番外 平成21年~23年の間見られていました、南福岡車両区811系電車の日豊線大分地区運行時の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 JR九州の北部九州地区で運行されております、南福岡車両区に所属しております811系電車は、メインの運行区間としまして鹿児島線の門司港~荒尾間、日豊線の小倉~中津間、長崎線の鳥栖~江北~肥前浜間、佐世保線の全線で運行されております。
 
 特に佐世保線は、令和4年9月23日の改正より定期で運行されるようになっておりまして、「有田陶器市」時に臨時運行時しか見られていなかった姿が見られております。また、415系電車で運行されておりました長崎線・佐世保線での併結運用も見られておりまして、415系電車から移行された姿も見る事ができております。
 
 この811系電車と言いますと、近年では画像1にもありますようにリニューアル車両も登場しておりまして、このリニューアル車両では以下画像のようにロングシート車両となっている事もありまして、そう言った事からオリジナルの転換クロスシートとリニューアルのロングシートとが混在しているのもこの811系電車の特徴でもありますが、最終的には転換クロスシートは姿を消す事になるようであります。
 
 
 そんな811系電車では、臨時列車以外にも定期列車の代走としまして、日豊線の大分地区で代走する姿もこれまでも見られておりまして、以下画像のPM9編成(現・PM2009編成)が平成28年8月に代走する姿が見られておりまして、5年5ヶ月ぶりに811系電車の定期運用が復活する姿も見られておりました。
 
 これは、従来の使用車両であります大分車両センターの815系電車においてトラブルが発生しまして、それによりまして車両不足が生じてしまったためでありまして、その結果、従来の大分車両センター所属車でありました415系電車ではなく、南福岡車両区に所属しております811系電車PM9編成に代走を務める事になりまして、その結果5年5ヶ月ぶりに大分地区においての定期運用復活に至っておりました。
 
 このPM9編成に関しましては、元は「三井グリーンランド号」専用車でもありましたが、この実績があります編成を使いまして、このように運用復活につながったのは正直良かったのではないかとも思う所ではないかとも思います。
 

 さて、そんな811系電車でありますが、平成21年の3月のダイヤ改正より、その5年5か月前にあたります平成23年3月のダイヤ改正までの2年間、日豊線大分地区でも運用を行っておりました。今回は、かつて撮影しました画像より、皆様にご紹介してまいります。
 

 この811系電車の運行区間は、以下の表にもありますように、1運用におきまして415系電車(当時)・815系電車の最南端の運行区間でもあります佐伯駅まで運行されておりまして、元々の811系電車の最南端が当時は以下画像の宇佐駅まででもありましたので、宇佐駅よりさらに南まで運行されていた事も表を見ましてもおわかりいただけるのではないかと思います。

 【平成21年3月改正時、811系電車大分地区運用】
  621M 中津 6:06→大分 7:38
  628M 大分 8:01→日出 8:33
 4631M 日出 8:37→佐伯10:01
 1634M 佐伯11:28→大分13:01
  638M 大分13:43→杵築14:29
 4649M 杵築14:44→佐伯16:44 
 4652M 佐伯16:52→亀川18:37
  655M 亀川19:13→大分19:42
 2596M 大分20:18→小倉22:54

 
 肝心の行先ですが、実は811系電車の行先方向幕には、画像にもありますように、元々が佐伯まで入っていた事もありまして、運用に関しましては困る事はなかったのではないかと思われますが、それでもその下の画像にあります大分の行先は、やはり見ましても新鮮な感じもしてしまいます。何と言いましても、先述のように普段が宇佐駅までしか運行する事がありませんでしたので。
 
 (参考・811系電車行先表)~大分地区運用時は46番~53番を使用していました。
 
 【46番~53番】
 46 杵築
 47 日出
 48 亀川
 49 別府
 50 大分
 51 幸崎
 52 臼杵
 53 佐伯
 
 (50番・大分行先)
 
 
 この大分地区運用は、上の表にもありますように、平成21年改正時の運用の中には以下画像・最後の画像の佐伯行きでの姿の他、日出・杵築・亀川各駅といった区間も運行されておりました。これらは、これまでこの運用の元々が815系電車もしくは415系電車の運用であった事を思いますと、815系電車からの運用に関しましては2両編成でありますので、列車の定員が倍に増えていたと言ってもいいのかもしれない所でもありましたでしょうか。
 
 (4649M(当時)・佐伯行き)

 
 
 私自身、実際に画像のように何度か大分地区で見る事ができておりましたし、やはり北九州地区で見られている電車が大分地区でも広範囲で見られておりましたので、見ていて一見臨時列車かな?という印象でもあったでしょうか。しかし、実際は定期列車であった訳ですので、その分以下画像の415系電車や815系電車の補完としては良くやってきたのではないかと思う所でもありましたでしょうか。
 
 (415系電車)
 
 (815系電車)
 
 
 そして、現在は上の画像にもあります415系電車の鋼製車両が全車運用を離脱した事に伴いまして、同じく南福岡車両区所属の813系電車が5運用大分地区で運行されておりまして、運行もワンマン運行までも行っておりますし、811系電車が乗り入れておりました佐伯駅までも乗り入れております。私もこれまでも拝見しておりますが、夕刻のラッシュ時等多くの乗客を裁く姿は福岡都市圏でもおなじみの姿でもありますので、これがこの地で見られるのは415系電車の代わりとしてふさわしい所でもあるのではないかとも思います。
 
 (幕式行先、RM3408(←208)編成)
 
 (LED行先、RM3110(←1110)編成)
 
 
 今回は、南福岡車両区の811系電車も存在しました大分地区運用に関しましてご紹介しましたが、1運用ではありましたが大分地区でもかつて運行されていたと言う証が見られていた事が伺えるのではないでしょうか。やはり4両編成という事や転換クロスシート車でもありますので、運用的には乗り得な面も見られていたのがわかるのではないかとも思います。現在は、先述のように813系電車が運用に入ります大分地区でもありますが、この811系電車や415系電車よりも1両少ない3両編成は残念ではある所は致し方ないですが、これからも利用者の足としての姿を見せていただきたいものではあります。