洗濯工場(職業訓練開始)
基本的に職業訓練と言っても普通に作業をして最後の1時間だけを職業訓練の時間に充てるだけなので他の受刑者となんら変わりはない!
どの刑務所でも洗濯工場は通称サムライ工場と呼ばれ、年齢層が比較的若くてヤンチャな奴が多く慣れるまでは大変な工場である。
一番、厄介だった事は、この刑務所が新しくできたばかりで一期生を他の刑務所から集めて立ち上げた事だ。特に経理工場は一般の受刑者が来る前に形にしておく必要がある!
洗濯工場の立ち上げのメンバーは長野刑務者から連れてきた連中で、こいつらがタチが悪かった。(変な仲間意識が強すぎた)
おまけに担当が少年刑務者から来たオヤジだったので、フレンドリーな良い面はあったが若い奴ばかり露骨に贔屓するので、不満を持ってる者も多くかなり苦労した。
洗濯工場の作業内容
(大きく分けると4つ)
- 運搬(洗濯物の回収など)
- 洗い場
- アイロン
- ミシン
俺は、始めに洗い場で洗濯、乾燥などをやっていた。
- 下着、靴下は毎日!
- 作業着、舎房着は週1回!
- 代物3点(枕カバー、布団カバー、シーツ)週1回!
こんな感じで洗濯するのだが2000人分洗うのはかなり大変で洗濯工場に配属された人間は、ほとんどが極端に痩せる。
かなりの重労働だったと思う!
工場長と揉める
約1ヶ月過ぎた頃、洗濯工場の工場長(同年代)がやたらと俺に絡んでくるようになった。最初は無視していたが、だんだん目障りになってきた。
俺は元、新入訓練工場の衛生係をしていたのでオヤジに色々と頼まれる事も多く、新人の教育までやってくれと言われたので自分の分かる範囲で教えていたりしていたのが面白く無かったのかもしれないが器の小さい奴だと思いながら、なるべく関わらないようにしていた。
しかし、ある日作業をしていると(ちょうどオヤジ達の死角にいた)難癖を付けてきた。それも拳の拳だこをちらつかせて洗濯機を殴りながらだ。
これには、さすがの俺も完全にブチ切れてしまいシバキ倒すつもりで近づいて行ったが同じ洗い場の人間が止めに入って、その場は収まった。
俺は、まだ先が長いし芋を引く、ぐらいなら満期上等って思ってたから、いつでも喧嘩上等だった。自分から仕掛ける事は絶対にしないけど向こうから来たら我慢するようなヤワな性格は持っていなかった!
翌日、それを知った運搬の責任者(それぞれの責任舎は工場内での権力がある)に呼ばれ運搬をやってみないかと誘われた。
工場長から逃げるみたいで迷ったが気分転換に運搬の仕事をすることに決めた。
運搬は毎日全部の工場を回って洗濯物を回収するので、それで俺が刑務所内の施設や工場の位置を把握できたわけだ。
結局、洗濯工場では最後まで運搬の仕事をする事になる!
俺の考えは服役の長さ、年齢など一切関係ないと思っていて罪を犯して強制的に社会から除外させられてる人間同士に優越などあるわけがないし、立場は皆んな同じだと思っている。綺麗事じゃなくて本音だから自然と俺の周りには若い奴を含めた人間が集まってきた。
工場長は、そういうのも面白く無かったんだと思う。
次回刑務所の憂鬱
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寒い冬が来る前に早目の準備をしましょう!