NO.3015 ハーモニー塗装にラッピングと存在、西鉄バス400番・太宰府ライナー旅人専用車紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、西鉄バスが運行します高速路線バス・特急バスでは、ハーモニー塗装と呼ばれる塗装の車が運行されておりまして、福岡県内の路線を中心に、九州各地の路線におきまして見る事ができる塗装でもあります。

 

 この「ハーモニー塗装」が見られる車は、三菱エアロエース(平成29年式2台・平成31年式~)や、日野セレガ・いすゞガーラの通称「セレガーラ」で見られる塗装でもありまして、EXPRESSWAY BUSと言った表示が見られているのも特徴であります。

 

 現在は、福岡~鹿児島線「桜島号(画像1、3443・三菱2TG-MS06GP)、福岡~宮崎線「フェニックス号」、福岡~熊本線「ひのくに号」や福岡~大分線「とよのくに号」、近距離路線の福岡~北九州線「福北ライン(画像2、3435・三菱2TG-MS06GP 画像4、8440・日野2TG-RU1ASDA)、福岡~佐賀線「わかくす号(画像3、8315・日野2TG-RU1ASDA)、福岡~日田線「ひた号」久留米~福岡空港線など、西鉄バスが運行します高速路線バスでこのカラーを見る事ができておりますし、福岡都市高速道路・八木山バイパスを経由します「ちくほう号(筑豊特急)でも見る事ができております。

 

 (8315)

 

 (8440)

 

 以下画像が、「ちくほう号」向けのいすゞガーラ(2TG-RU1ASDJ)であります。現在、福岡高速営業所所属の1460・1461がこの「ちくほう号」で使用されておりまして、装備に関しましては「福北ライン」など近距離路線で見られます4列シート・トイレなしとなっておりますが、それでもUSBポートも装備されておりまして、携帯電話・スマートフォンの充電も可能となっております。尚、Wi-Fiに関しましてはこれら車には装備されておりません。

 

 (1460)

 

 (1461)

 

 (車内)~1460

 

 (USBポート)

 

 

 そして、この「ハーモニー塗装」の車には、西鉄一豪華な一般路線バスとも称されます、博多バスターミナル~甘木間の400番、博多バスターミナル~太宰府間の太宰府ライナー旅人でも先述の「ちくほう号」2台と同期で3台導入されておりまして、これらの路線で使用されております。今回はこれら3台、そしてこれまでのいすゞガーラでラッピングが施されております「太宰府ライナー旅人」専用車も収めておりましたので、併せて皆様にご紹介してまいります。

 

 

 系統番号付きでもありますので、「西鉄一豪華な一般路線バス」とも称します「400番」、そして「太宰府ライナー旅人」に使用されます車両は、いすゞガーラ(いずれもQTG-RU1ASCJ)が平成29年に2期にわかれまして甘木第二営業所(西鉄バス二日市甘木支社)に6台導入されておりました。

 

 このうち最初に導入されました3台に関しましては、フラワーデザイナーでよく太宰府に足を運ばれておりますニコライ・バーグマン氏がデザインしましたラッピングとなっておりまして、以下のように1台1色、計3色が存在しております(尚、当初はフロント・リア下部にカラーはありませんでした)。

 

 (1140)

 

 (1141)

 

 (1143)

 

 (ニコライ・バーグマン氏デザイン)~1141

 

 こちらは平成29年後期に導入されました車であります。導入は計3台で行われておりましたが、1170は太宰府天満宮、1171は大宰府政庁跡、そして画像にはありませんが1172は九州国立博物館がそれぞれ描かれておりまして、模様に関しましてもそれぞれが異なっているのが特徴でもあります。

 

 (1170)

 

 (太宰府天満宮の部分)

 

 (1171)

 

 

 これら車の車内です。この車内装備は、既存の高速路線バスと同様、リクライニングシートによります4列シートトイレなしの車となっております。それでも、各座席にUSBポートが備えておりまして、こう言った所からも「西鉄一豪華な一般路線バス」とも称されるだけあるのではないかとも思う所ではないでしょうか。

 

 (平成29年撮影、1141)

 

 (USBポート)

 

 そして、福岡都市高速道路でも60キロ以下での一般路線バスとして運行される事もありまして、天井部には手すりが設けられております。このような装備は、西鉄バスの「セレガーラ」の中でも初めての装備となっておりまして、立席利用者にも優しい装備も見られております。

 

 

 そして、以下画像が令和2年に新たな「400番」・「太宰府ライナー旅人」専用車として甘木第二営業所に導入されましたいすゞガーラの3台(いずれも2TG-RU1ASDJ)であります。冒頭からご紹介しておりますように、西鉄バスの高速塗装でもありますハーモニー塗装となっているのがわかります。

 

 (1462)

 

 (1463)

 

 (1464)

 

 ただ、従来の「ハーモニー塗装」とは違う所が、高速・特急用が冒頭ご紹介しましたようにEXPRESSWAY BUSとは記されておらず、旅人のステッカーが見られておりまして、こう言った所が高速用としての車ではない事を伺わせております。それにしても、平成29年に導入されましたこれまでの6台が大きなラッピング、特にニコライ・バーグマン氏デザインの車としますと「ハーモニー塗装」がシンプルな印象さえも感じさせられます。

 

 また、装備に関しましても、先述の11**6台のような装備となっておりますので、従来の「ハーモニー塗装」の車両とは違った姿も見られております。

 

 

 尚、このほど以下画像の1330(いすゞ2TG-RU1ASDJ、画像は京町営業所所属時)も、新たに担当になりました福岡高速営業所所属ながら「太宰府ライナー旅人」の運用に就いているとの事でありまして、この運用に伴いまして、天井につり革・手すりも設けられております。ちなみに、この車の場合には表示(EXPRESSWAY BUS)はそのままであるそうですし、従来の「太宰府ライナー旅人」には見られないWi-Fiも引き続き装備されているそうでありまして、この車の方が1ランク上である事が伺わせております。

 

 

 さて、こちらは、以前福岡空港国際線~太宰府間往復で1463に乗車していた時の模様であります。この時福岡空港国際線乗車時には8割ほど座席が埋まっておりまして、「新型コロナウイルス」によりまして大きく需要が減っていた頃としますと乗車率も高く、利用者自体も戻りつつある事が伺わせておりました。

 

 ご紹介しておりますように、「400番」・「太宰府ライナー旅人」に使用される事を前提としておりますので、手すりが取り付けられておりますが、さらにこの車にはつり革も見られております。正直、いすゞガーラにつり革!?と思うだけでも信じられない部分ではありますが、一般路線バスの運行を前提としている事を思いますと致し方ない装備かなとも思う所でしょうか。

 

 もちろん、USBポートも各座席に設けられております。「400番」となりますと、甘木~博多バスターミナル間で約1時間ほどの乗車が見込められておりますが、少しでも携帯電話・スマートフォンの充電が満タンになれればありがたい所ではないかと思います。

 

 そして、運賃表は液晶運賃表ではありますが、分割画面を生かしまして、右側では案内が表示されておりました。こう言う所もレシップ製でもあります液晶運賃表の強みではないかとも思います。

 

 

 所で、この「400番」・「太宰府ライナー旅人」では、以前は西日本車体(西工)B型高速車(B高車)も使用されておりました。特に以下画像の92**台(日産デKL-UA452TAN)に関しましては、これら車の導入によりまして定期運用を離脱→廃車となっておりまして、三菱ふそうの車に次ぎまして日産ディーゼルのB高車も運用離脱車両が出る時代になってしまった事を伺わせておりましたし、赤間第二営業所に転属されておりました車両にも廃車が発生しておりまして、転属時「旅人」ラッピングを維持しておりました9444(PKG-RA274TAN)も廃車となっておりました。

 

 (9243)

 

 (9244)

 

 (9444)~甘木第二営業所時代、ラッピング前

 

 

 今回は、「400番」・「太宰府ライナー旅人」に導入されておりますいすゞガーラに関しまして、特に「ハーモニー塗装」の車を中心にご紹介しましたが、甘木第二営業所所属車にも「ハーモニー塗装」の車が導入されている事が伺わせております。ただ、装備に関しましては天井に手すり付きと従来の高速車両とは違った装備でもありますし、かつ一般路線バスとしての扱いですので一般道を走行する機会が多い事に関しましては仕方がない所ではありましょうか。現在甘木第二営業所では3台、そしてラッピング車も6台の計9台が存在しておりますが、これからも福岡~太宰府・甘木間を運行していただきたいと思います。