NO.2980 このほど全廃へと至っています、長崎県営バス平成20年代導入、3列シート高速車5台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 このほどまで、長崎県営バスの上の画像にあります三菱エアロエース(BKG-MS96GP)、そしていすゞガーラ(PKG-RU1ESAJ)計5台の高速車が廃車となりまして、約10数年でその長崎県営バスから姿を消すに至っております。

 

 これら高速車は、平成20年にいすゞガーラ2台(0S51・0S52)、平成22年に三菱エアロエース3台(E051・E052・E053)を意味しておりまして、これら5台に共通しますのは3列シート車である事でもあります。

 

 また、これら5台はいずれも幕式でもありまして、この中身も担当路線以外にも様々な行先が入っていたようでありますが、夜行用として導入されておりました1台に関しましてはその担当路線でありました大阪線「ロマン長崎号」の行先も見られていたようでありまして、これら3台にも様々な実績が伺えていたのではないかと思います。

 

 そんなこの5台も、令和2年の「新型コロナウイルス」によります運休もありまして休車となりまして、さらに担当路線も休止・廃止となりましたリ、座席が3列シートから4列シートに改まるようになりましてからはより休車となる姿も見られておりまして、上の画像の長崎駅に近い尾上車庫、そして本局に近い所に移動しまして長らく休む姿が見られておりましたが、ついに最後まで残されておりました三菱エアロエース3台の廃車によりまして、この幕式行先の3列シート車は全廃に至っております。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、そのいすゞガーラ・三菱エアロエース5台に関しまして、過去の画像を使いまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 まずは、いすゞガーラ2台です。これら2台は平成20年に導入された車でありまして、いずれも偏心3列シート車となっている事から、南九州路線であります鹿児島線「ランタン号」、宮崎線「ブルーロマン号」に当初は使用されておりまして、一時はラッピングまで施されておりました。

 

 (0S51)~「長崎龍馬」ラッピング時代
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 (0S52)~「ランタン号」時

 

 (同)~「ブルーロマン号」時

 

 これら車には、非公式側が前から2・3番目の窓が固定窓になっていたのが特徴でしたが、これはちょうど窓の位置がトイレが階下にある位置になりますので、ちょうどその位置が固定窓となっておりました。

 

 

 その後、これら2台は北九州線「出島号」に転用されまして、長崎と北九州を運行しておりました。

 

 上の画像とともに、平成31年2月乗車時の0S52車内です。ご紹介しておりますように、画像のように偏心3列シートであるのが大きな特徴でもありますが、さらにコンセントも後付けしておりまして、電源の心配がいらないのが良かったのではないかと思う所でもありました。

 

 また、この車をはじめ都市間路線用にはご当地ナンバープレートに換装されておりました。この長崎県のナンバープレートの場合はステンドグラスの中に、「平和記念像」・「大浦天主堂」・「ハウステンボスの風車」がある図柄となっておりまして、長崎県内の高校生がデザインしたそうでありましたが、現在は長崎県営バス以外にも長崎自動車(長崎バス)でも見られておりますので、長崎地区ではおなじみになりつつあるナンバープレートでもあります。

 

 けれども、冒頭のように「新型コロナウイルス」によりまして休車となりまして、0S51が令和4年に廃車、相方0S52も令和5年に廃車となっておりまして、いすゞガーラの偏心3列シート車は全廃に至っております。

 

 

 次は、三菱エアロエースであります。これらは平成22年に導入されておりまして、E051は「ロマン長崎号」として、E052・E053は「出島号」として導入されておりました。

 

 このうち昼行用のE052・E053は、偏心3列シートながらテレビモニターが廃止されておりまして、この路線の簡素化が伺えておりました。尚、その後コンセントが設置されておりましたし、末期にはWi-Fiも設置されておりましたので、モニターがなくなりましてもエンタメ的には楽しむ事はできていたのではないかと思います。

 

 (E052)
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 (E053)

 

 

 一方、E051は「ロマン長崎号」向けに独立3列シート車で導入されておりましたが、当初はトランクの容量の関係でもっぱらトランクの容量が広い三菱エアロクィーン(6E54)が使用されておりまして、E051はしばらく閑散期や続行で使用されるほどでありました。それでも、E051の装備も独立3列シートである上にコンセントが各席に装備されておりまして、他の2台としますといるなど、従来車よりも1ランク上がった装備でもありました。
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 (「ロマン長崎号」運行時)
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 しかし、平成30年に「ロマン長崎号」は廃止、それからは南九州路線の「ブルーロマン号」・「ランタン号」、さらに九州横断道路線の以下画像の長崎~別府・大分線「サンライト号」にも運行されておりました。この時には、「ロマン長崎号」が廃止された事で売却されたり他路線に転用されているなどの推定情報が流れていたほどでしたが、結局は廃止後も在籍するに至っておりました。
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 また、この車もE052・E053らと同様、「出島号」にも運行されておりました。これまでも「出島号」には、やはり「ロマン長崎号」から転用されておりました三菱エアロクィーンも使用されていた路線でもありましたが、こちらに関しましても画像のように北九州へも足を運ぶ姿が見られていた事がわかるのではないかと思います。
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 ちなみに、この車は元は夜行用と言う事で仮眠室が備えられております。しかし、昼行に転用されるようになってからは仮眠室を使用する事がありませんので、荷物置場として活用されておりました。それにしても、この車も先述のように「ロマン長崎号」運行時には荷物置場がそんなに広くなかった事から一時運用に入らなかった事もあったようですが、荷物置場に活用されましたら不自由はなくて済んでおりました。
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 しかし、そんな都市間路線に使用されておりましたエアロエース3台も、冒頭述べましたように3台とも並ぶ姿も見られておりました。しかし、これら3台ともこのほど諌早営業所に回送、除籍→廃車登録へ至っておりまして、長崎県営バスのE0**台の3台は姿を消すに至っております。

 

 

 今回は、長崎県営バスに所有しておりました、平成20年代導入の3列シート車5台に関しましてご紹介しましたが、何と言いましても「新型コロナウイルス」による需要減によります「出島号」や「サンライト号」の減便、それに伴います3列シート車の撤退に関しましては正直残念ではなかったかと思います。これによりまして、数年間休車の上で10数年で廃車と言う形で姿を消さないといけなかった訳でもありますので、よりそう思うではなかったでしょうか。やはり、一気に主力でありました姿を消してしまった事に関しましては正直残念ではありましたが、とにかくこれら5台に関しましてはお疲れさんと言いたいとも思います。

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