番外 日田バス唯一存在&年式でもグループ唯一存在、西工E-III架装日産デイーゼルスペースアロー | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 西鉄グループの日田バスには、これまで西日本車体(西工)E-III架装の日産デイーゼルスペースアロー(形式・PKG-RA274RBN)を西鉄グループから移籍導入しておりまして、日田バスが運行する路線で活躍する姿が見られておりました。

 

 日田バスには、平成24年から平成29年にかけまして15台が移籍導入しておりまして、ピーク時には高速車全体の半数以上を占めた事がありました。その前事業者も、西鉄グループでもあります、西鉄バス・旧西鉄高速バスからの移籍車が導入されておりまして、しかも1台を除きました14台が平成19年式と言う事でありまして、16台西鉄バスに導入されておりましたうちのほとんどが日田バスに移籍しておりました(他2台はいずれも亀の井バスです)

 

 導入後は、当初の車では福岡~別府・大分線「とよのくに号(各停便)」や、大分・別府~長崎線「サンライト号」にも運行されておりましたが、これら路線の撤退に伴いまして、現在は福岡~日田線「ひた号」の他、福岡~湯布院線「ゆふいん号」福岡~黒川温泉線で運行されておりまして、実際これら路線で活躍する姿が見られておりました。

 

 しかし、相次ぐ西鉄バスからの移籍車両の導入や、「新型コロナウイルス」によります需要減による減車もありまして、平成19年式は令和3年暮れに最後の2台であります上の画像1の478号、同じく上の画像2及び以下画像の479号が定期運用を離脱しまして、これによりまして平成19年式は全廃へと至っておりまして、亀の井バスに移籍しました2台も昨年までに廃車となりましたので、この年式は全廃へと至っております。

 

 (479号)

 

 

 その移籍車両も、以前見られておりました、以下画像にもあります日田バスの「高速塗装」ではなく、「火の鳥塗装」のままで「Group」・社章が付いた程度で導入・運行されておりまして、E-III架装の移籍車みたいな姿が最近の導入車では見られております。ちなみに、以下画像にもあります401号はいすゞガーラであります400号の続番でありますが、そう言った事から40*号ではいすゞ車を表しているのではないかと思われます。

 

 (423号・日野QRG-RU1ASCA)~元西鉄バス7846(塗装変更車)

 

 (401号・いすゞQRG-RU1ASCJ)~元西鉄バス2769

 

 (425号・日野QTG-RU1ASCA)~元西鉄バス8050(亀の井バス委託運用の頃からナンバーは変わらず)

 

 (426号・日野QTG-RU1ASCA)~元西鉄バス7945

 

 

 さて、ここからご紹介しますのは、日田バスで唯一残っておりますE-III架装車であります474号に関しまして、これまでの画像から皆様にご紹介してまいります。

 

 

 これまでもご紹介しておりますように、474号は他のE-III架装車が運用離脱・廃車となった事で日田バスに唯一残るE-III架装車でありまして、移籍導入されておりました15台中14台が平成19年式であるのに対しまして、この車のみ平成20年式でありまして、西鉄バス時代の社番は9933を名乗っていた車でもありまして、西鉄バス時代は「ひのくに号」「させぼ号」で運行されていた車であります。

 

 平成20年式という事で、この後ご紹介しますようにリアのスタイルが他の車とは変わっているのが特徴でもありまして、これが平成19年式まで、平成20年式からのスタイルの大きな違いでもあります。

 

 

 ここからは、過去に撮影しておりました福岡~黒川線運行時でありまして、黒川温泉から福岡へと戻ってきた姿でもあります。この姿からもわかりますように、行先は幕式行先であるのが特徴でもありますが、このようにカラーの行先も存在しておりました日田バスにあって、このような幕式行先の姿を維持する高速車ももうこの車のみと言う事にもなっております(西鉄バス日田第二営業所所属のB高車2台はこの中に含まれておりません)

 

 474号のリアスタイルの姿であります。上の画像にあります479号など平成19年式までの車でしたら「シビリアンテール」と言われる細長テールでありましたが、ここではランプが異なっているのがわかります。それほど平成19年までのスタイルと平成20年以降のスタイルとはリアは異なっている事がわかる姿でもあります。

 

 

 今回は、日田バスで唯一残っております西工E-III架装車1台の姿に関しまして、これまでの撮影画像からご紹介しましたが、いつの間にか1台になってしまった事は正直あっという間に減ってしまったなと感じさせられます。それにしても、この車のみ残った事も平成20年式であった事が幸いではなかったかと思われますが、そんなこの平成20年式の車自体も西鉄バスなどで廃車が進んでおりまして、いつの間にかこの年式もグループで唯一の存在となっている事から、正直いつまで活躍する姿が見られるのか気になる域である事には間違いありません。とにかく、唯一残る車ですので、「その時」まで活躍していただければと思う所ではあります。