番外 現在はいずれも廃止です、別府・大分~宮崎線、北九州~別府・大分線、運行開始前当時の内容から | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 当ブログ「コウさんのコウ通大百科」も、ヤフーブログからさかのぼりまして17年になるブログではありますが、この間にはもちろん様々な動きも見られておりました。

 

 鉄道関係でしたら、九州新幹線の全線開通、西九州新幹線の部分開業、「ななつ星 in 九州」の運行開始、さらに様々な駅・車両のリニューアル、そして各地の大きな災害がありまして鉄道が寸断されている所がありましたら現状をご紹介したりも行ってまいりました。

 

 また、バス関係に関しましても、新たな車両や路線の紹介も行いましたり、乗車記も行ってまいりましたが、この間には残念ながら路線自体が廃止となりましたり、当ブログの初期に生まれていた車に関しましても廃車となった車まで現れてきているなど、17年になる当ブログも長らく更新して来た事をも伺わせる所でもあります。

 

 

 ここまでこれまでの事をもご紹介する事で、更新自体が終了するのか!?と思われた方もいらっしゃるのではないかとは思いますが、もちろんまだまだ終了するつもりはありませんのでご安心ください。

 

 

 さて、この17年もの間更新を行っている間にも、運行開始したと思いましたら、先述のように残念ながら廃止に至った路線も見られておりまして、今回ご紹介します高速道路を使いました路線も今や5路線のみとなってしまいましたし、都市間路線自体も姿を消してしまっております。

 

 それが、東九州自動車道(北九州ジャンクション~宮﨑インター間)を経由しました路線でありまして、平成27年3月までに一部区間を除いて開通しまして、これによりまして福岡県から宮崎県までを結ぶ高速道路が開通するに至っておりましたので、それに伴いまして高速路線バスも北九州~別府・大分間、別府・大分~宮崎間などと言った都市間路線が開業するに至っておりました。

 

 (「パシフィックライナー(宮崎交通)」、宮崎200か・460、日野2TG-RU1ASDA)~現在は「なんぷう号」に転用

 

 

 

 (「パシフィックライナー(大分バス)」、42170・三菱BKG-MS96JP)~現在は昼行・夜行路線に転用

 

 (「ゆのくに号(西鉄バス北九州)」、7611・日野LKG-RU1ESBA)~現在は「ひのくに号」に転用

 

 しかし、これまでも利用者が多くはなかった事や、令和2年の「新型コロナウイルス」による需要減もありまして、翌令和3年に別府・大分~宮崎線「パシフィックライナー」が廃止、北九州~別府・大分線「ゆのくに号」が休止(のちに廃止)となっておりますし、区間路線の宮崎空港~西都間の路線も廃止となった事で、東九州自動車道を経由(完結)する路線も、都市間を中心に廃止に至っております。

 

 現在は、北九州市内~北九州空港線「北九州空港エアポートバス(西鉄バス北九州運行)」、福岡~北九州空港線「福北リムジンバス(北九西鉄タクシー他運行)」、大分空港~佐伯・臼杵線「佐臼ライナー(大分バス運行)」宮崎~高千穂線(宮崎交通運行)、そして夜行路線の大分・別府~神戸・大阪・京都線「SORIN号(大分バス・近鉄バス運行)」の5路線のみとなっております。

 

 (「佐臼ライナー(大分交通)」、大分200か・556、・いすゞLKG-RU1ESBJ)

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、平成27年1月に掲載しました記事より、運行開始に関しました記事を皆様にご紹介してまいります。尚、終盤ではその後に関しましてもご紹介させていただきます。

 

 

 【以下は平成27年1月29日掲載記事より】~一部文章修正を行っております

 

 (平成27年)3月、東九州自動車道では大きな動きが見られるようになっておりまして、大分県佐伯市の区間であります佐伯インター~蒲江インター間、そして福岡県豊前市の豊前インターから大分県宇佐市の宇佐インター間の開通が予定されておりまして、この結果大分県の全区間が開通する事にもなります。

 

 それに伴いまして、新たな高速路線バスも運行される事になっておりまして、別府・大分~宮崎線、そして一度廃止されたものの新たな区間で復活する事になりました北九州~別府・大分線がこの春運行を開始する事になりまして、東九州自動車道が新たに開通する事に伴い高速路線バスも誕生する事になっております(この頃はまだ愛称が決まっていませんでした)

 

 

 では、別府・大分~宮崎線からご紹介します。この路線は6往復で運行される事になっておりまして、大分交通・大分バス・亀の井バス・宮崎交通・JR九州バスの5社運行となっております。運行形態はいずれか1つの事業者が2往復、あとの事業者が1往復ずつの運行となるようでありまして、各事業者転用車両が使用される事にもなりそうであります。

 

 (大分交通、大分200か・・51、三菱KL-MS86MP)
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 (大分バス、12736・日野KC-RU3FSCB)
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 (亀の井バス、大分200か・250、三菱KL-MS86MP)
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 (JR九州バス、644-10561・三菱BKG-MS96JP)
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 また、宮崎交通に関しましては画像の宮崎~延岡線「ひむか」専用車(宮崎200か・364、三菱QRG-MS96VP)を転用させるとの事であります。この車は、4列シート・トイレ・パウダールーム・コンセント付きでありますので、最も豪華な車が使用される事にはなりそうであります。
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 (車内)
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 この路線の所要時間は、別府~宮崎間が3時間45分、大分~宮崎間が3時間25分で運行されておりまして、以下画像のJR特急「にちりん」とは若干遅くなっておりますが、装備に関しましては事業者によって3列あるいは4列シート車が使用される事になりそうであります。尚、運賃は2800円からのカレンダー制を採用しておりまして、JRよりは安価である時もありそうであります。
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 一方、大分・別府~北九州線でありますが、この路線自体は平成22年~23年の1年間、大分交通・亀の井バス・西鉄バス北九州の3社で運行されておりましたが、高速道路網が整備されていなかった事などで所要時間が遅かった事などから利用者が少なかった事もありまして先に大分交通が撤退、そして末期は2社運行で運行されておりまして、以下画像の車が使用されておりました(画像の車はいずれも廃車されております)

 

 (西鉄バス北九州、3331・三菱KC-MS829P)
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 (亀の井バス、大分22か17-86、日野U-RU2FTAB)
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 今回の再運行では、亀の井バス・西鉄バス北九州に加えまして、一度撤退しました大分交通、そして新たに大分バスも運行に関わる事になっておりまして、運行本数は9往復での運行となります。また運賃に関しましては、宮崎線とともにカレンダー制を採用する事になっておりまして、最安1500円から利用する事ができるようになっております。

 

 肝心の所要時間は大分~北九州間で2時間20分ほどと、以前と約1時間短縮される事になるようです。ただ、やはりJR「ソニック」よりは所要時間が長く、時間から考えましても約1時間は違うなど、大分~福岡間のJR「ソニック」・高速路線バス「とよのくに号」の所要時間よりも長いのも気になる所でもあります。
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 こうして見ましても、いずれの路線も時間面から考えましてもJR特急の方が優勢である事には変わりないようであります。それでも、カレンダー制を導入する事で運賃が安い時も設ける事にしているなど、運賃面で勝負をかけようとしているようにも見えるようです。とにかく、どちらに乗車するかに関しましてはご覧の方の考えに委ねますが、多くの利用を互いに望みたいとは思います。
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 その後、冒頭にもありましたように、令和3年3月末で「パシフィックライナー」は廃止、宮崎交通・JR九州バスで運行されておりました宮崎~延岡線「ひむか」も休止されております。

 

 また、北九州~別府・大分線「ゆのくに号」は令和2年に「新型コロナウイルス」によりまして運休、その後令和3年に2往復に減便しまして運行を再開するも、令和4年2月に運休、その後休止となっておりましたが、のちに正式に廃止が決定しておりますし、宮崎空港~西都間の路線も廃止されておりますので、現在大分・宮崎各県内を運行する路線は、「佐臼ライナー」・宮崎~高千穂線2路線が残るのみとなっております。

 

 それにしても、「ゆのくに号」に関しましては一時期ノンストップ便を運行した事もありましたり、4往復減便後も1500円で利用する事ができていまして、企業努力もありまして利用者も多く見られていた事さえもあっただけに、「新型コロナウイルス」による運休は正直痛かったかなと思う所でもあります。もしも「コロナ禍」がなかったら、まだまだ行けていたのかなとも思うだけに、「コロナ禍」はやはり痛かった事情でもありましたでしょうか・・・

 

 

 今回は、東九州自動車道都市間路線2路線の運行開始時の記事を改めましてご紹介しましたが、その後この2路線などが廃止・休止に至っておりますので、それだけJR特急には及ばなかったと言ってもいいかとも思います。確かに価格面に関しましてはバスの方が勝っていたと言ってもいいかとは思いますが、スピード面ではJRの方が勝っている事を思いますと仕方ない部分も見られてしまっている事は残念かとも思っております。それでも、私自身もいずれの路線も利用歴があったから言えますが、時間に関係なくゆったりと利用する事はできていただけに、これら都市間路線の廃止はやはり特に痛い事かと思ってなりません。

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 (注)内容の運賃・所要時間は掲載当時のものです。