番外 西鉄を代表する電車、3000形の普通・急行・特急それぞれにて見られている複数の編成パターン | コウさんのコウ通大百科 PART3

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鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しています。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)
令和6年10月記事より更新は夜間から朝に変更しています。

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 西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線の福岡(天神)~大牟田間を結びます特急列車と言いますと、これまでも当ブログにてご紹介しましたように、歴代の特急列車には様々な電車が運行されておりましたが、先々代が黄色の車体に青ラインでありました2000形電車(画像2)、先代が平成29年に引退・全廃となりました8000形電車(画像1)、さらに2000形電車以前には青色の車体でありました1000形電車や1300形電車と言った電車が特急型電車として運行されてきておりまして、福岡(天神)~大牟田間を運行しておりました。

 

 このうち、2000形電車や8000形電車に関しましては、画像のように6両固定編成で運行されていた電車でありましたが、2000形電車に関しましては8000形電車が平成元年に導入されましてからはもっぱら急行用として福岡(天神)~花畑間の列車に転用されていた事もありまして、平成22年まで見る事ができていた電車でありましたが、8000形電車に関しましては6両固定編成である事が仇となりまして、平成の間に全廃へと至っております。
 
 やはり、導入されましてからは基本的に福岡(天神)~大牟田間を連日運行されていた事もありまして、走行距離も破格の走行距離を誇っていた事がわかります。そう言った事もありまして、メンテナンスに関しましても1編成丸ごとで行わないといけなかった事、そして転用する事もできなかった事から引退に至ってしまっていた事は残念でもありましたでしょうか。
 
 
 そして、2000形・8000形各電車の置換のために導入されましたのが画像の3000形電車でありますが、2000形電車を置き換えるべく急行としての運用から、8000形電車の置換にも3000形電車が特急運用に使用されるようになっておりまして、現在3両固定編成8本・2両固定編成8本・5両固定編成4本の計60両がそれぞれ存在しております。
 
 (5両固定編成・3009F)
 
 (3両固定編成×2・先頭3015F)
 
 
 そんな3000形電車におきましては、6両編成で運行されます特急急行運用、5両編成で運行されます急行運用、そしてこれらの間合いで運行されます普通列車に関しましては、タイトルにもありますように各2つの編成パターンが存在しておりますので今回皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは急行運用時の姿からご紹介します。天神大牟田線では3000形電車によります急行は5両編成、もしくは6両編成で運行されておりますが、令和3年の改正で特急の本数が削減された事で急行が増えました福岡(天神)~大牟田間は6両編成、福岡(天神)~小郡・花畑間の運用は5両編成での運行が主であります。したがって、画像の編成に関しましては5両固定編成でありますので、もっぱら福岡(天神)~小郡・花畑間の急行に使用されておりますし、3010Fに関しましては太宰府観光列車「旅人」に変身しておりまして、福岡(天神)・西鉄二日市~太宰府間で主に運行されております。
 
 (3010F「旅人」)
 
 (3011F)~筑紫~小郡間は普通列車として運行されるため、表記は「普通」です
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 一方、2両・3両各固定編成の組み合わせとなりますと、画像のように2両+3両の組み合わせにおきまして運行されておりまして、先頭車両にはパンタグラフが設けられております31**Fの姿が見られるのがお分かりいただけるのではないかと思います。
 
 (先頭、3114F)
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 (先頭、3119F)
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 (先頭、3120F)~間合い普通運行時

 

 このように、急行運用に関しましては、以上のような2つのパターンが存在している事がお分かりいただけたのではないかと思いますが、特急運用に関しましてもこれからご紹介しますように2つのパターンが存在しておりますのでここからはご紹介してまいります。尚、同じ急行でも6両編成に関しましては後述の特急運用パターンに該当しますので、この後の内容をご覧いただければと思います。
 
 
 3000形電車で運行します特急運用は、これまでの2000形・8000形各電車と同様6両編成で運行されております。したがって、5両固定編成に関しましては基本的には特急運用に入る事はできませんので、3両固定編成・2両固定編成の車両が使用される事になります。

 

 

 まずは、3両固定編成×2のパターンであります。やはり、2000形・8000形各電車とは違いまして6両固定編成の車両は存在しませんので、各固定編成の車両が併結される形である事がわかります。実際に、画像の柳川観光列車「水都」に関しましても、3017F+3018Fと組んでいる訳ですから分からなくもない所ではないかと思います。それでも、私としましては8000形電車で見られておりました6両固定編成のパターンが理想的な形ではありましたが・・・。

 

 (「水都」3017F+3018F)
 
 (先頭、3002F)
 
 (先頭、3006F)~後方は3003F(最後の画像)

 

 (先頭、3015F)
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 次は、2両固定編成×3のパターンであります。このパターンは私自身にとっては逆に理想的ではなかったパターンでもありましたので、この組み合わせも2両固定編成が8編成も持つだけあるような印象さえも感じさせられる所ではないでしょうか。実際に、先頭車両が6両全てで見られる訳でもありますので、面白い部分ではないかとは思いますし、メンテナンスなど効率が良くなる事を思えばいいのではないかとも思う所でもありましょうか。

 

 (先頭、3113F)
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 (先頭、3103F)
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 今回は、3つの固定編成を持つ西鉄3000形電車の特急・急行で見られる編成パターンをご紹介しましたが、この3000形電車も、今や特急・急行と運用に入っている事もありまして、今や西鉄電車における優等列車の主役となっている事がわかります。しかも、3両固定編成・2両固定編成となりますと編成によりまして運用調整もしやすくなるなど使い勝手もよくなりますので、こう言った所がもっぱら福岡(天神)~大牟田間で走っておりました8000形電車とは違う所ではないかとも思う所であります。とにかく、これからも天神大牟田線・太宰府線におきまして安全に乗客を運んでいただきたいものであります。