番外 過去に存在した九州大学伊都キャンパス周辺無料バス、コープリビング九州「フリーシャトルバス」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、昭和自動車(昭和バス)では、九大学研都市駅から九大伊都キャンパスまで、「九大線」と称しまして多くの本数の路線バスが運行されている事はご存知の事ではないかと思います。
 
 特に、平成30年7月の改正より、伊都キャンパスにこれまでの理系が主であります「ウエストゾーン」に加えまして、新たに文系が主であります「イーストゾーン」が設けられた事によります系統も登場しておりまして、これら経由に関しましても多くの本数が設けられております。
 
 また、これら伊都キャンパスへ運行されます系統は、最速で行く事ができます新たな道路であります学園通経由、途中高校を経由する区間であります横浜西・玄洋高校経由、マンション・アパートを特に借りられている方が多い周船寺・泉経由と、学園通りから外れた所になります元岡経由と言った区間を運行されておりまして、上の画像のように担当営業所であります伊都営業所では多くの車を見る事もできております。
 
 
 さて、今回ここからご紹介しますのは、平成17年から平成26年10月まで、JR九大学研都市駅から周船寺・泉方面にあります、大学生協学生会館・また九州大学生協指定のマンション最寄りバス停を経まして九大伊都キャンパスを結んで運行されておりましたフリーシャトルバスが存在しておりまして、現在の九大線とはかけ離れた姿が見られておりました。今回は過去に撮影しましたその「フリーシャトルバス」に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 

 この「フリーシャトルバス」は、九州大学伊都キャンパスから、産の宮北・高田・周船寺・九大学研都市駅・山﨑・泉などを経まして、再び伊都キャンパスまで運行されていたものでありまして、所要時間は約40分かかって運行されていたものであります。

 しかし、同一区間を運行します昭和自動車(昭和バス)九大線の増発によりまして平成25年10月4日をもって運行を終了しまして、利用者は後述の方法を使いまして昭和バスの路線バスを使用する事になりまして、「フリーシャトルバス」は以降は運行されなくなっております。
 

 この「フリーシャトルバス」には、平成17年よりの運行当初の頃は画像の車が使用されておりまして、車体にはラッピングも施されていた事もありまして大変目立っていた車でもありました。
 
 この車は、富士重工HD-I架装の日野ブルーリボン(P-RU638BB)でありまして、元々は昭和バスの貸切車として使用されていた車でありました。しかも、この転用時にはナンバーを自家用の白ナンバーに変更、コープリビング九州所有で昭和バスに運行を委託と言う形で運行されておりまして、それでも、このラッピングの下はピンクの昭和バスの貸切塗装の姿が残されておりましたし、昭 和の行燈も残されておりました。
 

 しかし、この車も経年であった事もありましてその後廃車、廃車後の代替車は昭和バスの路線車や貸切車が「フリーシャトルバス」として使用されておりました。

 それにしても、このラッピングの下はピンクの貸切塗装であったとは思えないほど白地のラッピングが施されていた事が見ていて伺えるのではないかと思います。こうして見ましても、白地に緑のラインが見ていて鮮やかな印象さえも感じられるほどでもあったようです。尚、画像は現在は廃止されております旧志摩(撮影当時は前原)営業所でありますが、この車もこの営業所に配置しておりました。
 

 さて、ご紹介しておりますように「フリーシャトルバス」の運行は終了しましたが、その後平成25年10月からはその代替としまして九州大学生協の電子マネーを使いましての乗車代還元サービスを行っておりまして、九大線に使用されております車両において見られておりました。
 
 (撮影車・福岡200か24-56、三菱KL-MP737K)~蓄圧式ハイブリッド車、村田製作所ラッピング~平成30年撮影
 
 これは、画像の電子マネー用リーダーで一度支払われた後、翌月に電子マネー内で還元される事になっておりまして、特に生協指定のマンションにお住まいの方にとってはありがたい事ではなかったかと思います。
 
 (同・読み取り機)
 
 
 しかし、その後バス運賃支払いサービスは終了しておりまして、それ以降現在は通常の小銭もしくはICカードで支払うようになっておりまして、上の画像の読み取り機の姿も見れなくなっております。これに関しましてはあんまり」や「残念などと言った「Twitter(現・X)投稿もあっていたほどでしたので、正直残念であったと言ってもいいかと思います。
 
 また、学生専用の回数券も現在は終了しておりまして、それ以降は一般の方も利用できます九大線用の回数券も発売されておりましたが、こちらも後に販売終了しておりまして、現在はスマホ定期券が主となっておりますし、回数券も、JR筑肥線・福岡市地下鉄と相互利用できる回数券(「伊都・キャンパス回数券」)がある程度となっておりまして、利用する商品にも変化が見られております。
 

 今回は、九州大学伊都キャンパス~九大学研都市駅間で運行されておりました「フリーシャトルバス」に関しまして、その後の事も併せましてご紹介しましたが、やはりこのバス自体は無料で利用できていましたので、無料に越した事はなかったでしょうか。しかし、その後並行します昭和バスの路線バスが増発される事になりますと、結局は路線バスの方が利用しやすくなりますから、そう考えますとこのシャトルバスの役割が終わっても仕方がなかったですし、その後電子マネーの利用も終了しておりますので、実際様々な変化が見られている事に関しましては致し方ない所ではないかと思ってなりません。