番外 特急バスの「送り込み運行」も存在していました、大分バスが大分市内を運行していた「高速バス」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 地図などをお持ちの方はご覧いただきますとお分かりいただけるのではないかと思いますが、大分市内には、東西に東九州自動車道、大分インターまでを重複区間として大分自動車道が伸びておりまして、大分発着路線では大分インターまで、それに加えまして東九州自動車道を貫く路線も運行されている事はご覧の皆様もご存知の事かと思います。
 
 このうち東九州自動車道路線に関しましては、実際上の画像にもあります、大分交通運行の佐伯・臼杵~大分空港線「佐臼ライナー(画像1、大分200か・554 画像2、大分200か・556、いずれもいすゞLKG-RU1ESBJ)が運行されております(画像2の画像は超特急スーパーひのくにさん提供画像です)。
 
 その「佐臼ライナー」に関しましては、大分交通と大分バスとの共同運行で佐伯と大分空港間を運行します高速路線バスでもありまして、大分空港の航空機の発着時間にも合わせまして運行されておりまして、大分市内ではパークプレイス大分やジャパンセミコンダクター(旧東芝大分工場)入口に停車しておりまして、それぞれから大分空港・臼杵・佐伯へ行く事も可能となっておりました。しかし、今年3月末で大分バスが撤退、現在は大分交通の単独で運行されるに至っております。
 
 (大分バス32111・いすゞPKG-RU1ESAJ)~現在は大分中央営業所に転属
 
 また、これまでもご紹介しておりますように、別府・大分~宮崎線「パシフィックライナー(画像は大分バス便、42157・三菱KL-MS86MP)は残念ながら廃止となっておりまして、大分から宮崎へ、宮崎から大分へバスを使って行く事自体できなくなっておりまして、この区間ではJRでも特急「にちりん」を使ってからしか行く事ができなくなっております。
イメージ 2
 
 
 そんな大きな動きが見られております東九州自動車道経由の高速路線バスでありますが、かつては通勤向けの高速バスも大分バス運行において運行されておりまして、短距離ながら運行されておりました。今回は、かつて運行されておりましたその「高速バス」に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
 
 
 それが、今回ご紹介します「宮河内ハイランド線(系統番号80番)」でありまして、この高速バスの運行ルートは・・・
 
 宮河内団地一丁目→(各停)→宮河内団地四丁目→ハイランド郵便局→(宮河内インター)(東九州道)(大分インター)→椎迫入口→大道→大分駅前→大分バス本社前→竹町→大分市役所前→県庁正門→コンパルホール
 
の順で運行されておりまして、この運行は、平成12年2月に、3日間限定で宮河内ハイランド・高田・川添地区の方々を対象にしました通勤高速バスの実験運行を実施しておりまして、朝4便・夕3便が無料で運行していたのがその後の定期化へとつながっていたものでありました。それにしても、実験運行も無料とは言えども3日間は短かったようにも思うのですが(せめて平日5日間は運行していただければ良かったように思います)・・・。

 

 

 この便の運行は、からもわかりますように、朝片道1本のみでありまして、大分~熊本線「やまびこ号」の送り込みとして運行されていたものでありまして、いわゆる「通勤高速バス」としての印象が高いものでありましたが、残念ながらおそらく利用者がそれほど伸びなかったでしょうし、朝1本の本数というのがより廃止に結びつけてしまったのではないかと思われるようであります。
 
 
 また、この路線に使用されておりました車両は、「やまびこ号」の専用車が使用されておりましたが、この中には情報では上の画像3及び以下画像の42157も「やまびこ号」運行時代に使用されていたとの事であります。やはり、一般道を特に運行する「やまびこ号」である訳でありますが、使用車両自体は高速バスとしても使用されていた車でもありましたので、「慣らし」としては良かったのではないかと思います。

 

 (42157)~「やまびこ号」熊本幕表示
 
 
 さらに、「やまびこ号」の予備車で、貸切と路線の兼用車でありました車(12641・日野U-RU2FRAB、西日本車体(西工)58MCC-I)も使用されていたようでありまして、兼用車であった事から、トイレも付いた豪華版でもありました。ですから、これを考えますと高速バスで使用している事も実感できていたのではないかとも思います。
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 この12641は、その後廃車となりましたが、普段がこの「熊 本」の行先でもあっただけに、以前は上の画像のような行先の姿も見られていた訳でもありましたので、予備車両ではあったとは言えども、この路線に使用されていた事も伺えていたのではないかとも思ってならない所ではなかったかなとも思う所ではなかったでしょうか。
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 私自身、残念ながらこの大分市内高速バス系統は利用した事はありませんでしたが、上の画像・以下画像の平成21年に大分バス大分中央営業所で撮影していた画像がその姿を物語っておりました。正直、私もどんな感じの高速バスであったのかを確かめてみたかっただけに、廃止はやはり残念な所であったのではないかとも思います。

イメージ 6

 

 

 ちなみに、現在も大分市内からこの宮河内ハイランド・宮河内団地方面へはE70・E72(以上明野経由)・D81・D82(以上鶴崎経由)系統で存在しております。それでも所要時間は30分台で大分市内からの移動は可能でもあります。
 
 
 今回は、大分バス運行の大分市内を運行していた「高速バス」に関しましてご紹介しましたが、先述のように、この高速バスの存在は実際にこの行先を見た事がありましたので存じておりましたが、それでも運行されていた姿が見られなかった(見る事ができなかった)事に関しましては正直残念でした。やはり、系統番号まで表示されている所が大分市内の路線バスと言う印象さえも感じさせられていましたが、「高速」とも表示させられていた所がわずかな距離ではあったとは言えども高速バスとしての姿が伺えてもいただけに、ご覧の皆様も、この高速バスに関しまして存じていただければとも思います。
イメージ 5
 
 今回までご紹介しました大分バス大分中央営業所での画像は、いずれも許可を受けまして撮影を行っております。