番外 平成27年に運行、『「特別な」トワイライトエクスプレス』九州乗り入れ北九州撮影記録(後編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 今から7年前の平成27年の9月に運行されておりました、『「特別な」トワイライトエクスプレス』の九州入線撮影の話題、前回はこれまでの概要、及び小倉駅に入線した所までをご紹介しておりました。
 
 この『「特別な」トワイライトエクスプレス』とは、平成27年3月改正まで大阪~札幌間で運行されておりました「トワイライトエクスプレス」廃止となりまして、この年の5月から大阪・京都~下関間を山陽線あるいは山陰線経由で運行されていたものでありまして、大分へは大分県内においてJRグループのキャンペーンが行われておりました、おんせん県おおいたデスティネーションキャンペーンの一環として運行されておりまして、平成27年7月に次いで旅行会社日本旅行JTBの企画による形において運行されていたものでありました。
 
 また、この編成自体も前回もご紹介しておりましたが、個室車両であります「ロイヤル」・「スイート」を編成として組み替えておりまして、全7両(電源車を除きます)中4両をその編成によって構成されておりまして、まさに「特別な」と言われるような編成に構成し直してあったのが大きな特徴でもありました。
 
 【平成27年下関駅で撮影】~山陽線経由運行時
 (1号車 スロネフ25 503)~スイート・ロイヤル
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 (2号車 スロネ25 501)~スイート・ロイヤル
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 (5号車 オハ25 553)~ロビーカー
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 (6号車 スシ24 2)~レストランカー「ダイナープレヤデス」
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 さて、前回は上の画像のように北九州市の小倉駅入線編としましてご紹介していておりましたが、今回後編はこの小倉駅での撮影の続き、そして本州への玄関口でもあります隣駅での門司駅での撮影の模様を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 画像は、JR九州のディーゼル機関車でありますDE10 1209号機を先頭にしました、24系25形客車の『「特別な」トワイライトエクスプレス』編成でありますが、やはり、ディーゼル機関車を先頭にしているのが違和感あるのではないかと思います。しかし、関門間向けで交直流型電気機関車が存在しますのはJR貨物でありますので、JR九州独自となりますとディーゼル機関車しか存在しない事を思いますと、ディーゼル機関車牽引である事に関しましては仕方がない所ではないかとも思う所でもあります。
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 このDE10形ディーゼル機関車は、上の画像からもわかりますように重連での運行であります。理由としましては車重の関係、もしくは関門トンネル区間の勾配に対応していたものではないかと思われますが、それでも重連での姿自体が珍しいだけに、より違和感がある所ではないかとも思う所ではあります。
 
 
 では、ここからはこの時牽引のディーゼル機関車をご紹介します。大分→下関間の先頭を務めておりましたのはDE10 1209号機でありまして、昭和48年製であります。これまでもご紹介しておりますように、元々が「赤塗装」でありましたが、平成26年10月に「黒塗装」されたものであります。また、この機関車の手すりは金色となっておりまして、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」用の77系客車も牽引する事もありますので、このような形になっているのもわからなくはないのではないでしょうか。
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 一方、2両目に連結されておりましたのがDE10 1756号機でありまして、昭和52年製であります。こちらに関しましては平成25年の春に「黒塗装」化されておりましたので、手すり自体も赤(橙)色となっていたのが特徴でもあります。尚、その後小倉総合車両センター入場時に他の車と同様金ナンバー・金手すりに改まっております。
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 (平成29年撮影)~金ナンバー・金手すりに改まっています
 
 
 撮影時は金手すり(1209号機)と赤手すり(1756号機)との姿であります。上の画像にもありますように、1756号機もその後は金手すりに改まる事にもなりますが、やはりどう見ましても金手すりの方が高級感を感じているようにも見えるのではないでしょうか。やはり、「ななつ星」運行開始以降定期運用まで持つようになるなどの変化も生じておりますので、40年以上経過しているとはいえ新たな進化した部分であったと言えるのではないでしょうか。
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 さて、私は上の画像の小倉駅での撮影を終えまして、ここからは隣駅の門司駅での撮影であります。現在門司駅~下関駅間のいわゆる関門間の旅客列車の運行は、画像の415系電車の独り舞台でありますので、機関車ではあとEH500形電気機関車による貨物列車でしか見られない分貴重なものになりつつあるのがわからなくはない所でもあります・・・。
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 そして、小倉駅を出ましたDE10形ディーゼル機関車の重連をしたたてまして、24系25形客車の『「特別な」トワイライトエクスプレス』編成が門司駅へとやってまいりました。改めて編成全体の姿を見ましても、編成自体が濃い事もありまして、ディーゼル機関車客車との姿がよく合っているのもわかるのではないかと思います。
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 (門司駅到着)
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 この門司駅には、約2分間停車します。昔の「ブルートレイン」をはじめとします客車列車の場合は、この門司駅におきましては交流電気機関車から交直流電気機関車への付け替えがなされていたものでありましたが、今回はディーゼル機関車でありますので、こういう場合は付け替えがない分利点と言える所ではなかったのが良かったでしょうか。
 
 
 こうして、『「特別な」トワイライトエクスプレス』編成の九州入線が終わりまして本州方面へ向けて帰って行くために、この後関門トンネルへと入って行きます。先述のように、交直流電気機関車が全廃となりましたJR九州でありますので、このDE10形ディーゼル機関車重連でのエスコートはこの後EF65形電気機関車に代わる事になる分、「国鉄型」のつなぎ役としてふさわしい所かなと改めて思ったほどでありました。
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 この『「特別な」トワイライトエクスプレス』編成も、大分県内でキャンペーンが行われていた事により一環としまして旅行会社が企画の上で運行に至っていた訳でありましたが、『「特別な」トワイライトエクスプレス』自体も編成の客車自体が検査期限があった事からつなぎの列車として運行されていた訳でもありました。
 
 しかし、この編成での運行終了もこの時点で決まっていただけに、残念な所でもあったように思います。特に、以下画像の6号車のレストランカー「ダイナープレヤデス」のスシ24 2はこの編成の中では最も古い車両でもありましたし、電車からの改造ですので、この時でもより目立っていたのが印象的でもあったように思います。
 
 (画像中央がスシ24 2)
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 (オハネフ25 503とカニ24 14)
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 『「特別な」トワイライトエクスプレス』編成は、関門トンネルを入って行きました。入ります際にはDE10 1209号機から汽笛が発せられまして、まさに最後となりました、九州での姿をしっかりと伺ったのではないかと思ったほどでもありました。
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 その後、この『「特別な」トワイライトエクスプレス』は、平成28年3月まで、大阪~下関間を山陽線・山陰線経由で運行されまして、まさに「特別な」姿を見せておりました。そして、運行終了後にはこれら編成に関しましては平成28年12月中に吹田総合車両所に廃車回送されまして、解体の時をしばらく待った末に全車解体へと至ってしまいました。ちなみに、この編成中3号車のスロネ25 502・7号車のオハネフ25 503は平成30年3月末に廃車登録されておりまして、最後まで残った(保存車両除きます)「トワイライトエクスプレス」の専用車両でもありました。
 
(3号車 スロネ25 502)~スイート・ロイヤル
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 (7号車 オハネフ25 503)
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 前回・今回と2回に分けまして、『「特別な」トワイライトエクスプレス』の九州入線の模様をご紹介しましたが、正直もう9年になるのか・・・という印象であります。しかも、かつて「トワイライトエクスプレス」自体、大阪~札幌間の定期列車運行時も平成24年に団体列車として九州乗り入れは見られていましたが、この場合は定期列車運行終了後に設定されていましたので、よくぞ設定してくれたなと言う印象が強かった事を覚えております。現在は、「トワイライトエクスプレス瑞風」が豪華列車としての姿を継承している訳ではありますが、かつての印象を今後も見せていただきたいものであります。
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