この区間では、並行して藤崎宮前~御代志間で鉄道線が存在しますが、御代志駅より北側では路線バスしか存在しませんのでその分バスが頼りとなりますし、通町筋や桜町バスターミナル、熊本駅など熊本市の中心部へも乗り入れておりますので、それらへ利用されている方々にとりましては必要な存在である事にも間違いないのではないかと思います。
特に、先述のように以下画像の鉄道線であります藤崎宮前~御代志間を過ぎまして、辻久保・菊池方面となりますと、利用者の足はバス中心となりますので、特にこの区間の利用は多いそうであります。それでも、熊本~菊池方面間は主に区間利用が多いようではありますが、通し利用もいらっしゃるそうでもありますので、この区間では電車とバスで並行して収入を得ていると言ってもいいのではないでしょうか。
(03系電車)~元東京メトロ
(6000系電車)~元東京都交通局
とはいえ、かつては御代志~菊池間にも鉄道線が存在しておりまして、この区間に関しましても鉄道とバス両方で収入を得ていた事がわかるのではないでしょうか。しかし、廃止されましてからは御代志~菊池間はバスの運行のみとなっておりますので、こればかりは致し方ない所かなとも思う所ではあります。
(画像1、熊本200か18-36、日野PKG-KV234L2)~元東京都交通局
(画像2、熊本200か18-48、いすゞPJ-LV234L1)~元川崎鶴見臨港バス
(熊本200か16-39、いすゞPJ-LV234L1)~元京成バス
(熊本200か16-47、いすゞPJ-LV234L1)~元京成バス
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210425/20/kousan197725/a6/39/j/o1016065414932017451.jpg?caw=800)
(熊本200か17-73、いすゞPKG-LV234N2)~元高槻市交通部
(熊本200か13-61、日野KL-HR1JNEE)~元京王バス
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180415/09/kousan197725/f6/ce/j/o0560035914170885614.jpg?caw=800)
そんな熊本~菊池間ではありますが、これまでも優等の路線バスも見られておりまして、直近では平成23年から25年にかけまして運行されておりました「きくち温泉GO!」と呼ばれます特急バスも存在しておりましたが、こちらは各停留所に停車します路線バスとは対照的に利用客が少なく廃止に至っておりました。今回ここからはその「きくち温泉GO!」に関しまして、これまでの画像とともに皆様にご紹介してまいります。
この「きくち温泉GO!」は、平成23年3月11日に全線開業しました九州新幹線と菊池方面への利便性向上のために全線開業の1か月前であります平成23年2月に運行開始しておりまして、停車地も一般路線バスと違いまして、以下の停車地にしか停車しないのが特徴でありました。
(停車地)
熊本駅前~熊本交通センター~藤崎宮前~南小学校前~御代志~泗水・孔子公園前~菊池プラザ~菊池温泉
運行本数は、一時期4往復運行もありましたが、末期は3往復で運行されておりまして、所要時間は熊本交通センター~菊池温泉間が約1時間で結んでおりまして、まさに熊本~菊池間最速の交通機関でもありましたし、使用車両は、以下画像のようにハイデッカータイプの貸切からの転用車(熊本22か25-14、三菱U-MS726S)が使用されておりまして、上の画像にありますように、わかりやすく「きくち温泉GO!」に関しましたラッピングも施されておりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180415/09/kousan197725/be/c4/j/o0560036914170885621.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180415/09/kousan197725/be/c4/j/o0560036914170885621.jpg?caw=800)
尚、特急バスとは称しておりますが、「九州のバス時刻表」や熊本電鉄の時刻表では「特急」ではなく「快速」と表示されておりまして、時刻の種別から違っていたのが「きくち温泉GO!」でもありました。
しかし、これまでも何度か拝見もしておりましたが、各停留所に停車します一般路線バスとの利用者とは対照的に、このバスはが元々から少なかったようでありまして、ご紹介しておりますように残念ながら「きくち温泉GO!」は平成25年に廃止されてしまっておりまして、一般路線バスと違いまして熊本~菊池間最速で結んでおりましたバスの存在はなくなってしまっております。
確かに、最速便とは言いましても、先述のように利用者が少なかったとなりますと、これは残念な所ではあります。しかも、停車地も限られていた訳でもありますから、冒頭にも述べましたように区間利用者も多い一般路線バスに勝っていなかった事が悔やまれる所ではなかったかとも思う所ではないでしょうか。