西肥自動車(西肥バス)には、12人乗りの小型車両を使用しましたコミュニティバスが2地区で運行されておりまして、交通弱者をはじめとしました地域の足に大きく貢献しております。
使用車両には、これからご紹介します車が使用されておりますが、これらコミュニティバスの乗車定員が12名である所からも、比較的利用者が少ない分、こういった小型車両を使用するに至っているようでもあります。やはり小型車両の利点でもあります、細かな所まで入る事もありまして、地域の足を確保している事が伺えているようであります。
その2地区は・・・
長崎県佐世保市 (大野地区)「まめバス」
佐賀県伊万里市 「いまりんバス(郊外線)」
の2地区で運行されております。
これら車の車内を外からではありますが撮る事ができておりましたのでご紹介しますが、画像にありますこの「まめバス」専用車の場合は、よく見ますと入ってすぐに運賃箱が、奥には2人がけのシートが、そして後までが2+1のシートが3列続いておりまして、定員が12名であるのも実感させるようなシート配列となっております。
この「まめバス」専用車の場合は、運賃箱も自動両替機つきを使用しているようですが、タイプも普通のバスで使用している運賃箱を搭載させております。こうして見ますと、この運賃箱も見ていて大きい事が実感させられるようでもありましょうか。
さて、ここからは両バスに関しまして、画像をもとにしまして皆様にご紹介してまいります。
まずは佐賀県伊万里市を運行します「いまりんバス」でありますが、伊万里市役所が西肥バスに運行を委託しまして運行されているものでありまして、平成19年に運行を開始したものであります。
路線自体は、市街地線・郊外線・地域線とありますが、このうちの郊外線でトヨタハイエースが使用されておりまして、この路線に関しましては平成24年に運行を開始しておりまして、以下の系統で曜日を定めまして運行されております。
牧島~立花線(月曜・木曜)
脇田~古賀線(火曜・金曜)
屋敷野~南ヶ丘線(水曜・土曜)
使用されておりますトヨタハイエースコミューターであります。このトヨタハイエースは、この運行開始に伴いまして2台導入されておりまして、西肥バス社番はK037・K038と登録されております。尚、この導入は伊万里市に造船所があります名村造船所から寄贈されたものでありまして、1台約1000万円はするそうであります。
(K037)
(K038)~画像2
この時は月曜日でありましたので、牧島~立花線として運行されていた時でありまして、数名ほどの利用者があっておりました。私自身もこの「いまりんバス」の姿は伊万里市訪問時にはよく見る事がありますが、この車に関しましてはなかなか見る事がなかっただけに収める事ができまして良かったと思っております。
(右側に「贈(株)名村造船所」と書いてあります)
ちなみに、市街地線・地域線となりますと、画像の日野ポンチョ(K052・2DG-HX9JLCE)がメインで使用されておりまして、これまでの専用車でした、その下の画像の日野リエッセは予備車となっております。この車は、現時点では西肥バスで唯一のポンチョという事にもなっておりまして、伊万里市内で活躍する姿が見られております。
(予備車、K085・日野PB-RX6JFAA)
そして、佐世保市大野地区を運行します「まめバス」に関しましてご紹介します。この「まめバス」は、佐世保市の大野地区住民の移動手段確保を目的として運行を開始したものでありまして、佐世保市・大野地区交通対策協議会が西肥バスに委託しまして、以下の2路線におきまして平日(月曜~金曜)に運行されております。
才牟田線 大野モール~大野~坂の上~才牟田~上楠木公民館
岩下洞穴・瀬戸越団地線 大野モール~工業高校前~ポンプ場上~淀姫神社~岩下洞穴前
岩下洞穴・瀬戸越団地線 大野モール~工業高校前~ポンプ場上~淀姫神社~岩下洞穴前
この「まめバス」に使用されておりますトヨタハイエースコミューターです。西肥バス社番はK035と登録されておりまして、塗装も「シルバーブルー塗装」となっているのが特徴であります。尚、この「まめバス」では「超小型乗合バス」とも言われておりまして、まさに「まめバス」と言われている事を実感させられるようでもあります。
ちなみに、予備車としまして元は西肥グループでもありますシルバータクシーに所有しておりました日産キャラバンが存在しておりまして、西肥バス社番はK036となっております。尚、つくりからもこの車の乗客定員は12名以下(9名?)となっているようではあります。
(K036・日産キャラバン)
(客席部分)~前から2・2(シート倒して3)・3のシート配置(もう1席は助手席)となっているようです
さて、今回その「まめバス」の運行シーンをキャッチする事ができておりましたが、まず大野モールのバス乗り場からご紹介しますと、場所はちょうど宝くじ売場の前にバス停が設けられております。
また、「まめバス」に使用されている車もトヨタハイエースでありますので、車1台分の駐車スペースをバス乗り場として充てられております。こうして見ますと、これだけで済んでいる事自体いいのではないかとも思ってしまいます。
そして、画像は大野モールに到着しました際の「まめバス」の姿であります。こうして見ましても小さいですので、普通に車が入ってきたような印象さえも感じさせられます。
今回は、西肥バスの12名乗りの小型バスを使用しました2路線に関しましてご紹介しましたが、これら車も地域に大きく貢献しているようであります。特に「まめバス」に関しましては、以前九州運輸局より、地域・事業者・行政がそれぞれの役割により協働し運営している事が評価されまして、「九州運輸局交通政策関係表彰」をいただいた事があるなどそれほどコミュニティ運行に評価が高いようでもあるなど模範的な所も見られているようでもあります。とにかく、今回ご紹介しました2地区には交通弱者の方が多くいらっしゃるでしょうから、それら方々のためにこれからも運行していただきたいと思います。
今回までご紹介しました、西肥バス各営業所の画像は、いずれも許可を受けて撮影を行っております。