番外 西鉄バスの久留米地区で存在しました、高速バス用の車両による「系統番号付きの路線バス」4系統 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 現在西鉄バスでは、高速バス用車両を使用しました系統番号付きの路線バスが博多バスターミナル~甘木営業所間「400番」で見られておりまして、これらは、この路線に使用されております上の画像のいすゞガーラ(1462・2TG-RU1ASDJ)や、日野セレガ・いすゞエルガ・日野ブルーリボンIIで見る事ができております。
 
 これは、博多バスターミナル~太宰府間を運行します「太宰府ライナー旅人」の間合いで運行されているものでありまして、これら車の所属が甘木第二営業所(西鉄バス二日市甘木支社)でもありますので、そういった事もありましてこの系統が運行されております。尚、令和2年には画像のように「ハーモニー塗装」の車両も登場しておりまして、この場合には画像にありますように、EXPRESSWAY BUSではなく旅人の表示が見らえるようになっております。
 
 また、この専用車でありますいすゞガーラの場合には、USBポートまで装備されておりまして、まさに西鉄の路線バスの中では特に豪華な分類にも入るのではないかとも思います。やはり、元々が「太宰府ライナー旅人」専用車としての意識が高い訳ではありますが、所属が甘木第二営業所でもありますので、そういった「400番」に入るのもわからなくはないのではないかとも思う所でもありましょうか。
 
 
 さて、西鉄バスの久留米地区には、かつて先述の「400番」と同様に高速・特急用車両を使用しました「系統番号付きの路線バス」が4系統運行されておりました。今回は、このうちの1系統は収めておりましたので皆様にご紹介させていただきますが、あとの3系統は文章のみとさせていただきます。
 
 
 1つ目は、「20番」系統の久留米~吉井(久留米市吉井町)でありまして、JR久留米駅から西鉄久留米・善導寺などを経由して、吉井まで運行されておりました。
 
 2つ目は、現在は廃止されております「32番」系統、久留米~八女・山鹿線でありまして、同じくJR久留米駅から、国道3号線・八女を経由しまして、山鹿まで運行されておりました。
 
 これら2路線は、いずれも元々高速バスを運行していた事もある路線でもありましたが、その後全ての路線は廃止されておりまして、その後それら系統の路線バスのみが特急車でも使用されておりましたが、このうち西鉄バス久留米の路線として現在も存在します吉井・八女までの路線が一般路線車に変更される事になりましたが、山鹿線に至りましては、路線自体が残念ながら廃止に追い込まれておりますし、令和元年11月から運行されておりました久留米~山鹿線「山鹿探訪エクスプレス」も「新型コロナウイルス」の影響で運休ののち正式に運行終了へと至っております。
 
 (吉井支社、「20番」系統、6243・日産デPKG-RA274MAN)
 
 (八女支社、「31番」系統、5860・日産デKL-UA452MAN)
 
 
 また、上の画像にもあります「31番」系統に関しましても、福岡~熊本線「ひのくに号」専用車の一部に八女営業所所属車が存在していた関係で高速車も使用されておりました。その際の使用車両は、「ひのくに号」専用車(7138・日野KC-RU3FSCB)でもあった事もありまして、以下画像のように「青十字塗装」の車であったのも特徴でもありました。
 
 (福岡高速営業所転属後撮影、実際に八女営業所所属歴もあり
 
 
 そして4つ目が、これからご紹介します「45番」系統の「江見線」と呼ばれます、佐賀~江見~久留米間の系統であります。
 
 この江見線は、佐賀~江見~久留米間の系統でありまして、同じく佐賀~久留米間を運行します神埼線(佐賀~神埼~目達原~久留米間)よりも利用者が少ない事もありまして、平成23年のダイヤ改正に伴いまして佐賀~久留米間に運行されておりました、通称「江見特急」は廃止されておりまして、高速用車両による運行自体がなくなってしまっております。また、平成23年のダイヤ改正までは西鉄バス佐賀の管理委託となっておりましたが、以降は西鉄バス佐賀の直営路線として運行を行っております。
 
 尚、これまでもご紹介しておりますように、令和7年10月には廃止が予定されております。これは乗務員不足等もあっての事だそうですが、利用者がそう多くない上にこの事態ですので、一時廃止と言われて特急廃止のみで回避している分、また回避まで持ってくれればとも思う所ではあります。

 そんなこの路線では、現在は上の画像・以下画像のように中型車両(2262・いすゞPA-LR234J2改)が使用されておりまして、後述の大型車両と比べますと細かくなってしまっておりますが、それでも画像のように運行されている姿が見られております。
 
 また、中型車両運行以前は、画像のように大型の一般路線車両(画像は1103、いすゞKC-LV380N)で運行されておりまして、実際に「45番」系統内におきまして見られておりました。
 
 (画像は西鉄バス佐賀直営移管後)
 
 (側面行先)
 
 そして、ご紹介しておりますように、この「45番」系統では、かつては画像のように高速・特急バス車両を使用しまして、久留米→佐賀間の朝片道1本におきまして運行されておりました。
 
 実際に、上の画像・以下画像は平成20年撮影の西鉄バスの佐賀~江見~久留米線でありましたが、この車(8934・U-RU2FTAB)にて45として運行されている事がお分かりいただけるのではないかとも思いますが、特急バスと同じく江見・原の町などを経由する運用でありまして、特急バスの間合いでこの「45番」系統が運行されていた事が伺わせておりました。
 
 
 こちらは、本来の「江見特急」の姿(7029・日野U-RU2FTAB)でありましたが、この運用の中にありました朝の佐賀発始発便の折り返しでその運用が存在しておりました。ちなみに、この路線では基本トイレなしの車両が使用されておりまして、福岡~佐賀線「わかくす号」で使用されていた車が転用されてもいたほどでしたが、中にはこの車のように元は福岡~熊本線「ひのくに号」でも使用されていたためトイレ付であった車も存在していたほどでもありました。
 
 
 今回は、西鉄バス久留米地区で運行されておりました、高速車両を使用しました系統番号付きの路線バス4路線に関しましてご紹介しましたが、3路線では実際の画像がなかったですが、高速バスの間合いや送り込みと言った姿が見られていた事が伺えるのではないかと思います。しかも、路線によりましては転用された車を使用しておりましたので、よりくたびれた所も見られていた所もあった所からも懐かしく思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。残念ながら、既にご紹介しました路線では高速車両を使用しました姿は見られなくなっておりますが、実際にその姿が見られていた事を存じていただければと思っております。