番外 現在は系統番号が入る路線、西鉄バス久留米大川支社運行、佐賀~柳川線の無番時から現在までの姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

 
 西鉄バス久留米の佐賀県内乗り入れ路線と言いますと、佐賀~久留米間を運行しておりまして、西鉄バス佐賀(佐賀本社)と共同運行しております御井町支社運行の「神崎線(画像、9511・日産デPKG-RA274MAN)」、そしてこれからご紹介します大川支社運行の佐賀~柳川線が存在しておりまして、いずれも連日福岡県~佐賀県間を行き来しております。
 
 この佐賀~柳川線は、現在は佐賀から柳川方面へ運行されております唯一の交通機関でもありますが、かつては並行しまして旧国鉄佐賀線も存在しておりましたので、鉄道・バスとで存在しておりました。しかし、旧国鉄佐賀線が昭和62年に廃止されて以降は、しばらく佐賀線代行バスも運行されておりましたが、佐賀線代行バスが廃止となりますと、この路線バスが佐賀~柳川方面を結ぶ唯一の公共交通機関でもありますので、特に重要性が増した路線でもあります。

 この佐賀~柳川線の路線は・・・

 佐賀駅バスセンター~片田江~諸富橋~大川橋~西鉄柳川

を結ぶ路線でありまして、かつては準急バスとして運行されてもいましたが、現在は準急表示を省略されるに至っております。
 
 
 そんなこのバスの系統番号は、平成30年3月までは西鉄バスグループの路線バスでは珍しく無番となっておりましたが、平成30年4月より以下画像(6240・日産デPKG-RA274MAN)にもありますように系統番号も付与されるようになっております。今回は、幕式時代よりさかのぼりまして、この路線の系統番号が付くようになりました現在までの姿を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 西鉄バス久留米大川支社に所属する車は基本的に福岡もしくは久留米から転属された車が中心となって運行されております。したがって、以下画像にもありますように西日本車体(西工)58MCB型(8661・日野U-HT2MMAA~現在は廃車)がメインで幕式行先として運行されておりましたし、
 
 (平成21年撮影)
 
 新塗装であります「スマートループ塗装」に変更された96MCB型架装車(1605・いすゞKL-LV280N1)も同じく福岡地区から転属しておりましたが、この転属時は幕式しか存在しておりませんでしたので、転属後しばらくはスマートループ塗装での幕式行先と言った姿も見られておりました。
 
 
 その後、久留米地区にもLED行先の流れが進んだ事もありまして、大川支社の車両もLED化が進みました。LED行先となりますと、画像のように変わりましたが、系統番号が無番であった事もありまして、表示の仕方に関しましてもそれに合ったような形となっていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。
 
 
 画像の車は、大川支社所属の58MC架装の日野ブルーリボン(7163・KC-HT2MMCA~現在は廃車)であります。この車の場合は、那珂川営業所所属時にLED化されておりまして、転属後もそのまま使用されておりました。このように、58MC架装車でも前任でLED改造されておりましたらそのままの流れで行くようになっておりましたので、その分LED化の波が進む要因であった事には間違いなかったようでもあります。
 
 
 さらに、58MC架装の後のボディであります96MC架装車でも、同様に福岡地区など前任地でLED改造された車が転属したりしておりまして、その結果幕式の58MCの置き換えにも貢献する事になりました。画像の7303・7402に関しましてもその貢献する車でもありましたが、その後新たな転属車によりまして廃車となっておりまして、久留米地区におきましても上の画像の58MCとともに96MCにも廃車が発生するに至っております。
 
 (7303・日野KC-HT2MMCA)~現在は廃車
 
 (7402・日野KC-HT2MMCA)~現在は廃車
 
 
 また、幕式時代から大川支社に所属していました車も、その後LED改造に至っております。画像5・6にあります1605もその後LED改造を施しておりまして、見栄えにも変化が見られる事がお分かりいただけるのではないかと思います。尚、この車は同じく大川支社に所属しておりまして、「スマートループ塗装」となっておりました1604とともにグループ会社のスピナに移籍しておりまして、再び前面のみ方向幕を取りつけまして、日本製鉄九州製鉄所(旧八幡製鉄所)の構内輸送に使用されております。
 
 
 そして、近年の転属車では新製導入からLED化されていました車が転属されておりまして、この時(平成30年2月撮影)も系統番号は無番でもありました。画像の9285(日産デKL-UA452MAN)がその1台でありますが、この車に関しましては古参のLED改造されております58MCの置き換えにも貢献しておりますので、それほど世代交代も進んでいる事も伺えるようでもあります。
 
 
 さて、ここからは系統番号が付与されてからの画像であります。先述のように平成30年4月1日よりこの路線にも系統番号が付与されるようになっておりまして、この佐賀~柳川線の柳川→佐賀間の系統番号は「1番」、佐賀→柳川間は大川橋まで「42番」、それから柳川までは「1番」となっております。表示の仕方も、佐賀駅バスセンター発の時点では(途中表示が変更されるため)これまでの表示に「」となっておりますので、お分かりいただけるのではないかと思います。

 (佐賀駅バスセンター着の時点の表示)
 
 
 ここからは、所属車両の車両画像からご紹介しますが、画像は9430(日産デPKG-RA274MAN改)であります。この車は、平成18年に那珂川営業所に新製導入されまして、以来管内の路線に運行されておりましたが、新車導入に伴いまして令和元年大川支社に転属されておりまして、上の画像の7402を置き換えるに至っております。尚、一時期はシャトルバス運行を行っていた関係で「貸切」表記となっていた経緯もあります同車でありましたが、現在は「乗合」表記となっております。また、その下の画像にもありますように、令和2年までは「九州佐賀国際空港」のラッピングを施しておりました。
 
 (令和2年撮影、「九州佐賀国際空港」ラッピング時代)
 
 
 次の画像が、佐賀駅バスセンターへやってまいりました9819(日産デPKG-RA274MAN)であります。この車も令和元年シャトルバス運行をきっかけにしまして旧香椎浜営業所から大川支社に転属しまして、その後佐賀~柳川線に就くに至っております。上の画像の9430では、転属後に「貸切」表記から「乗合」表記に変わっておりましたが、この車に関しましては現在も貸切」表記となっておりまして、変わった姿も見られております。
 
 (旧香椎浜営業所時代)
 
 
 こちらの画像は、画像3にもありました6240(日産デPKG-RA274MAN)であります。この車も令和元年旧香椎浜営業所から転属してきました車でありまして、6200台からご存知の方もいらっしゃるのではないかと思いますが、導入されました平成22年に解散しました西日本車体工業の96MCB型架装車の最終グループのうちの1台でもありまして、そう言った車が古参車両の置き換え(上の画像の1605など)のために大川支社に転属するに至っておりまして、新系統番号化後に転属された車と言う事にもなります。
 
 
 今回は西鉄バス久留米大川支社運行の佐賀~柳川線の系統番号無番から現在までの姿をご紹介しましたが、この路線に関しましては西鉄バスグループの路線バスの中では珍しい無番でもあった訳でありましたが、これでこの路線でも番号が入った事で、先述のようにより路線バスとしての印象が出ていいのではないでしょうか。そんなこの路線も、大型車両を使用する事もありまして比較的利用者も多い路線でもある事が伺えておりますし、鉄道なき今となれば重要な路線でもある事もわかりますが、これからも西鉄バス久留米の専業路線として、佐賀~大川~西鉄柳川間を安全に運行していただきたいと思います。