ月もしないうちに

移住したのは、

また別のお話になります。

 

 

 

土地も変われば文化がまるで違う、

今の小学校に来た当初は、

驚きの連続でした。

 

小学校によって、

こんなに違うんだと。

そう、学ぶことができたのは

長男のおかげです。

 

 

今の日々が

私も楽しいのです。

 

 

 

長男は、今日

小学校で絵の具を楽しんだようです昇天