NO.2982 長崎県営バス、空港リムジン・高速シャトルバス他向け三菱エアロシリーズラインナップ | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 長崎県営バスでは、長崎市内~長崎空港間で運行されております「空港リムジン」など、長崎自動車道を経由しまして運行しております路線が存在しておりまして、多くの方が利用されております。
 
 これら路線に使用されておりますのは、いずれも4列シート・トイレなしの車が使用されておりまして、前方公式側には荷物置場も設けられているのが大きな特徴でもあります。
 
 また、最近はWi-FiKyushu Bus Network Free Wi-Fiまで導入されている車も見られておりまして、長崎空港へ行かれる方や、後述にもあります県内路線を利用される方々にとりましてはありがたい装備となっております(但し、一部車両を除きましてコンセントは装備されておりません)
 
 尚、それ以前は、長崎県営バス独自のWi-Fiが画像のルーターからもわかりますように装備されておりまして、乗車した際に使用しようとしましたが、残念ながら接続する事はできなかったという事があったほどでして、正直接続方法などに問題があるのでは?とも思ったほどでしたので、現在のWi-Fiに変わってよかったと思ったほどでした。
 
 このタイプが使用されております路線は以下の通りであります。近くでは長崎市内及び近郊の路線バス、遠くは佐世保までこのタイプの姿が見られておりまして、これらの存在が大きい事も伺えております。

 空港リムジン 長崎市内~長崎空港
 高速シャトルバス 長崎駅前~諫早(諫早駅・東厚生町)・大村(黒丸入口・消防学校)
 長崎~佐世保線 佐世保~長崎(長崎駅前・中央橋
 長崎〜雲仙線 長崎駅前〜小浜〜雲仙
 
 他、長崎市内・および近郊の一般路線バス
 
 使用されている車両には、これからご紹介します三菱エアロシリーズをはじめ、上の画像の日野セレガ(画像1、A751 画像2、A752、ともにQTG-RU1ASCA)や日野セレガR、いすゞガーラ(初代)や、当ブログでもご紹介しております、貸切改造車の西日本車体(西工)02MC架装日産ディーゼルスペースアローと言った車も使用されておりまして、様々なタイプがこれら路線では見られております。
 
 (日野セレガR、6A58・KL-RU4FSEA)
 
 (いすゞガーラ(初代)、6S51・KL-LV781R2)
 
 (西工02MC架装、日産ディーゼルスペースアロー、5K51・KL-RA552RBN)

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、その「空港リムジン」タイプに関しまして、最も台数が多い三菱エアロシリーズに限りまして、今回まで収めました画像から皆様にご紹介してまいります。
 
 
 長崎県営バスの「空港リムジン」タイプは、平成10年まで導入されました車までは以下画像のエアロバスのスタンダードデッカータイプでありました。そのため、ハイデッカーよりも車高が低いタイプでありますので、床下トランクの容量も多く載せる事はできませんでした。尚、ご紹介しております画像はMS8タイプでありますが、フロントが異なりますU-規制車も見られておりまして、この中には画像のように30年になります平成5・6年式の車も現在も見られているようでありまして、まだまだ一線で活躍しているようであります。
 
 (5E29・U-MS815S)
 
 (6E19・形式同)
 
 (6E20・形式同)
 
 (9E15・KC-MS815S)~今回諫早訪問時廃車確認
 
 (9E16・形式同)
 
 (9E17・形式同)
 
 (9E18・形式同)~幕回しで「ハウステンボス」の姿も収めておりました。
 
 (0E15・形式同)~長崎県央バス所有
 
 (0E16・形式同)~現在は長崎県央バス所有(下の画像)
 
 (0E19・形式同)~現在は長崎県央バス所有
 
 (0E20・形式同)~長崎県央バス所有
 
 (同車、過去撮影時、長崎空港発諫早駅前行きの路線バスに使用)
 
 ちなみに、上の画像にもありますように、このタイプは一部子会社の長崎県央バスに移籍した車もありまして、これらは「高速シャトルバス」・一般道を経由した長崎~諫早間を中心とした運用に就いておりまして、中乗り・後乗りの車に混じって運行される姿が見られております。
 
 尚、長崎県央バスは令和6年度には再び長崎県営バスに統合される事になっております。したがって、「KEN-OU」の姿も近いうちに見られなくなりまして、再び「KEN-EI」に戻される事にもなるようであります。
 
 
 こちらは、平成18年に導入されましたハイデッカー車両であります。これはエアロバスがスタンダードデッカーがPJ-規制から廃止されたためでありまして、それ以来この「空港リムジン」タイプはハイデッカータイプでの導入となっております。やはり、容量がハイデッカーの導入によりまして若干広くなったのもよかったのではないかとも思う所でもありましょうか。
 
 (9E51・PJ-MS86JP)~立神行き
イメージ 1
 
 (9E52・形式同)
 
 (9E53・形式同)
 
 
 以降導入されましたエアロバスMS8形式のタイプは、貸切からの改造車、そして移籍車が導入されておりました。画像の車(U-MS826P)は元は平成7年式の貸切車でもありましたが、17年経過しました平成24年に計4台に路線化改造を施しておりまして、30年近くになる今でも「空港リムジン」などで活躍を行っております。
 
 (7E12)
 
 (7E13)
 
 (7E15)
 
 
 また、こちらはKC-規制の路線改造車でありますが、改造時期によりまして行先表示は幕式LED式それぞれが見られております。このうち以下画像の8E11に関しましては平成23年に8E12とともに路線化改造を行っておりますが、この車に関しましては平成28年に長崎県央バスに移籍しまして長崎~諫早間の路線などで活躍しております。それにしても、先述のスタンダードデッカーといい、このハイデッカー、さらに一般の路線車両と、この長崎~諫早間も様々なラインナップがある事が伺わせております。
 
 (8E11・KC-MS829P)~長崎県央バス所有
 
 (1E51・形式同)
 
 
 さらに、エアロバスの移籍車も日の丸自動車興業・京浜急行バスなどからKL-規制のエアロバス(KL-MS86MP)の移籍車を導入しておりまして、「空港リムジン」や「高速シャトルバス」などで活躍しております。特に、京浜急行バスからの移籍車に関しましては在籍時にも羽田空港発着の路線でも活躍していた車でもありましたので、新車導入時から長らく空港の路線でも活躍している車でもあります。
 
 【元日の丸自動車興業】
 (3E51)~高速シャトルバス時
 
 (長崎~佐世保線時)
 
 (4E55)
 
 (4E56)
 
 (4E57)
 
 【元京浜急行バス】
 (3E52)
 
 (3E53)~高速シャトルバス時
 
 (空港リムジン時)
 
 ここからは、エアロエースをご紹介してまいります。エアロエースは平成20年に以下画像の最初の車(ともにBKG-MS96JP)が導入されておりまして、これら車も現在も「空港リムジン」や「高速シャトルバス」、長崎~佐世保線などで活躍を行っている車ではありますが、それから8年間は後述のエアロエース新車まで新車が導入されておらず、その間エアロバスの貸切転用車や移籍車の導入もあっておりましたので、それまではこの平成20年導入車が最も新しいタイプとして存在しておりました。
 
 (0E51)
 
 (0E52)
 
 
 そして、上の2台の導入から8年後の平成28年、新たなエアロエースの新車が7台(E651~E657、いずれもQTG-MS96VP)導入されておりまして、いずれも「空港リムジン」や「高速シャトルバス」などで活躍を行っております。
 
 (E651)
 
 (E657)
 
 この導入は、前年の平成27年導入に次ぐ導入となっておりまして、前年の導入が同じ4列でも都市間路線向けに導入されていたため、ともに後方トイレ(パウダールーム)付きとなっておりましたが、平成28年導入車の場合は近距離の「空港リムジン」向けでありますのでトイレは装備されておりません
 
 (参考、平成27年導入、E552)~「サンライト号」運行時
 
 
 また、外観は画像の通りでありまして、近距離の路線で使用されておりますので、上の画像のE55*に設けられておりますリアスポイラーも装備されていないのも特徴でもあります。
 
 行先表示は、LED行先表示が採用されております。「空港リムジン」タイプでは、上の画像の元京浜急行バスからの移籍車であります3E5*以来のLED行先となっておりますが、表示の仕方も側面に関しましては2段式の行先表示になっているのがお分かりいただけます。
 
 (前面)
 
 (側面)~画像左側には荷物置場も確認できます
 
 
 そして、2年後の平成30年にもエアロエースが3台(E851~E853)が導入されておりまして、「空港リムジン」及び「高速シャトルバス」で運行されております。この平成30年導入車では、「シフトパイロット」が装備されましたAMT車によりますエアロエースでありまして、したがって形式は2TG-MS06GPでもあります。
 
 (E852)
 
 (E853)
 
 尚、装備等に関しましては、平成28年に導入されました7台に準ずる形となっておりますが、それでも側面にあります「FUSO AERO」のエンブレムがこれまでのエアロエースとは違った所を見せております。ちなみに、それ以外の都市間路線向けではエアロエースは導入されておりませんので、現時点で新規制でのエアロエースは3台のみとなっております。
 
 
 今回は、長崎県営バスの「空港リムジン」等向けの三菱エアロシリーズのラインナップをご紹介しましたが、現在もスタンダードデッカーからハイデッカーまでが存在している事がお分かりいただけるのではないかと思います。考えて見ましても、30年前後経過しましたU-規制から、2TG-規制車までがラインナップにある訳ですので、それほどそれぞれが存在感がある事も伺える所ではあります。今後は、古参車両ほど置き換えが進む事になるようですが、事情もあるためその頻度もゆっくりになるかとも思われるようです。それでも、徐々に姿は変わる事になるようですので、私自身今後もその姿を見て行こうとも思っております。