番外 平成28年各地撮影画像より、既に工事自体も進行していた、西九州新幹線の佐賀県側工事中の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 
 今年の9月23日で、西九州新幹線が開業しまして、間もなく2周年を迎える事になっておりますが、現在は佐賀・博多方面からでしたら乗り換えが必要にはなっておりますが、それでも在来線時代以上に多くの方々が利用されております。
 
 この西九州新幹線は、武雄温泉~長崎間約70キロと、新幹線の中では最も短く整備されておりますが、使用車両には上の画像のN700S系新幹線電車が導入されておりまして、「かもめ」として運行されております。
 
 その「かもめ」自体も、諫早駅しか途中停車しない最速達系統、諫早駅に加えまして新大村駅に停車する速達系統、そして嬉野温泉駅にも停車する各停系統が存在しておりまして、最速達系統で23分で結ぶ事ができております。これによりまして、これまでの在来線時代の「かもめ」からしますと約30分の時間短縮へとつながっております。
 
 (速達系統行先)
 
 (各停系統行先)
 
 しかし、当初の計画では軌間可変電車「フリーゲージトレイン」を導入しまして、フル規格(新幹線)区間として博多~新鳥栖間、武雄温泉~長崎間を運行、そして新鳥栖~武雄温泉間を在来線区間として運行させるように決まっておりましたが、「フリーゲージトレイン」自体の開発が遅れまして、結果武雄温泉駅で乗り換える形の「リレー方式」として工事するに至っておりました。尚、その「フリーゲージトレイン」の開発は、このほど白紙となる事が明らかとなっておりまして、施設や車両も姿を消す事になるようであります。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、工事が進行しておりました平成28年に撮影しておりました、武雄温泉駅以南の佐賀県側の工事進捗状況の姿に関しまして皆様にご紹介してまいります。
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 (南口(御船山口))~現在は上の画像3のような姿に変わっているため見る事はできません
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 上の画像は武雄温泉駅でありますが、この武雄温泉駅南口の所には、以下画像のようにこの工事起点が武雄温泉駅である事が伺わせる起点標が見られておりました。これから長崎駅まで、工事区間が続く事になる事もわかるような姿が特にいいのではないかとも思います。
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 この武雄温泉駅は、この時点では行われておりませんでしたが、今後新幹線駅のために改装される事になりまして、現在は上の画像3のような姿に変わっておりまして、南口にあたります画像5のような姿は見られなくなっております。また既にそれに関しました用地が鳥栖方において見られておりまして、画像の部分も「フリーゲージトレイン」の軌間変更が行われる予定でもあった場所でしたが、結局は在来線からの同一ホーム乗り換えのための整備が行われましたし、この駅から先は引き上げのために新幹線の高架も設けられてはいますが、それでも引き上げ線より先は途中で途切れるに至っております。
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 こちらの画像は、工事が行われている事を表します案内板でありまして、各工事現場において見る事ができていたものでもあります。これからもわかりますように、「九州新幹線の工事を行っています」と書かれている姿を見まして、ここに新幹線が通る事が伺えるのではないかと思います。
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 画像は、武雄温泉駅から数キロ南へ下がりました、武雄市川登付近であります。武雄地区では、現在高架区間でもありますこの川登地区より新幹線工事の姿を見る事ができるようになっておりまして、実際に高架工事中の姿を見る事もできておりました。尚、この時は桜が満開でありましたので、桜が見られていたのもわかるのではないでしょうか。
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 (別角度より)
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 こちらの画像は、国道34号線とクロスする所であります。この時点では、まだ橋脚しか見る事ができませんでしたが、この後高架橋が設けられる事になりまして、さらにこの上を新幹線車両が走る事にもなります。
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 この橋脚は、さらに西九州自動車道(武雄佐世保道路)をもクロスする事にもなります。これがわかるのが画像の姿でありますが、福岡県直方市での山陽新幹線と九州自動車道とのクロスする部分のように高速道路の上に新幹線が走ると言う魅力的な姿がこの地で見られていたのがわかるのではないかとも思います。
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 クロスした後の長崎方の姿であります。こちらに関しましては高架橋が組まれておりまして、工事が進んでいる事が伺えておりました。さらに、高架橋が設けられていない部分もいずれは設けられる事になりますが、工事が進行している事も伺えていいのではないでしょうか。
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 こちらは、上の画像の武雄市川登地区から2つトンネルを抜けた後になります、嬉野市塩田町大草野地区であります。こちらに関しましても、画像のように高架橋が設けられておりまして、工事が進行している事を伺わせておりました。尚、これから国道34号を再びクロスしました所にトンネルが設けられておりまして、さらに複数トンネルを抜けますと後述の画像のように3たび国道34号をクロスする事にもなっておりました。
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 3たびクロスする事にもなる地点であります、嬉野市嬉野町下宿地区であります。この先にあります「嬉野温泉」の看板が見られる先の所が嬉野温泉駅にあたる所にもなりまして、既に高架橋の工事が進んでいた事もわかりますし、さらに駅の姿も明らかになって行く事にもなります。
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 画像は、スーパーの駐車場から収めました、嬉野温泉駅になる部分であります。残念ながら、画像のように工事が行われておりまして、立ち入る事もできませんでした。尚、この周辺には「嬉野医療センター」も移転されておりまして、開業時も大きく変化するに至っております。
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 (アップ)
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 そして、私はこれからご紹介する所へも向かっていました。それが画像の俵坂トンネルの入口でありますが、このトンネルを入りますと、出口は長崎県側となりますので、佐賀県側で表になるのはこの地点までと言う事にもなります。既に、この時点でも俵坂トンネルは貫通しておりましたが、今後はさらにトンネル内の整備が進む事にもなりました。
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 (別地点より)
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 今回は、今から8年前の平成28年に収めておりました、西九州新幹線の工事中の姿に関しましてご紹介しましたが、この時点でも各地工事が行われていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。私自身も、さらに8年前の平成20年の起工時から存じてはいましたが、それから8年でトンネルなどの整備も行われましたし、高架の工事も進行していた訳でしたので、それほど時の変化も感じさせられる所ではなかったでしょうか。現在は、今や立派な新幹線が通るようにはなっておりますが、現在もルートが頓挫しております武雄温泉駅から東の区間に関しましても一日も早い決着を願うばかりではあります。
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