番外 二度にわたりまして運行した路線でした、サンデン交通・西鉄バス北九州運行、下関~北九州空港線 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 福岡県北九州市の北九州空港は、今年で現空港が開港しまして18年になりますが、特に画像2にあります空港島内に本社がありますスターフライヤーによる運航を中心に、東京(羽田)などへ航空路線が運航されております。
 
 この北九州空港と言いますと、これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、早朝から深夜まで運航されているのが特徴でありまして、最終便も深夜に到着する便もあるなど、24時間離着陸可能であります。やはり制限がある福岡空港や山口宇部空港と言った近隣の空港とは違いまして、この空港では時間制限がない分利用しやすいのが大きな利点にもなっております。
 
 尚、現在は「新型コロナウイルス」によります需要減によりまして、早朝・深夜の運航は一時運休時期もありましたが、現在は運航する姿が見られております。正直早朝発深夜着と言う運航は魅力的でもあるだけに、このような姿があるのは正直大きいかなと思います。
 
 
 さて、この北九州空港へは、こう言った中ではありますが、北九州市内(小倉・黒崎・折尾)から北九州空港へ以下画像の西鉄バス北九州運行によります「北九州空港エアポートバス(1187・いすゞQTG-RU1ASCJ~小倉線用)」が運行されておりますし、福岡市内からも西鉄バス・北九西鉄タクシー運行で福北リムジンバスも存在しておりまして、北九州空港の航空路線にも優しい形となっているのが、現在の北九州空港へのアクセスの特徴でもあります。
 
 
 そんな北九州空港のアクセス路線でありますが、西鉄グループ以外では、北九州市交通局が黒崎・折尾方面へ運行されておりましたが(→その後西鉄バス北九州単独運行)、それとともに下関~北九州空港線が平成18年の現在の空港の開港から平成23年まで(第一期)、さらに一度廃止されながらも令和元年には運行を再開してもいました(第二期)。今回は、そう言った動きがありましたこの路線に関しまして皆様にご紹介してまいります。
 

 この路線は、当初は西鉄バス北九州とサンデン交通との共同で運行されておりまして、一日8往復での運行でありました。そんなこの路線の主要停車地は・・・

 北九州空港~(九州道)~高速葛原~高速畑~レトロ桟橋通り(門司港レトロ)(関門トンネル)~唐戸~下関駅

でありまして、途中門司港レトロ方面にも経由しておりました。また、高速葛原・高速畑両バス停は運行開始前はバス停自体休止しておりましたが、この運行を機に復活もしていたバス停でもありました。
 
 
 しかし、平成21年4月に西鉄バス北九州が撤退しまして、サンデン交通単独運行として運行されておりましたが、運行本数は以下画像の時刻にもありますように8往復のままではあったものの利用客に関しましては低迷していたのではないかと思われます。尚、それでも新車を導入するなどの積極さに関しましては良かったのではないかとは思いますが・・・。
 
 (時刻)
 
 その後も、利用客はあまり伸びず、結局は平成23年3月末に路線自体廃止となりました。
 
 
 しかし、令和元年10月末からは8年ぶりに西鉄バス北九州単独運行で1往復運行を再開しておりました。この停車地は以下の通りでありまして・・・
 
 北九州空港~(九州道)~門司港レトロ~(関門トンネル)~赤間神宮前~唐戸~下関駅
 
となっておりました。
 
 
 しかし、再開したとは言いましても利用者はそう伸びらず、さらに追い打ちをかけるように「新型コロナウイルス」によりまして航空機自体が運休した事から運休を余儀なくされておりまして、結果そのまま令和2年6月30日に運行終了へと至っております。私自身も、その姿を収めたかったのですが、結局収める事ができなかった事は悔やまれる所ではあります。
 
 
 尚、その後の運行は、下関から北九州空港への交通機関はスターフライヤー利用者に限りまして、下関三電タクシーの乗合タクシーが予約制で運行されておりましたが、昨年12月末付で廃止されております。
 
 
 さて、北九州空港~下関線の「北九州空港エアポートバス」専用車は、第一期は西鉄バス北九州の車両は門司営業所所属の西日本車体(西工)B型高速車(B高車)、サンデン交通は東町営業所所属の西工E型架装のともに日産ディーゼルスペースランナーが使用されておりましたが、この専用車には画像5にもありますように「北九州空港エアポートバス」に関しましたステッカーも貼り付けられておりまして、まさに専用車らしさを見せていたのではないかと思われていました。
 
 (西鉄バス北九州、9356、日産デKL-UA452TAN)~平成28年撮影、小倉営業所所属時(現在は廃車
 
 それにしても、サンデン交通の場合は車両自体も福岡線で使用されている車と同型の車を使用されていた訳でもありましたので、乗り心地も悪くはなかったのではないかと思われるだけに残念ではあります。
 
 (サンデン交通、下関230あ・518、ADG-RA274TAN)
 
 
 その後、この元専用車・518号は、画像からもわかりますように下関~山口線の専用車に転用されまして、画像のように実際に使用されておりました(平成25年撮影)。
 
 
 しかし、この撮影から1年後にこの路線も廃止となりましたし、さらに画像の下関~山口宇部空港線も廃止されておりまして、現在はスクールバスに転用されているようであります。
 
 
 一方、第二期では小倉営業所所属の「北九州空港エアポートバス」の専用車が使用されておりまして、画像のいすゞガーラ(1079・QTG-RU1ASCJ)や日産ディーゼルスペースランナーなどが使用されておりました。先述のように、私自身もその姿を収める事ができていなかった事から、他の情報をもとにご紹介しましたが、やはり運行されていた路線を収められなかった事は悔やまれる所ではあります。
 
 
 今回は二度にわたり運行されました下関~北九州空港線に関しましてご紹介しましたが、この北九州空港路線に関しましても、他の路線が好調そうに見える反面、この下関~北九州空港線のように、距離的にも山口宇部空港よりも近いにもかかわらず廃止となる場合もありますので、正直距離と言うのは関係ないと言う所でもありましょうか。本当に、新空港開港から18年になります北九州空港ですが、空に関しましても運航開始した路線あれば、休止になった路線もあったなど動きがあっておりますので、そう考えますと空と陸とも色々な動きがあっている事には間違いないのではないかと思ってならない所でもあります。