番外 鹿児島交通観光バスが過去に運行、「九州新幹線連絡高速バス」としても存在した、新八代~都城線 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 九州新幹線連絡高速バスと言いますと、現在上の画像にもあります、新八代~宮崎線「B&Sみやざき(画像1・JR九州バス便、644-18561、2TG-MS06GP 画像2・産交バス便、熊本200か15-39、日野2TG-RU1ASDA)の方が一般的ではないかと思います。
 

 この「B&Sみやざき」は、九州新幹線と高速路線バスとを一体化した形となっておりまして、九州新幹線の「つばめ」「さくら」から乗り換える形で運行されておりますので、そう言った事からも所要時間は3時間台で博多~宮崎間で利用する事ができておりまして、福岡~宮崎間を運行します高速路線バス「フェニックス号」よりも1時間以上は早く行き来する事もできております。

 

 また、交通新聞社発行の「JR時刻表」でも、「新幹線のりつぎ」の項で表示されておりまして、そう言った所からも、まさに「九州新幹線連絡高速バス」と言う印象が出ているのではないかと思います。

 

 

 しかし、実はかつてもう1つ九州新幹線連絡高速バスが存在しておりまして、新八代駅~都城間を結ぶ高速バスが運行されておりました。今回はこの路線に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 それが鹿児島交通観光バスが運行(実際は併設する旧三州自動車(現・鹿児島交通)都城営業所運行委託)されておりました、以下画像にあります新八代駅~都城間を結ぶ高速バス(「新幹線リレーバス」と呼称していました)でありまして、運行本数は8往復、都城市内9箇所に停車しながら、いずれも新幹線に接続していたのが特徴でもありまして、鹿児島交通観光バス運行ながら鹿児島県外での高速バス運行でもありました。

 

 (時刻)~新八代駅掲示
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 この新八代~都城線の都城市内の停車地(新八代~都城高専入口ノンストップ)は・・・

 

 蓑原~自衛隊前~都城市役所前~広口~デパート前~北原町~イオンモールミエル前~保健所前~都城高専入口
 
と停車しましてから新八代駅に至っておりました。

 

 また、この「新幹線リレーバス」の所要時間は、都城デパート前バス停で約1時間40分、終点蓑原バス停までが約1時間50分で運行されておりまして、料金は、都城市内まで当時一律2500円の運賃となっておりまして、「B&Sみやざき」の運賃が都城北バス停まで当時3200円でありましたので、700円も割安になっていたのも特徴でもありました。
 

 

 そして使用車両は、いわさきグループでは多く導入されております、ヒュンダイ(ヒョンデ)ユニバース(画像はいずれもADG-RD00、LDG-規制車も1台運行されておりました)が導入されておりました。よく見ますと、この新幹線連絡高速バスをアピールするべく大きくデザインされておりまして、この高速バスをアピールしているようにも感じさせていました。

 

 (宮崎200か・307(現・鹿児島200か14-02))
イメージ 5イメージ 6

 

 (宮崎200か・310(現・鹿児島200か14-05))
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 (停車地が書かれた側面の姿)
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 ちなみに、このヒュンダイ(ヒョンデ)ユニバースは宮崎県では初の登録車となっておりました。その後、宮崎交通が翌年2012年モデルを購入するに至る事にはなりますが、隣の鹿児島県では現在までいわさきグループで多く導入されておりますこのユニバースの波がついに宮崎県まで来た事が実感させられる所でもありました。尚、行先に関しましては他のいわさきグループのユニバースと同様、側面サボが設けられるだけとなっておりました。
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 しかし、元々から利用者が少なかった事もありまして、結局翌平成24年9月に廃止、使用されておりました車両は全てグループ会社の旧いわさきバスネットワーク(現・鹿児島交通)に移籍しまして、鹿児島市内~鹿児島空港間で運行されております「鹿児島空港リムジン」に現在は転用されておりまして、以下画像のようにその姿を見る事ができております。

 

 (鹿児島200か14-04(元・宮崎200か・309)) 
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 (鹿児島200か14-06(元・宮崎200か・323))~この車だけLDG-RD00
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 今回は、鹿児島交通観光バスが運行しておりました、新幹線連絡高速バスの新八代~都城線に関しましてご紹介しましたが、私自身、この高速バスの存在は当時新八代駅に出向くまではその姿を知らなかったほどでありまして、時刻・車を見ましてからこのバスの存在を知ったほどでしたので、「B&Sみやざき」に比べ知名度も低かったのもわからなくはなかったのではないかと思います。それでも鹿児島地区で使用されている車が使用されていたのはいわさき系ならではとも思う所ではありましたが・・・。それにしても、やはり車体に大きく描かれていましても、知名度が低ければ長く持たなかったのも致し方なかったと思ってなりません。
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