ショウの携帯を持ち出しリビングへ。
すごく落ち着いていた。
これで、腑に落ちなかった事が知れるって。
メールBOX開いて・・・
既に私の振り分けフォルダが無くなっていた!!
『はいはい』 って感じだった。
そして、送信BOX。
送信時間は午前1時過ぎ。宛先→美奈。
「今日はありがとう。楽しかった。
会って2回目なのに突然キスしてごめん。
でも、本気だから。
好きにさせる自信あるし、頑張るから。
良い返事聞かせて」
見た瞬間感じたのは、怒りやショックではなかった。
『そうだったんだ!なるほど!
じゃなきゃ別れるなんて言わないよねー!』
腑に落ちなかった事の答えが知れてスッキリした感じだった。
心はすごく落ち着いていた。
ここで、以前の話をひとつ。
2週間前くらいに、ショウがお風呂に入ってる間の事。
さっきまで普通だったショウの携帯が光ってる!
あれ?って思って携帯開いたら画面にメールのアイコンが!
(今の携帯って、開封するまで小さいランプが光ってるよね・・・)
なんだ!?って思って、受信BOXを見た。
(ショウの携帯は、開封しなくても送信元&本文が少し見れるタイプ)
送信元は 『ナオ』 件名も 『RE:RE:RE』 とかだった。
さっそく電話帳でナオを探す。
ナオはサイレント設定にされていた!
『キャバ嬢だろうな』 って思った。
他に女なんていないし、出会ってもないし。
ショウは最近2回、Y君とキャバクラに行っていた。
やりとりを隠したい気持ちもわかるし、
まぁ心配もしてなかったから、そのままにしていた。
ただ、メールアドレスが分かり易くて、なんか頭に残ってたんだ。
で、本題に戻る。
まずショウの送信を見た時、美奈のメールアドレスが、
頭に残っていたナオのアドレスと同じだった。
私は思った。
『例のキャバ嬢が源氏名から本名に変わったんだ』 って。
カタカナで 『ナオ』 だったのが、漢字で 『美奈』 に。
これが表すもの。これから感じ取れるもの。
わかりますかね?このニュアンス。
その後、この1週間のショウの送信&受信&電話履歴を確認した。
そして、私が知った事は・・・
私が実家に戻ってた1週間の間に、
Y君が共犯になって、美奈とのデートをセッティングした事。
Y君と私に対しての口裏合わせをしてた事。
美奈は地方から出てきた大学生で、
バイトでキャバ嬢をしてる、ほぼ素人だという事。
そして今日、美奈とお台場で初デートをして、
出会って2回目で告白&キスをした事。
○○君の新居祝いは嘘だったんだ!?
デート中の車中、隣に女乗せてる状態で私に嘘言ったんだ!?
彼女は私の存在を知ってるの!?
これ浮気だよね!?
私が今日電話してなかったら、まだ別れてもないよね!?
いつまで私に返答しないつもりだったの!?
キャバ嬢の返事聞くまで!?
キャバ嬢に断られたら、私に戻るつもりだったの!?
「この1週間、俺なりに一生懸命真剣に考えた」
そう言ったよね!?
テメーがしてたのは、女を口説いてただけだろ!
ふざけんじゃねーーーー!!
なめんじゃねーよ!!
マジ、テメーみたいな男いらない!
これが私の感情だった。
別れる感傷に浸っていた思いは吹っ飛んでいた。
女がいた事のショックじゃない。
私が軽く扱われた事がショックだった。
本気だけの人だから、他に気持ちがいったら、
絶対に戻ってこないって知っている。
出会ってすぐに熱くなる人だってもの知っている。
(私も出会った瞬間から猛アタックされた・・・)
だから、別れた理由が 『女』 って時点で、
もう私達は無理なんだって私の心は悟っていた。
それに、キャバ嬢に送っていたメールの内容。
7年前に私がショウにされたアプローチにそっくりだった。
思わず笑ってしまったくらい似ていた。
私はその時のショウを知っている。
それが新たに始まった今、
もう止まらないのは誰よりも私が知っている事。
だから・・・
別れる事に異存はない!!
だけど・・・
やり方が汚い!卑怯!
順序が違うだろ!
ルール違反じゃん!
普段考えることをしないショウが、
真剣に考えて出した答えだから受け入れた。
価値観の違いなら、しょうがないって思った。
だけど・・・
実際は真剣になんて悩んでないじゃん!!
他に好きな人が出来るのはしょうがない。
止められるものでもないし。
でもさ・・・
そんなにすぐ他に気持ちが移れるほど、
ショウにとって私との7年間は軽いものだったの?
出会って2回のキャバ嬢と天秤にかけれるほど、
私はショウにとって軽い存在だったの?
7年一緒にいて、少しは私に対しての情とかはないの?
情で私を選んで欲しいとは思ってないよ。
でも、少しでも情があるなら、少しでも私の事考えてくれるなら、
デートや告白は別れてからするべき事だよね?
もう少し悩むはずだよね?
そんなにすぐ決めれる事じゃないよね?
私ってそんなすぐに切り捨てれるくらいな存在なの?
そう思って、すごくムカついたし、すごく悲しかった。
憤りを胸に収めておけなかった。自分だけで処理は出来なかった。
私は携帯を持って、ショウが寝ている寝室に向かった。。。