番外 九州ノンステップバスのパイオニア、大分バスのKC-規制三菱エアロスターノンステップバス4台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 ご覧の皆様もご存知のように、全国各地の事業者では近年ノンステップバスが多く普及しておりまして、こちら九州でも多くの事業者でも導入されているなど、近年はノンステップバスの割合も増えつつあるのが現状であります。
 
 特に、現在は地方によりましては補助金の存在もありまして、そう言った事から新車での導入も見られておりまして、そう言った事からツーステップの古参車両をも置き換える事業者も見られております。
 
 しかも、最近の車両では低燃費・低排出ガスの車両と言う事もありまして、より新車での導入の姿もあるのではないかとも思われます。
 
 また、それに加えまして、地方事業者におきましては、関東などの大手事業者から移籍車として導入されている車もありまして、そうした所からノンステップバスの割合が少なかった事業者でも新車とともにノンステップバスの割合を増やす要因となっているのが現状でもあります。
 

 そんなノンステップバスでありますが、今回ご紹介します大分バスでは、平成9年に九州初のノンステップバスが導入されておりまして、大分市内にて運行されておりました。しかし、このうち3台は既に大分バスから離れておりまして、新潟県の事業者で第2の車生を送っておりましたが、現在は1台は在籍するものの残り2台が廃車となっておりますし、大分バスでも教習用として転用されました平成10年に導入されました1台が在籍するのみとなっております。
 
 今回は、そう言った九州ノンステップバスのパイオニアでもあります大分バスの三菱エアロスター(KC-MP747K)に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 大分バスに導入されておりました三菱エアロスターは、平成9年式で42144と42145、平成10年式で42146と42147の4台が導入されておりまして、大分市内におきまして運行されておりました。
 
 (42144)
 
 (42145)
 
 (42146)~画像なし
 
 (42147)
 

 この車は、車両自体はノンステップではありますが、車自体は初期と言う事もありまして、現在は各事業者で見られます車椅子で乗り降りする事ができますスロープは設置されてはおらず、そう言った事から車椅子マークは貼られていないのが特徴でもありまして、まさに最初に導入されたノンステップバスと言う事が実感できる車でもありました。
 
 尚、車椅子のマークの代わりに、フロントやリアにはハート状の「人にやさしいバス」と書かれたステッカーが貼り付けてある車も存在しておりました。ご紹介しておりますように、このノンステップバスにはスロープはない訳はありますが、車自体段差がない分、「人にやさしいバス」と言われてもおかしくはなかったのではないかと思います。
 
 また、座席の中には向かい合わせのシートが設けられておりました。これはKC-規制で見られております三菱エアロスターで見られている特徴の一つではないかと思いますが、この車に関しましても画像のように実際に見られております。まさに、この車の規制車がわかる所でもないかとも思います。
 

 この車は、全車大分南営業所所属車でありましたので、大分南営業所が存在します緑が丘や、富士見が丘などと言った住宅地、また「トキハわさだタウン」と呼ばれます商業施設へも使用されておりまして、大分市内の乗降客が多い路線で使用されておりました。
 

 しかし、ご紹介しておりますように、平成30年にこのうちの3台(42144~42146)が新潟県の越後交通に移籍しておりまして、新潟県内で第2の車生を送っておりましたが、冒頭にありましたようにうち2台が残念ながら廃車となっております。また、塗装もホワイト・濃い青の「青バス」カラーから、シルバー赤ラインのカラーに変化しておりまして、大分バス時代からの姿は形で表すようになっております。
 
 
 尚、残り1台の42147に関しましては、引き続き大分バスに所有しておりますが、大分南営業所から佐伯営業所に一時転属しまして、大分~佐伯間の急行「さざんか号」などにも使用されておりましたが、現在は中央営業所に転属しまして、側面上部が薄い黄色の教習用の車としてで在籍しておりまして、定期運用には就いておりませんが、時より教習車として稼働する姿が見られているようであります。
 

 今回は、大分バスに導入されました、九州初のノンステップバスに関しましてご紹介しましたが、現在は、低床車両によりますバリアフリー化が全国各地で図られておりますが、タイトルでもありますように、このノンステップバスの九州でのパイオニアがこの大分バスの三菱エアロスターであります。確かに当時の購入価格は現在みたいに補助金もつかなかった訳でしょうから一般車よりも非常に高かった訳ですが、それでも導入した事は今を思いますと良かったのではないかと思います。現在は、1台しか見られず、営業用にも就いていない訳ではありますが、それ以外の車も現在は別の所で活躍しておりますので、それぞれが引き続きの活躍を期待したいと思います。