番外 かつて熊本市内まで運行されていた路線、熊本バス運行長距離路線、熊本・浜町~馬見原「直行線」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 熊本バスは、熊本市とその近郊を運行します路線の事業者でありまして、メインであります熊本中央営業所をはじめ、甲佐・城南にも営業所を持つ事業者でもあります。
 
 そう言った事から、熊本市内へ運行されている路線をはじめ、熊本市内及び郊外の南部~西南部地域を運行する路線で見られておりまして、実際に熊本交通センターを起点にしましてそう言った姿を見る事ができております。
 
 使用車両に関しましても、主に上の画像のような低床の移籍車が存在しておりまして、その使用車両には上の画像1のようないすゞエルガ(熊本200か17-62、いすゞPJ-LV234J1)、画像2の日野レインボーHR(熊本200か16-15、PB-HR7JHAE)などと言った移籍車が導入されている他、それ以前にも以下画像のような移籍車(熊本200か・695、いすゞKC-LV380L)が見られているのが現状であります。
 
 
 そして、最近は平成27年10月にダイヤ改正を行っておりまして、これからご紹介します系統分離があった他、路線廃止等も見られておりまして、変化が生じている部分も見られているのが現状でもあります。
 
 
 そんな系統分離されました路線の中で、特に注目される路線がありました。それがかつての系統「南14系統」で運行されておりました熊本~馬見原間の路線であります。しかし、平成27年9月末の運行を持ちまして廃止されておりまして、もうこの姿を見る事はありません。今回は、その路線に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 この路線は、正式には直行線とも呼ばれておりまして、以下の路線で運行されておりまして・・・

 熊本駅~河原町電停~交通センター~クレア(現・イオンモール熊本)~ 御船町恐竜博物館前~玉虫~浜町(矢部)~畑~大川~大野幣立宮~馬見原 (一部菅尾経由もあり)
 
 以上が運行区間でありまして、所要時間は約2時間5分でありました。
 
 
 所で、この運行区間にあります浜町は、熊本県山都町にありまして、画像のように「ふれあいバスセンター」が設けられておりますし、さらにバスターミナルから徒歩数分の所には観光名所でもあります「通潤橋」も設けられておりまして、多くの観光客が訪れる所でもあります。
 
 (浜町ふれあいバスセンター)~超特急スーパーひのくにさん画像提供
 
 
 そして、馬見原(まみはら)と呼ばれます場所も山都町にありまして、調べますと宮崎県五ヶ瀬町とは数キロしか離れていない場所でもありまして、県境の町でもあります。この地区でのバスは、高速路線バス「ごかせ号」が通過しておりますし、後述のように特急バス「たかちほ号」が停車する場所もこの地区にはあります。
 
 
 この区間において使用されていた車は、上の画像4にあります一般路線車あれば画像5・以下画像にあります三菱エアロバスのトップドア車が使用される事もありました。
 
 画像は、三菱エアロバススタンダードデッカートップドア車2台(いずれも形式U-MS716N)であります。これらの車の場合は、いずれもリクライニングシートが設けられておりましたので、特にこれら長距離路線にはふさわしい所ではあったように思う所ではあります。
 
 (熊本22か25-28)~甲佐行きの画像
 
 (熊本22か25-29)~馬見原行きの画像
 
 
 馬見原行きの側面行先であります。この車の側面行先の場合は小ぶりの行先表示となっているのが特徴でありますが、この車の場合は文字が消されている部分が見られております。これは「菅 尾」と書かれておりまして、その菅尾経由便は平成27年10月改正で廃止されておりましたが、その前の撮影時であります平成21年の時点で、この車(熊本中央所属車)の菅尾経由便の担当はなくなった事が伺えておりました。
 
 (アップ)
 
 
 それ以外の車に関しましては、画像のような車が使用されておりまして、この車(熊本200か・559、三菱U-MP218M改)の場合は塗装が従来の塗装とは異なっておりますが、これはDPF装備車を表す塗装であったとの事でありまして、その後廃車されるまでこの塗装をまとっておりました。やはり、京浜急行バスからの導入当時であります平成19年当時はそう言ったDPF装着車自体はそれほど多くはなかった訳でしょうから、この塗装を採用していた事もわからなくはなかったでしょうか。
 
 
 ここまで、この路線に関しましてご紹介してまいりましたが、冒頭にも述べましたように平成27年10月1日改正におきまして系統が分離されておりまして、浜町~馬見原間に路線が短縮されております。したがって、熊本方面へ行かれる際、逆に馬見原方面へ行かれる際には浜町において必ず乗り換えが必要となっております(画像2・3が浜町行きです)。
 
 
 尚、熊本~馬見原間には以下画像の九州産交バス・宮崎交通が運行します特急バスたかちほ号も馬見原地区において停車しておりまして、馬見原中鶴バス停が設けられております。ただ、その「たかちほ号」の場合は阿蘇くまもと空港・高森を経由するために所要時間が約2時間20分かかりますので、となりますとこちら熊本バスの方が適しているようです。また、「たかちほ号」での「SUNQパス」の使用は路線の関係で「全九州版」「南部九州版」しか使用できませんので注意が必要であります。
 
 (「たかちほ号」宮崎交通便、宮崎200か・413、三菱QRG-MS96VP)~宮崎中央営業所所属時
 
 (同、九州産交便、熊本200か10-14、いすゞKC-LV781R)~他路線運行時
 
 
 今回は、熊本バスの熊本・浜町~馬見原間「直行線」に関しましてご紹介しましたが、この路線に関しましては、地元熊本地区にお住まいの方のブログやHPからこの路線の事を知ったものでありましたが、熊本からの直通便がなくなると聞いた時は、正直残念であった事を覚えております。やはり、これらも利用者減という事も理由の一つではないかとは思われるようでありますが、それでも路線を維持しているだけでもいいのではないかとは思います。とにかく、私自身馬見原方面へは現時点では足を運んでおりませんが、この路線に関しましては私自身気になっておりますので、今後いつかは出向きたいとは思っております。