番外 関門国道トンネルの過去の大規模な工事時において見られていた、通行止めに伴った代替の交通機関 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 平成筑豊鉄道が運行します、トロッコ列車「潮風号」の始終着地の関門海峡めかり駅から徒歩数分、画像1の関門トンネル人道入口にやってまいりまして、ここから画像2にもありますように関門トンネルの人道を通りまして、対岸の山口県下関市へと向かうようになります。
 
 北九州市からから山口県下関市へは、公共交通機関ではJR山陽線で門司駅から下関駅へ約6分、また渡船を利用しますと、門司港駅の所の桟橋から下関市の唐戸桟橋へ関門汽船を利用しまして約5分で行く事ができております。また、道路では本州~九州間の大動脈であります「関門橋」、国道2号線「関門トンネル」が存在しておりまして、多くの車両の行き来が見られております。
 
 そして、関門トンネル人道は、本州~九州間を徒歩で行く事ができる唯一の道路でもありまして、徒歩で行かれる方、自転車・バイクを押して行かれる方(自転車・バイクは走っての通行は禁止です)の姿が見られておりまして、特に以下画像の県境部はこれから山口県へ、もしくは福岡県へ入る事になる訳ですので、よりそう言った印象を感じさせられる場所になるのではないかとも思います。
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、その国道2号線「関門トンネル」が通行止めになった際に、過去に見られていた姿を皆様にご紹介してまいります。その際には、車道だけではなく人道も通行止めとなっておりまして、大規模なメンテナンスがその際に行われている事を伺わせておりました。
 
 
 国道2号線の「関門トンネル」は、ご紹介しておりますように、画像にあります「関門橋」とともに車両の通行ができます道路の中にありまして、多くの車両が通行しておりますが、「関門橋」に関しましては、「関門自動車道」とも称される事から高速道路扱いとなっておりますが、「関門トンネル」に関しましては一般道扱いでありますので、料金も「関門橋」よりも安価で行く事ができるようになっております。
 
 
 そんな「関門トンネル」に関しましては、塩害による浸食等もありまして老朽化も見られる事から、現在度々通行止めが行われておりまして、その間に様々なメンテナンスがこの通行止めの間に行われているのが現状でもあります。これまでの通行止めの内容は、開通当時より利用交通量が大幅に増えるとともに車両が大型化している事から、点検結果などを踏まえてリフレッシュ工事を行っておりまして、車道床版、天井板及び諸設備等の補修を行っておりまして、古くなりましたトンネルのメンテナンスを行っております。
 
 また、「関門トンネル」が通行止めになりますと、車両に関しましては迂回が必要になる訳でありますが、自動車・トラックの場合でありましたら、迂回路としまして「関門橋」を使う事になります。料金は、普通車の場合でありましたら、160円で門司インター・門司港インター~下関インター間に限りまして通行ができるようになっております
 
 
 一方、自動2輪車(125CC以下)・原付・自転車・歩行者の場合は、最近の工事の際には引き続き画像の人道を使いまして利用する事ができるようになっておりますが、過去には人道も通行止めとなっていた時もありまして、その際の使用手段は関門橋しかありませんでした。
 
 
 この通行止めが行われましたのが平成21年~22年の工事時でありまして、この時には人道も通行止めとなっていた事もありまして、歩行者用としまして代替バスが、そして自転車・バイク用としまして代替トラックが用意されておりました(画像は人道入口(門司側))。
 

 代替バスの場合は、西鉄バス北九州が運行を委託されておりました。車両は以下画像の貸切バス(6531・日産デU-RA520TBN~現廃車)が使用されておりまして、よく見ますと「関門トンネルリフレッシュ工事通行止め迂回専用バス」と書かれておりまして、これで歩行者用の迂回バスが運行されていた事がわかります。尚、運賃はもちろん無料でありまして、事実上関門間は当時運航されておりました所要5分の関門汽船が390円に対しての無料でもありましたので、一番安く行ける手段と言ってもよかったのではないでしょうか。
 

 一方、自転車・バイク(125CC以下=原付など)用には、代替トラックも用意されておりました。もちろん、「関門トンネルリフレッシュ工事通行止め迂回専用トラック」と書かれておりまして、車両は西鉄グループの西鉄運輸が担当しておりました。この代替トラックの運賃はこちらも無料になっておりまして、20円徴収しておりましたので無料であった分こちらの方が利用しやすかったのではないかと思います。尚、代替トラックは2トントラック、4トントラックとおりまして、2トントラックは事実上自転車を、4トントラックは事実上バイクを輸送していたようであります。

 この輸送では、代替バスの場合が事実上朝から晩まで、代替トラックの場合が24時間での運行でありました。やはり、深夜に移動しないといけない方もいらっしゃった事を思いますと、このようなパターンもわからなくはなかったでしょうか。
 

 今回は、関門国道トンネル通行止めで見られておりました代替機関に関しましてご紹介しましたが、私自身も、実際に撮影を行っておりましたので、「関門トンネル」の人道を通りますとその事を思い出されます。最近行われております通行止めでは、人道が使えておりますのでそこまで大掛かりな事はありませんが、過去には人道も使えなかった分このような事も見られておりました。本当に、画像の姿を見ましても関門間も近い事も伺えますが、この姿を見ましても遠かったのがこの時のようだったようにも思います。とにかく、今後もそう言った動きはあるのではないかと思われますが、過去にそう言った事があった事を存じていただければと思います。