番外 いずれも西工S型でした・・・西鉄バス平成29年導入車である三菱エアロエース高速車の先代たち | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、西鉄グループには三菱エアロエースが存在しておりますが、このうち「新高速色」の車も近距離路線におきまして運行されております。
 
 さらに、平成31年より近距離路線でも画像1(3335・2TG-MS06GP)のような「ハーモニー塗装」も導入されておりまして、令和2年からは北九州高速営業所所属車におきまして新顔(令和顔)のエアロエースも導入されておりまして、車両の変化も見られております。
 
 さて、「新高速色」に戻りますが、「新高速色」のエアロエースは平成30年まで導入されておりまして、最後に導入されました4台に関しましては「ハーモニー塗装」でも存在しております2TG-規制のエアロエースとなっておりまして(画像2、3201・2TG-MS06GP)、3台が福岡~北九州線「福北ライン」、1台が「北九州空港エアポートバス(小倉発着便)で運行されております。
 
 
 そして、そんな「新高速色」の平成29年導入車のうち、以下画像にあります5台に関しましては、先代はこれからご紹介しますように西日本車体(西工)S型架装車でありまして、そう言った先代を受け継ぎまして現在エアロエースの「新高速色」の高速車として、これら5台とも福岡~北九州線「福北ライン」として運行されております。ここからは前半に平成29年導入車の5台、そしてこれら車の先代の姿を一部の車におきまして収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。
 
 
 ここでは、平成29年導入車の5台をご紹介します。社番は3153・3154・3156~3158の5台でありまして、3153・3154が博多営業所、3156~3158が北九州高速業所に所属しておりまして、形式はQTG-MS96VP、これら担当路線はは先述のようにいずれも「福北ライン」で運行されております。
 
 (3153(博多))
 
 (3154(博多))
 
 (3156(北九州高速))
 
 (3157(北九州高速))
 
 (3158(北九州高速))
 
 このうち、3155は欠番となっておりますが、これは平成8年に導入されました西工S型架装車であります三菱エアロバス(KC-MS829P)でありまして、上の車が導入時にはスクールバス専用車として残存しておりました。この後ご紹介しますように、同時期導入車はそれ以外は廃車となっておりまして、次の代に社番が継承されている訳ではありますが、この3155に関しましては残存していた事から次の代に継承はありませんでした。尚、この車に関しましては令和元年に廃車となっております。
 
 (平成24年撮影)~博多駅~福岡空港国際線運行時
 
 
 ここからは、既に廃車となっております先代社番のうち、2台を収めておりましたので、ご紹介してまいります。画像がこのうちの1台であります3158の先代であります。画像からもわかりますように、西工S型架装車である上に「新高速色」でありまして、現在のエアロエースも「新高速色」でもありますので、先代を受け継いでいる事を伺わせる所でもあります。
 
 
 そして、もう1台が3156(KC-MS829P)でありますが、この車は以下画像にもありますように「福北塗装」と称されます塗装が施されておりました。
 
 「福北塗装」は、一部の車両におきまして「新高速色」に塗り替えられまして、「福北ライン」をはじめ、その後他の営業所に転属しました車両もありましたが、その「福北塗装」自体も少なからずは残されておりまして、3156もその1台でありました。
 
 画像は平成23年撮影の田川営業所転属直後の3156であります。画像を見ましても「Group」表示はなされておらず、フロント部分には西鉄の社章も表示されておりました。現在路線車自体は、復刻カラーのバス以外西鉄の社章表示と言うもの自体ほとんどない訳ですので、この当時としましても貴重なものであった事が伺えるのではないかとも思います。
 
 この塗装は、最後まで那珂川営業所で特別支援学校のスクールバスに使用されておりました車(3184)を最後に全廃となりましたが、3156に関しましては路線用として最後まで残されていた1台でもありまして、平成23年まで「福北ライン」で使用されておりましたが、その後田川営業所に転属しまして、9月末に廃止されました田川・飯塚~福岡空港・博多バスターミナル間の急行バス(「田川急行」)で使用されておりました。この間には西鉄バス筑豊の専業路線になった事から、「Group」表示も車体になされておりましたし、フロント部分にも「VI」表示がなされておりました。
 
 
 結局、この車は平成28年に廃車となりまして、その1年後に次の代の3156が登場する事になります。正直、この車にとりましても先代に関しました事は詳しくは存知ないのではないかとは思いますが、それでもそう言った貴重な車であった事が認識される所ではないかとも思う所ではあります。
 
 
 今回は、三菱エアロエース平成29年導入車の先代も、西工S型架装の三菱エアロバスによります近距離の高速・特急バスとして使用されていた車であったと言う事でご紹介しましたが、ご覧の皆様の中では今でも現在よりも先代の方が印象が強い方もいらっしゃるのではないかと思います。特に3156に関しましては「福北塗装」をまとっていた事もありまして貴重な1台でもありましたので、そう言った事から先代のイメージが強い方もいらっしゃるのではないかとも思いますが、とにかく3100代の各車とも、先代の輝かしい姿をこれからも継承していただきたいと思う所ではあります。