NO.3088 久しぶりの運用です、大分車両センター415系1500番台電車による荒尾行乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 JR九州の415系電車と言いますと、現在も九州の路線では必要な存在となっておりまして、鹿児島・日豊・山陽(門司~下関間)・長崎線(鳥栖~佐賀間)で見る事ができております。

 

 415系電車は、これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、令和4年9月改正で鋼製車が全車引退、現在はステンレス車であります1500番台のみの存在でありまして、その改正前に南福岡車両区に所属していた車も含めまして、全車大分車両センターに14編成56両が所属しておりまして、特にラッシュ時には多く乗車できる分力を発揮しております。

 

 また、この電車は交直流型電車でもありますので、その本領が発揮される場所が関門トンネル区間であります山陽線の門司~下関間でありまして、この区間を走る列車のみ交流と直流の切り替えが行われております。尚、、以前はさらにはJR西日本区間にも乗り入れておりまして、山陽線・宇部線への直通列車もかつては運行されておりましたが、現在は小倉・門司~下関間の系統が多くを占めるに至っておりますので、その分短い距離を往復する姿が見られているのが現状でもあります。

 

 そんな大分車両センターの運用は現在は12運用存在しておりまして、運用によりましては画像のような8両編成で運行される事もあります。それほど定員も多く乗車できるほどでもありますので、朝夕のラッシュ時には特に本領を発揮していると言ってもいいのではないかとも思います。

 

 (Fo1517編成~南福岡車両区所属時)

 

 尚、所属先大分への運用はわずか1運用しかなく、所属先の割には運用が少ない分、必要な存在である事がわかります。この運用では、朝に下関駅から5521Mとして大分駅に来た後に大分車両センターに回送、場合によっては編成の差し替えを行いまして、大分駅発夕刻の648Mで中津駅に至っております。

 

 (5521M)~Fo1501編成

 

 (648M)~Fo1517編成

 

 

 さて、先述のように去る3月改正では14編成配置で12運用に再び増えました415系電車の運用でありますが、この中には久しぶりに荒尾駅までの運用が復活しております。今回は、その荒尾駅までの列車に博多駅から乗車してまいりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 この運用は、先述のように荒尾駅までの運用となっておりまして、小倉駅を18時13分発、終点荒尾駅には20時41分に着く快速列車でありまして、列車番号は4229Mであります。

 

 この列車は快速列車ではありますが、所要時間は2時間28分もかかっております。それでも特急列車の通過待ち合わせと言った事はなく、博多駅で2分停車する以外は1分以内での停車となっておりまして、定期の特急列車が通らない久留米~荒尾間では速達列車と言う役割ともなっております。

 

 

 さて、今回は博多駅からの乗車でありましたが、その下の画像にもありますように、博多駅には19時26分発の4229Mとして荒尾駅へと向かう事にもなります。

 

 

 ちょうどこの時間帯では、夕刻~夜のラッシュ時間帯にもなります。そのため、多くのサラリーマンや学生さんの姿も見られておりまして、早く家路につこうとする姿がホーム上では見られておりました。

 

 (2175M)~先頭・813系電車RM109編成

 

 

 そんな中で、19時24分に小倉駅より4773Mが博多駅にやってまいりまして、多くの乗客がこの電車に乗車する姿が見られておりました。尚、この日の先頭4両はFo1520編成となっておりまして、最も乗務員交代を行っております南福岡駅も1分以内停車と言う事もありまして、乗務員交代もこの博多駅で行っております。

 

 この列車は、全区間快速区間でもありますので、方向幕は「荒尾 快速(2段)、もしくは快速 荒 尾」と言う行先表示でありました。尚、この行先表示は現在の方向幕になりましてから南福岡所属車には設けられていたものでありまして、番号は50番に設けられておりますが、平成28年に門司港運転区→小倉総合車両センターの車両が大分車両センターに集中配置となった事がきっかけに大分車両センターの車両にもこの行先が設けられるに至っておりました。

 

 尚、令和4年9月改正前に南福岡車両区に所属していた大分車両センター所属車も以下のような行先に換装されているようであります。と言いますのも、大分の運用は1運用しかありませんが、南福岡の行先には「大分(66番)」がありませんでしたので、1運用しかないとは言いましても所属先へ戻るためには必要にはなりますので、換装はあり得るのではないかとは思われます。

 

 

 さて、今回4773Mに乗車しましたが、博多駅発車時の時点では、座席は9割ほど埋まっておりまして、中には立ち席(私もそうでした)の方もいらっしゃっておりました。それにしても、皆様お疲れモードであったようでしたが、疲れた中でも多くの方々がスマートフォンをいじる姿はまさに乗車中の暇つぶしにはふさわしい事を伺わせる姿にも思います(私もその一人ですが・・・)。

 

 

 19時42分、4229Mは二日市駅に到着しました。向かいの2番ホームには鳥栖行き普通列車であります2173M(この時、813系電車RM005編成)が停車しておりまして、二日市駅で下車される方に加えまして、この列車に乗り換えられる方の姿も見られておりました。

 

 

 鳥栖駅発車時点の4229M1両目の車内です。2173Mからの乗り換えの方もいらっしゃいましたので、一時は多くなっておりました車内も、原田駅・基山駅・鳥栖駅と停車するにつれまして乗客も減ってきておりました。さらに、画像にはありませんが久留米駅では多くの方の下車もありまして、やはり筑後地区の中心都市には多くの下車も見られていた事が伺わせておりました。

 

 

 その後は、荒木・羽犬塚各駅に停車しまして、羽犬塚駅発車の時点で1両目には奥の1名の方しか見られなくなっておりました。正直あんなにいた乗客もここまで減る訳ですので、通し乗車も多くはない事が伺わせているようにも思いました。

 

 

 この後、筑後船小屋駅で1両目に乗車はなく、先述の1名の方も瀬高駅で下車されまして、1両目は私一人となってしまいました。やはり高需要地域では8両編成はラッシュ時には必要にはなりますが、普段2両でも事足りる区間となりますと8両編成は寂しくも感じさせられるほどになるのも致し方ないでしょうか。

 

 

 20時36分、大牟田駅に到着しました。1両目には乗客の姿がありませんので、2両目以降に乗客が降車する姿が見られておりましたが、降車客もそんなに多くはなく、まばらな姿が見られておりました。尚、この時には1両目正面に見えておりました大牟田オフレールステーションの姿も収めておりましたが、12フィートからタンクまで、様々なコンテナの姿も見る事ができておりました。

 

 (大牟田オフレールステーション・コンテナ)~ホームより撮影

 

 

 20時37分、大牟田駅を発ちました4229Mは、次の駅であります終点荒尾駅へと向かいます。ご紹介しておりますように、1両目には画像のように私以外の乗客の姿がありませんでしたが、2両目・3両目も乗客の姿はなく、恐らくは8両合わせて10名前後の乗客であったようでありました。

 

 

 こうして20時41分、4229Mは荒尾駅4番ホームに到着しまして、小倉駅から2時間28分に及ぶ運行は終了しました。こうした8両編成にも及びます編成全体での姿も、博多駅でも収める事ができませんでしたので、ようやく終着駅で収める事ができてよかったと思っております。

 

 

 このあと、この415系電車の編成は留置される事になります。その前に後4両が何編成かがわかりませんでしたので、後ろへ行きますとFo1518編成が連結されておりました。したがって、(←熊本 Fo1520+Fo1518の編成であった事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (「Fo1518」の表記)

 

 (車掌さんとFo1518編成)

 

 この後、留置線に入るために一旦本線へ引き上げます。その際はゆっくりとした速度で進んでおりまして、間もなくこの日の運行が終了する事をも伺わせる時でもありました。

 

 

 荒尾駅には、留置線がホーム東側に2線、ホーム西側に1線の計3線存在しておりまして、その3線も前後に留置する事が可能となっております。以下画像は、乗務員休憩所でありますが、画像のように2階建てのつくりとなっている事がわかりますし、その下の画像のように既に817系3000番台電車9両編成が明日の4220Mとして大牟田駅から門司港駅へ向かうために留置している姿が見られておりました。

 

 (817系3000番台電車9両編成が留置)

 

 

 この後、本線よりFo1518編成を先頭にしました8両編成が留置線に入ってまいりました。この編成は、817系3000番台電車とは並ばずに、その下の画像のように大牟田駅寄りの北側に留置しておりまして、間もなくこの日の運行が終了する事をも伺わせる所ではありました。

 

 (北側の留置線に停車)

 

 

 そして、運転士の方が点検?を行いまして、手歯止めを置きまして、モハのパンタグラフが降ろされましてこの日の運行が終了しました。やはり、この日の運行が終了する前に片道2時間以上の行程を終えての一日終了でしたので、正直疲れたと言う所ではありますが、それでも連日関門間を走るのとしますとまだましかなとも思う所でしょうか。

 

 尚、この編成は翌日は朝に大牟田駅に回送、大牟田駅より2334Mとして吉塚駅へ、そのあと博多駅に回送、博多駅から134Mとして門司港駅に向かいましてこの日の運行は終了とゆったりした運用となっております。

 

 

 今回は、3月の改正で久しぶりに荒尾駅への運用が復活しました415系1500番台電車に乗車した記録をご紹介しましたが、一時は南福岡車両区や大分車両センターで暇を持て余していた編成も見られていただけに、12運用まで復活までした事はこの電車の存在が大きい事が伺わせているようです。それに、鹿児島線や長崎線での運用では8両編成での運行する姿が見られてもいますので、特にラッシュ時の必要性には間違いないのではないでしょうか。今後は、813系電車にもロングシート改造車が登場している事からロングシートの存在も大きくはなるようですが、特に活躍する関門間など元気な姿を引き続き見せていただきたいものであります。