番外 初導入純正車もわずか9年で離脱、九州急行バス、平成23年式LKG-規制三菱エアロエース2台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 「九州号」を運行します九州急行バスでは、現在まで新車を導入しておりまして、現在3メーカー(いすゞ・日野・三菱ふそう)の車を所有しております。
 
 このうち、令和に入りまして導入されました車(画像1、福岡230あ12-31、いすゞ2PG-RU1ASDJ(令和5年導入) 画像2、長崎230あ22-03、日野2TG-RU1ASDA(令和2年導入))では、行先表示器が白色LED行先表示ともなっておりまして、これまでの橙色LED行先からしますと表示が変わっている分目立っているのではないかと思います。
 
 尚、「新型コロナウイルス」によります需要減や運休・減便が見られておりましたので、令和2年から令和4年まではあっておりませんでしたが、令和5年より導入を再開しておりまして、画像1の車が導入されるに至っております。
 
 ちなみに、現在の本数は平日(月曜~木曜)が37往復、金曜~日曜・祝日が43往復で運行されておりまして、「コロナ禍」以前からとしますと減ってはいますが、それでもよくここまで復便したなと思う所ではあります。やはり、「コロナ禍」によります需要や、乗務員不足もあった事を考えましてもそう思う所でもありますので。
 
 
 さて、この令和2年の新車導入に伴いまして、運用を離脱した車も見られております。しかも、九州急行バスではわずか9年で姿を消した車でもありました。今回はそれら車に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
 
 
 それが、平成23年に導入されました三菱エアロエース2台(LKG-MS96VP)でありまして、九州急行バスでは初の純正車両でありまして、長崎支社に導入されておりました。
 
 (長崎200か・696)
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 (長崎200か・697)
イメージ 6
 
 この車こそ、九州急行バスでは初めて導入されておりました純正車両でもありまして、平成22年の西日本車体工業解散に伴いまして、どんな車が導入される事になるのかとも思っておりましたら、結果この車が導入されるに至っておりました。
 
 
 この車は、導入当初は偏心3列シート・中央トイレ付と、PKG-規制の西工02MC架装日産ディーゼルスペースアローのように偏心3列シート・後部トイレ付ではなく、その前に導入されておりましたKL-規制西工02MC架装三菱エアロバスにあやかる形となっておりました。
 
 ただ、西工架装車と異なっておりましたのが、公式側2列・非公式側1列のシート配置となっておりますし、トイレも非公式側に設けられていたのが大きな違いとなっておりまして、1人がけのシート幅が狭かったのが特徴でもありまして、座席面ではあまりいい印象ではなかったとの事でもあったようであります。
 
 また、以下画像のスイングドアも標準装備でもあった事から復活するにも至っておりましたし、屋根上にあります直結エアコンとなった事から床下の荷物スペース(トランク)も拡大されておりますし、初めて安全装備としまして車間距離警報装置が設けられたタイプともなっておりまして、フロントバンパーの真ん中にある丸いものがその形でもありました。
イメージ 5
 
 
 画像は、導入年でもあります平成23年に長崎支社で撮影しておりました長崎200か・696であります。この画像が初めて撮影しました九州急行バスの三菱エアロエースでもありましたが、西工架装車ばかりの中にこの純正車両でもありましたので、まさに新たな仲間が加わった事も伺わせておりました。また、その下の画像にもありますように、リアのみではありますが西工架装車との並びを見ましても見た目から違う事も伺わせておりました。
イメージ 1イメージ 2
 
 (西工92MC架装車、福岡200か・344との並び)
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 この後、この車は長崎駅前バスターミナルまで回送して行きました。これまでのBKG-規制車が「カラカラ」と言った音が特徴でもありましたが、LKG-規制車からはエンジンが変わった事から音が静かとなりましたので、そう言った面からも新しくなったなと言う事を実感させてもいたほどでありました。
イメージ 7
 
 
 その後、3列シート車でもありました西工架装車の廃車が相次ぎまして、4列シート車でもあります「セレガーラ」や新たな三菱エアロエースの導入によりまして、徐々に3列シート車の割合も減りつつありました。そして、平成28年についにこの2台は4列シート改造が施されまして、それによりまして非公式側の狭い独立シートは姿を消す事になりまして、かつ西鉄高速バスのコンセント設置にあやかりまして、コンセントも4列化とともに取り付けられるに至っております。
 
 (4列化後撮影、長崎200か・697)
 
 
 また、「九州号」でWi-Fiが導入されておりましたので、これら2台にはWi-Fi・コンセントが設置されている事をアピールする表示も見られるようになっておりましたが、こうして見ましても目立っていた事が伺わせておりました。
 
 (長崎200か・696)~後方は福岡230あ11-81
 
 
 このように、福岡~長崎間を運行する姿が見られておりましたこの2台でありましたが、先述のように、この2台は令和2年に入りまして新車導入に伴いまして定期運用から離脱・廃車売却の措置が取られております。やはり、新車導入がありましたら離脱する車が現れるのも仕方がない所ではありますが、それでもわずか9年での離脱には正直早かったのではないかとも思ったほどでありました。
 
 (長崎200か・696)
 
 (長崎200か・697)
 
 
 これだけ離脱が早くなった要因としましては、車内配置が要因であったともされております。やはり、他の車両が後方にトイレが設置されているのに対しまして、これら2台に関しましては非公式側中央にトイレが設置されていたのが大きな要因であったようでもありまして、九州急行バス側もシート配置を統一させる事で予約を容易にしやすくするためではないかと思われるようであります。
 
 
 今回は、既に姿を消しております九州急行バスのLKG-規制三菱エアロエース2台をご紹介しましたが、世代交代であるとは言えども、マイカー並みのわずか9年で九州急行バスを離れる事に関しましてはやはり残念ではなかったかと思っております。現在はまだ車齢も若い事もありまして、どこかで第2の車生を送っているのではないかと思われるようではありますが、初の純正車両でも姿を消すと言う流れもあり得る事がわかる部分でもあった事を思いますと致し方ない所ではありましょうか。とにかく九州急行バスではもう見られませんが、今回ご紹介しました事で過去に存在していた事を存じていただければと思っております。
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