番外 現在も783系電車の一部車両で見られる、普通車車内でも見られていた「バブル時代からの名残」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 JR九州最初の特急型電車でもあります783系電車は、ご存知の方もいらっしゃいますが、JR九州2年目に当たります昭和63年に登場した電車でありまして、九州内各地の路線におきまして運行されている列車でもあります。
 
 この783系電車は、485系電車ばかりでありました当時の国鉄時代の姿を一掃させるべく、車内外の装備も新たな装備となっているのが特徴でありまして、流線型の車体、中央にドアがあり、A室・B室と分かれているのが大きな特徴でもありまして、その独特な姿は、初期に製造された車両でありましても30年以上経過した今も美しさを保ち続けております。
 
 現在も、長崎・佐世保線系統に「みどり(博多~佐世保間)」「ハウステンボス(博多~ハウステンボス間)」(注)リレーかもめ(博多~武雄温泉間)」・「かささぎ(肥前鹿島→博多・吉塚間)」、鹿児島線系統に「きらめき(博多~小倉・門司港間)」におきましてこの電車は運行されておりまして、画像1のように「みどり」編成と「ハウステンボス」編成とを併結しました8両編成の姿も見られております((注)「リレーかもめ」は以下画像のように「みどり」・「ハウステンボス」と組み込んだ形で運行されております)。
 
 
 そして、非リニューアル車が廃車となった事で、現在所有車両は全車リニューアルされておりまして、シートのモケットも交換されている事もありまして、グリーン車ではシルバー地のシートモケット、そして普通車については、485系電車からの廃車発生品を除いては、画像のようなカラフルなシートモケットとなっている車も存在しているのも特徴でもあります。尚、「ハウステンボス」編成に関しましては、全車さらにリニューアルを行っておりまして、画像1にもありますように橙色の車体が特徴となっておりますし、車内もデザインがよりカラフルになっております。
 
 【ハウステンボス以外】
 (グリーン車)
 
 (普通車)~モケットのデザイン画像は一部です

 
 【ハウステンボス】
 (全体)
 
 (普通車)
 
 
 そんな783系電車では、令和3年に日豊線の定期運用から撤退した事で、運用離脱・廃車になった編成も見られております。また、同年8月の豪雨で「みどり」編成1編成が水没して廃車にもなっておりまして、大きく両数を減らしましたが、現在も画像2・以下画像のCM3編成からもわかりますように代走する編成も見られております。
 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、車両によりましては以下画像や上の画像のように肘掛の部分に四角のものを見る事ができております。それが、タイトルにもありますようにバブル時代の証しとなる部分でもあります。今回はその部分に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 

 この四角のものと言いますのが、タイトルにもあります「バブル時代の名残」でもありまして、シートにマルチステレオがかつて設置されておりまして、グリーン車については昭和63年製造の車両より、普通車については平成元年製造の車両よりマルチステレオが設置されておりました。つまり、その四角の部分と言うのがかつてのマルチステレオの操作盤の跡でもあります。
 
 実際に、その操作盤では洋楽・邦楽・演歌を楽しむ事ができておりましたし、グリーン車につきましては、さらにモニターも設置されておりまして、実際に数チャンネルで味わう事ができておりました。
 

 私自身も、当時から利用した事がありました。当時中学生でありました私も、「ウォークマン」と言ったものは持たなかったものの、ラジカセで音楽やラジオを聴くためにヘッドホンは持っていましたので、各地へ足を運んだ時に当たった際には、当時の流行曲もマルチステレオにおいて流れていた事もありまして、気持ちよく出向いていた事も覚えております。
 

 そんな当時の姿も、「バブル時代」も終わった平成5年から行われましたリニューアル工事で全てマルチステレオ(グリーン車はテレビモニターも)は撤去された事もありまして、上の画像にありますように四角のかつての設置されていた跡だけが残る事になり、現在に至っております。さらに、現在は以下画像のように一部が485系電車からの廃車発生品のシートも使用されておりますので、名残は一部の車両で見られるのみとなっております。
 

 本当に、グリーン車はともかく、普通車にもマルチステレオが装備されていた事は懐かしい所ではあったように思います。実際に、私も使用していたからこそ言える所ではありますが、それでもこのマルチステレオの存在は九州にお住まいの方でも、この記事をご覧になっております10代・20代の方にはあまりご存知ではないものではないかと思います。しかし、私のように30代以上の方には使用された事もある方もいらっしゃるかもしれませんので、ご存知の方には「バブル時代」を思い出して、ご存知ではない方もそういったものが装備されていた事をわかっていただければとも思います。