NO.3027 西鉄天神大牟田線100周年節目の新設駅、桜並木駅構内探訪及び雑餉隈駅旧ホームの姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 西日本鉄道(西鉄)の鉄道線であります、天神大牟田線と貝塚線は、いずれもちょうど大正13年に最初の区間を開業しておりまして、ちょうど100年を迎えております

 

 天神大牟田線は、同年4月12日に九州鉄道によりまして福岡(現・福岡(天神))~久留米(現・西鉄久留米)間が開業した事が始まりでありまして、その後昭和14年に福岡~大牟田間が全線開通に至っておりまして、15年で大牟田線(→天神大牟田線)として約75キロに及びます現在の形を形成するに至っております(津福~大善寺間に関しましては前身の大川鉄道により12年前の大正元年に開業しておりますが、非電化・軌間も異なっておりましたので、別としてご紹介しております)

 

 一方、貝塚線は5月23日に新博多(のちの千鳥橋、現在の「はま寿司」などがある所)~和白間が開業した事が始まりでありまして、翌大正14年に和白~宮地嶽(→宮地岳)間が開業、そして昭和26年に宮地岳~津屋崎間が開業しまして、宮地岳線を形成するに至りましたが、平成19年に西鉄新宮~津屋崎間が廃止となっておりまして、現在は貝塚線として至っております。

 

 使用車両も、天神大牟田線では上の画像1の特急・急行を中心に活躍する3000形電車、以下画像の新たな電車であります9000形電車、そして40年以上たった現在も普通列車から特急列車まで活躍します5000形電車が見られておりますし、6000形・6050形・7000形・7050形(後述)各電車が枝線の太宰府線・甘木線を含め活躍する姿も見られております(甘木線は7000形・7050形各電車のみ)

 

 (9000形電車)

 

 (5000形電車)

 

 一方、貝塚線は天神大牟田線から移動しました画像2の600形電車1形式のみとなっておりまして、8編成が運行されております。しかし、最も古い601Fも昭和37年製と還暦を越えておりますので、置き換え時期も迫っているのが現状でありまして、以下画像の7050形電車が今後天神大牟田線から移動する事にもなっておりまして、今後貝塚線の変化も見られる事にもなるようであります。

 

 

 そんな100年という節目の年に、天神大牟田線では新駅が開業しておりまして、この4月に足を運んでおりました。今回はその新駅の姿、そして令和4年の高架化後以降初めて隣の雑餉隈駅までも足を運んでおりましたので、皆様にご紹介してまいります。

 

 

 その駅が桜並木駅でありまして、この桜並木駅は、天神大牟田線におきまして10年以上にわたりまして事業を行ってまいりました高架化事業としまして、渋滞・混雑を解消させるために、西鉄・福岡市・福岡県の共同事業であります「雑餉隈駅付近連続立体交差事業」及び「西鉄天神大牟田線連続立体交差事業」として、令和4年8月末に雑餉隈~下大利間計5.2キロで高架化が行われておりまして、その高架化された区間の雑餉隈~春日原間に新たな駅であります桜並木駅が天神大牟田線では福岡市の南端(博多区竹丘町三丁目)に設けられるに至っております。

 

 その桜並木駅は、既に高架化の時点で駅舎・ホーム自体は完成しておりました。しかし、駅周辺の整備が整っていなかった事もありまして、結果3月16日の改正時に開業するに至っております。

 

 (令和4年高架化時電車車内より撮影)~奥が春日原・西鉄久留米方

 

 

 この駅では、高架下の中央部分の南北に出入口が設けられておりまして、後述のように特に南側は県道やバス停に面している所でもありますので、乗り降りされる方は多く見られております。そんなこの駅の西側には以前は西鉄バスの雑餉隈車庫(←雑餉隈営業所)も設けられておりましたが、現在は後述の場所に移転しております。

 

 こちらは東側でありますが、ここではタクシーやマイカーの乗降場となっております。尚、奥の姿からもわかりますように、今後さらに変化する事にもなるようではありますが、この部分も以前は雑餉隈車庫の一部でもあった場所でもありました。

 

 

 そんなかつてはバス車庫があった場所に、西鉄バスのバス停ももちろん設けられておりまして、画像のように桜並木駅のバス停が設けられております。ここは開業前は「雑餉隈車庫」と称されていた所ではありましたが、ここからは、南福岡駅や博多駅などへも行く事もできておりまして、電車利用から乗り換えで利用される方も見られております。

 

 (桜並木駅行き、2920・いすゞQPG-LV234N3)

 

 (2413・いすゞPKG-LV234N2)

 

 先述のように、桜並木駅西側に設けられておりました雑餉隈車庫はなくなりましたが、新たな西鉄バスの雑餉隈車庫が高架下に設けられておりまして、画像のような姿を見せております。尚、この車庫は雑餉隈営業所から変わりました竹下営業所の車庫となっておりまして、現地出退勤の姿が見られております。ちなみに、この撮影時にはいずれも西日本車体(西工)96MC架装車のみの姿も見られておりました。

 

 (アップ)~全車西工96MC架装車です

 

 

 さて、ここからは桜並木駅の構内、そして雑餉隈駅までも行っておりましたので現状をご紹介しますが、南口の階段では桜に「桜並木駅 START!」と書かれました階段が見られておりまして、開業した事を伺う姿が見られておりました。

 

 (左側にはバス停もあります)

 

 

 今回は南側を利用しましたが、南側の切符売場であります。ここには、2基の券売機が設けられておりまして、もちろん交通系ICカードのチャージも可能であります。

 

 

 券売機にあります桜並木駅の運賃表です。福岡(天神)駅までは270円、西鉄久留米駅までは530円、西鉄柳川駅までは740円、大牟田駅までは1000円でそれぞれ行く事ができております。尚、ダイレクトで西鉄柳川・大牟田各駅に行く事はできませんが、後述のように隣の春日原駅が特急停車駅となっておりますので、乗り換えますと行く事ができるようにはなります。

 

 (中央・桜並木駅)

 

 試験場前駅から変わりました聖マリア病院前駅の記事でもご紹介しましたように、両端に桜並木駅と聖マリア病院前駅との並びを桜並木駅でもやってみました。この駅へは580円で利用する事ができますが、特急停車駅でもあります花畑駅までが530円、そして聖マリア病院前駅とがそんなに離れていない中で50円も違う事がわかるのではないでしょうか。

 

 

 さて、改札口を入りますが、以下画像の南側に加えまして、奥の方にもその下の画像のように改札口があるのがわかります。実際に先述のように南口と北口がある事がわかる姿でもあります。

 

 (北改札口)

 

 

 桜並木駅のホーム(福岡(天神)方面)にやってまいりました。上の画像からもわかりますように2面2線のホーム配置となっている事がわかりますし、駅ナンバリングは「T08」となっている事もお分かりいただけます。

 

 (駅名標)~駅ナンバリングは「T08」です

 

 また、ホームには発車標も設けられております。尚、この駅では特急・急行列車は通過しますので、普通列車しか停車しない駅ではあります。

 

 その特急列車の通過シーンです。この時は冒頭ご紹介しましたように5000形電車で運行されております大牟田行き特急列車でありますが、訪問時はラッシュ時でもありましたので7両編成で運行されておりました。尚、3月の改正では隣の春日原駅も特急停車駅となりましたので、先述のように柳川・大牟田方面へ行く場合は1分少々で行く事ができる隣の春日原駅まで普通列車利用、そして乗り換えまして行けば速く行く事も可能と言う事にもなります。

 

 

 さて、この後その5000形電車の普通列車に乗車しまして、やってきましたのが隣の雑餉隈駅であります。こちらも春日原駅と同様乗車時間はわずか約1分でありまして、距離も500メートル(春日原駅は1キロ)しかありませんので、本当にあっという間に着く事も伺えます。

 

 (駅名標)

 

 

 今回下車しました雑餉隈駅であります。先述のように、「雑餉隈駅付近連続立体交差事業」及び「西鉄天神大牟田線連続立体交差事業」の一環として、令和4年8月に高架化されておりまして、これまでの平面部分から高い所に駅のホームが設けられるに至っております。

 

 (全体、令和4年撮影)

 

 

 そんなこの駅は、高架開業後もしばらくは改札が仮駅舎の両側に設けられておりましたし、ホームも通路として活用されておりました。そのため、しばらくは画像の仮駅舎も使用する姿が見られておりました。そのため、仮駅舎自体も引き続き使用されていた分、駅舎だけで考えましてもあまり違和感はないような印象ではありました・・・。

 

 (二日市・久留米方面)

 

 (福岡(天神)方面)

 

 

 雑餉隈駅の平面ホーム&線路です。この撮影は高架化後直後でしたので、線路の使用は停止されておりましたが、やはりそんなに離れていない分、線路の錆も見られておりませんでした。本当に、多くの電車がこの線路を通っていた訳ですが、その電車の姿も高架に移っておりましたので、ここに電車が来なくなった事は正直寂しい所ではありましたでしょうか。

 

 (福岡(天神)方)~奥にホームがあります

 

 (久留米・大牟田方)

 

 

 こちらが今回訪問時の雑餉隈駅旧仮駅舎であります。その後駅機能が完全に新駅舎に移りましたので、二日市・久留米方面、福岡(天神)方面とも旧駅舎はシャッターも閉じられるなどして閉鎖されておりましたが、それでも旧仮駅舎は引き続き残されておりまして、今後は両仮駅舎の解体の時を待つ事になるようであります。

 

 (福岡(天神)方面)

 

 (二日市・久留米方面)

 

 (両方面)

 

 

 線路が撤去された姿です。大牟田方はきれいに線路が撤去された姿が見られておりましたが、福岡(天神)方は引き続きホームの撤去工事が行われておりました。今後この工事が終わる事になりますと、先述の仮駅舎の撤去に至る事にもなるようであります。

 

 (大牟田方)

 

 (福岡(天神)方)~ホームもありましたので撤去工事も進行中でした

 

 

 この後、再び桜並木駅に戻ります。この雑餉隈駅では、画像のようにカーブにもなっておりますので、こうした所も特徴が出ていていいのではないかとも思います。

 

 

 こうして桜並木駅に戻りましたが、上の画像では福岡(天神)方面ホーム(2番ホーム)から二日市方面ホーム(1番ホーム)を望んでおりましたが、ここでは二日市方面ホーム(1番ホーム)から福岡(天神)方面ホーム(2番ホーム)を望んでおりましたが、雑餉隈駅よりもまっすぐしている分、気持ちいいような印象でもあります。尚、この撮影でこの桜並木駅などの撮影を終えるに至っております。

 

 

 今回は、天神大牟田線開業100年の節目に設けられました新駅であります桜並木駅の初訪問、そして雑餉隈駅旧ホームの姿をご紹介しましたが、桜並木駅のホームに関しましては、既に2年前の高架化時には明らかになっておりましたので、それから開業に至った事は良かったのではないかと思います。それにしても、周囲にバス車庫があった所にできていた新駅と言うのにも調べまして驚きではありましたが、雑餉隈車庫からのバス停名称の改称もわからなくはなかったでしょうか。とにかく、新たな西鉄の駅として桜並木駅はスタートを切っておりますが、これからも周辺の方々の足として桜並木駅が愛されればなとも思う所ではあります。