番外 引退まで残り1ヵ月半時の平成24年1月撮影画像より、100系&300系各電車「末期時」の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 かつては東海道・山陽新幹線の代表的な車両でありました100系新幹線電車と300系新幹線電車と言いますと、平成24年に揃って全廃となっておりまして、今年で12年になります。
 
 この2形式の新幹線電車も、東京~新大阪~博多間を往復していた訳はありましたが、この時残っておりました100系新幹線電車は早くに東海道新幹線からは撤退しておりまして(JR西日本所有車は平成13年、100系新幹線電車自体は平成15年に撤退)、平成24年改正前の時点では山陽新幹線の博多~岡山間でのみ運行されておりました。
 
 一方、300系新幹線電車につきましても、同じく平成24年改正前の時点では東海道・山陽新幹線全線で運行されておりましたし、定期でも山陽新幹線の博多~岡山間で1往復しか運行されておりませんでしたが、元気な姿を見る事はできておりました。
 
 しかし、いずれも平成24年3月改正で運行を終了、いずれもその後は全廃へと至っておりまして、現在その姿は画像でしか見る事ができなくなっております。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、運用末期時の平成24年1月に撮影しておりましたその100系新幹線電車の乗車、及び300系新幹線電車の撮影記録を皆様にご紹介してまいります。尚、記載されております列車番号はあくまでも当時のものですのでご了承いただきたいと思います。

 

 

 この当時運行されておりました両系の運行列車・時刻は以下の通りでありました。

 

【100系新幹線電車】
 (下り)
 こだま725号 岡山6:29→広島7:38 
 こだま855号 小倉7:32→博多7:51  
 こだま827号 広島18:50→博多20:56(博多南線運用あり)  
 博多南線単独  博多18:59→博多南19:09  
 (上り)
 こだま852号 博多7:03→小倉7:22(博多南線運用あり)~休日運休 
 こだま766号 博多19:46→​岡山22:48
 
【300系新幹線電車(博多~岡山間のみ)  
 こだま734号 博多7:10→小倉7:28→広島9:16→岡山10:53  
 こだま727号 岡山6:50→広島8:06→小倉9:33→博多9:53 
 
 
 では、ここからは100系新幹線電車の乗車の模様をご紹介してまいります。行先はこれまでも利用しておりました博多南線での乗車でありました。
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 乗車しました車両はK54編成でありまして、100系新幹線電車の残っておりました3編成(K53編成~K55編成)のうちの1編成でもありました。また、この3編成も白青塗装に戻された車両でもあり、既に新塗装車が全車運用離脱してしまっていた事から、この時点では貴重な3編成でもありました。
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 乗車前には、画像のようにN700系新幹線電車「さくら」編成との並びが見られておりました。この並びも、8両編成でありますN700系新幹線電車の方が発車直後でわずか一瞬の間でありましたが、このように新旧の姿が見られていたのもまさにこの時ならではではなかったかなと思っております。
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 こうして、わずか10分で博多南駅に到着しましたが、博多南駅の柱に表示されております発車時刻表と両数を見ましても、平成23年3月のダイヤ改正以降、使用車両変更が相次いだ事もありまして、8両のシールがいくつも貼り付けられておりましたし、博多南駅発の100系新幹線電車使用の6両編成も6時51分発の1本のみでしたので、100系新幹線電車の割合もこちらでも減っていた事がわかるのではないでしょうか。
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 (時刻表・編成)~8両編成の割合が後に増えた事がわかる姿です、100系新幹線電車は6時51分のみです
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 尚、この撮影時には、100系新幹線電車は上の表にもありますように、下り(博多南行き)は2本博多駅発18:59・21:05)となっておりまして、それに加えましてN700系新幹線電車「さくら」編成が下り7本・上り4本に増えておりましたし、あとは700系新幹線電車「レールスター」・500系新幹線電車の運行となっておりました。

 

 

 さて、こちらは1月の別の日に撮影した300系新幹線電車であります。この300系新幹線電車も、先述のように博多~岡山間がわずか1往復(「こだま727・734号」)しか定期では運行しておりませんでしたので、まさにこの頃でも貴重な列車でもある事が伺わせておりました。私も、これまで数度この列車(「こだま734号」)の撮影に挑みましたが、残念ながら新山口駅で平成23年8月に撮影しただけで、あとは同じ列車で運行する700系新幹線電車16両でしたので、まさにラッキーな撮影でもありました。
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 この時撮影したのはF7編成でありましたが、この頃既にJR西日本のF編成でも廃車が始まっておりましたので、画像にもある「青JR」の姿での300系新幹線電車も貴重な姿となってしまっているのが残念に思う所でもありました。
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 さらに、前面の流線型部分の撮影です。やはり先述の100系新幹線電車よりは緩やかな前面でもありますし、新しい印象もありましたので、こういった姿が間もなく消えてしまうのが正直信じられないような印象でもありました。
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 さて、この300系新幹線電車は先述のように「こだま734号」岡山行きでしたが、この日の博多駅での乗車人数は数える程度しか見られませんでした。やはりこの頃でもメインの活躍先は東海道新幹線でありましたので、山陽新幹線ではこれくらいかという感じもないとは言えなかったでしょうか。

 

 (行先)
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 (普通車)
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 (グリーン車)
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 そんなこの100系新幹線電車と300系新幹線電車は博多駅と小倉駅で朝7時台に見られておりました。実際に赤印の列車「こだま852・734号」がそうでありまして、しかも博多駅では同じ14番ホームで見る事ができておりましたので、一番の狙い目ではなかったかと思います。ただ、100系新幹線電車運行の「こだま852号」は休日運休でしたので平日しか続けて見られないのは残念ではなかったでしょうか。
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 こうして、最後の画像にもありますように、300系新幹線電車「こだま734号」は博多駅を発って行きました。それにしても、この撮影が300系新幹線電車の稼働する姿を収めましたのが最後となった事は正直残念ではなかったかと思いますし、その後3月改正で両系は姿を消したのも残念ではなかったかとも思っております。

 

 

 今回は、平成24年1月撮影の100系新幹線電車・300系新幹線電車の「末期時」の運行シーンに関しましてご紹介しましたが、これら新幹線電車ともいずれも東海道・山陽新幹線を支えてきた電車たちでもありましたので、引退は正直惜しかったように思っております。特に300系新幹線電車に関しましてはより一気に姿を消した印象さえもあるだけに、こちらに関しましては引退も早かったなとも思ってならない所でもあったようにも思います。ご覧の皆様も、今回撮影画像で思い出された方もいらっしゃったのではないかと思いますが、かつて実際に存在していた事を覚えていただければと思っております。
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