番外 JR九州の在来線の中では初の設置駅でもあります筑肥線九大学研都市駅の、ホームドア使用時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 現在、筑肥線の筑前前原~下山門間は、令和3年までにホームドアが設置されておりまして、乗客の転落防止に一役買っている姿が見られております。

 

 このホームドアは、筑前前原~姪浜間、そして相互乗り入れの福岡市交通局(福岡市地下鉄)空港線全て6両編成で運行されておりますので但し、筑前前原駅は唐津方面からの3両編成の列車も乗り入れてきます、そう言った事から効率的にはいい事もありまして、JR九州の在来線では唯一ホームドアが設置されている区間でもあります。

 

 上の画像は、画像1が筑前前原駅、画像2が下山門駅でありますが、これまで存在していなかった所に実際に設けられておりますので、利用客が非常に多い区間でもある分、先述のように乗客の転落防止に一役買っていると言ってもいいのではないかと思っております。

 

 

 そんな筑肥線のホームドアは、この区間7駅(筑前前原~下山門間、姪浜駅は既に福岡市地下鉄によって設置済であるため)にあるうち、最初に設置されましたのは画像の福岡市西区にあります九大学研都市駅でありました。

 

 この駅は、九州大学伊都キャンパスの最寄り駅である事から、その九州大学伊都キャンパスへ通われている方以外にも、駅周辺で宅地化が進んでおりまして、「イオンモール福岡伊都」を中心としました商業施設も駅の南側に存在している事もありまして、そう言った事からJR九州の駅別乗車人員ランキングでは令和4年度15位(8258名)となっておりまして、筑肥線の駅では一番利用者が多い駅へと成長しております。

 

 

 そんなこの駅は、画像のように駅構内も小ぶりの駅でもあります。と言いますのも、この駅自体は平成11年の今宿~周船寺間の複線・高架化の時点でホームの基礎は完成しておりまして、その約6年後に駅の開業へと至っておりまして、開業後はご紹介しておりますように九州大学伊都キャンパスの最寄り駅でもありますので、正直ここまで発展するとは思わなかったと言ってもいいかとも思う所でもあります。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、九大学研都市駅には、JR九州の在来線の駅では唯一の存在姪浜駅は福岡市地下鉄の駅として扱いますのでとなっております、平成29年に2番ホームが、平成30年に1番ホームがそれぞれ完成しておりました、九大学研都市駅のホームドアの姿を皆様にご紹介してまいります。

 

 (ホームドアの部分は平成30年撮影)

 

 

 この九大学研都市駅では、先述のように平成29年に2番ホームにJR九州の在来線では初めてホームドアが試験的に設置されておりましたし、翌平成30年に1番ホームにも設置されておりました。このホームドア設置では、現在この区間にはJR九州の303系電車・305系電車、福岡市地下鉄の1000N系電車・2000(2000N)系電車が運行されておりますが、これらはいずれも6両編成の電車でもありますので、ホームドアの設置には良好な環境でもあると言えるのではないかと思います。尚、後述のように福岡市地下鉄や九州新幹線の駅のような形と形状が異なっております

 

 (参考、姪浜駅のホームドア)

 

 

 ここからご紹介しますのは、そのホームドアの使用例であります(平成30年撮影)。画像は2番ホームではありますが、ホームに入線しますと、車掌さんの手でホームドアを開けまして、そして今度は車両のドアスイッチを開ける事になります。

 

 (ホームドア・車両のドアを開けた所)

 

 両方のドアが開いた所で、乗客が一斉に下車します。この時も多くの乗降客(特に降車客)がいらっしゃいまして、まさに上位にランキングする駅である事が伺わせるような姿が見られておりました。

 

 そして、筑前前原行きは発車となりまして、最初に車両のドアを閉めます。

 

 そして、今度は同じく車掌さんの手でホームドアを閉じさせまして、この後発車へと至る事になりますが、このホームドアの開閉音、そしてこの柵型のホームドア自体は、「駅メロ」やJR九州の新幹線の車内メロディでもおなじみであります、私自身も尊敬しております向谷実氏が考案されたものでもあります。

 

 尚、現在はワンマン運行を行っている関係でこのような姿を見る事は少なくなっております。それだけワンマンにも対応している事もわかりますが、てきぱきとしている姿が見られなくなっているのは残念ではあります。

 

 

 一方、こちらは1番ホームでありますが、上の画像の2番ホームを収めました平成30年上半期の時点では、1番ホームは既に準備工事が行われておりまして、この後機器類が取り付けられまして供用が開始される事になる所でありまして、この後9月25日からの両ホーム供用開始を心待ちとなる姿が見られておりました。以下画像は、ホームドアが供用されていない1番ホームの福岡空港行き列車停車時の姿でありますが、やはりずっと開いておりましたら違和感さえもあるような姿ではあったのが印象的でもありました。

 

 (準備工事が終了していました)

 

 (乗り降りシーン)

 

 

 ここからは、今回1番ホームでの供用されておりますシーンをご紹介します。九大学研都市駅に到着しました列車は、ワンマン列車である事から上の画像の2番ホーム時のような形でホームドア→電車のドアと運転士の手で開けまして以下画像の形となります。この時は、筑前前原駅からやって来ておりました2000N系電車での姿でありましたが、日中と言う事もありましてあまり乗降客はいらっしゃいませんでした。

 

 

 こうして、福岡空港行きの列車は発車する事になります。最初に2000N系電車のドアを閉めまして、この後ホームドアを閉める事になります。この時には、2番ホームでも見られておりました向谷実氏作の開閉音、そして閉まる際にはLEDのランプが点滅しておりまして、これが注意を促している事を伺わせているようでもありました。

 

 (ドアが全て閉まりました、ランプも消えています)

 

 

 ドアが全て閉まりますと、列車は発車して行きまして、次の今宿駅まで約2分近く、そして終点の福岡空港駅まで約35分かけまして進んでいく事にもなります。

 

 

 今回は、JR九州では最初に設置されておりました九大学研都市駅のホームドアに関しましてご紹介しましたが、何と言いましてもこの筑肥線の定期列車自体が姪浜~筑前前原間が6両編成の車両のみが運行されているからこそこのホームドアの存在ができやすくなっている事がわかります。やはりこのメリットとしましても、ご紹介しておりますようにホーム転落など安全のための対策としましてはこの設置は大きいですし、利用者が筑肥線一多い分わからなくはないでしょうか。とにかく、様々な課題はありますが、今後他の線区にまで広がっていただければ安全対策もできるのではないかとは思いますので、今後他の路線にも期待したい所ではあります。