番外 当初はこのような形でした、平成23年公開時より、「ななつ星 in 九州」の当初のイメージ図 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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 九州内を運行する代表的なD&S(デザイン&ストーリー)列車であります、JR九州のクルーズトレインななつ星 in 九州は、平成25年10月の運行開始から10年を迎えましたが、現在も人気を保ちつつ運行されております。
 
 この「ななつ星 in 九州(以降は「ななつ星」と記載)」は、博多駅を始終着駅としまして九州内を回ります列車として運行されているものでありまして、近年は、各地の災害によりまして運行区間変更を余儀なくされる時が見られております。
 
 そのため、現在は以下のような形で運行されておりまして、「3泊4日コース」では霧島コース・雲仙コースとありますし、「1泊2日コース」では九州を一周する九州周遊ヨースも存在します。尚、令和2年7月豪雨(熊本豪雨)で大きな被害を受けまして、現在も運行されておりません肥薩線も災害前は代表的な運行区間として存在しておりましたが、そう言った事もありまして、現在鹿児島方面へは第3セクター前は鹿児島線でありました肥薩おれんじ鉄道経由で運行されております。
 

 【3泊4日コース(霧島コース)】

 1日目 博多→久留米→日田→豊後森→由布院→大分→(車中泊)

 2日目 →(熊本)→八代→水俣→阿久根→川内→伊集院→鹿児島中央→隼人(旅館泊)

 3日目 (旅館)嘉例川→えびの→吉松→高原→都城→南宮崎→宮崎→佐伯→(車中泊)

 4日目 →(幸崎)→(大分)→豊後竹田→阿蘇→熊本→久留米→博多

 

 【3泊4日コース(雲仙コース)】

 1日目 博多→久留米→日田→豊後森→由布院→大分→(車中泊)

 2日目 →(豊後竹田)→阿蘇→立野→熊本熊本市内熊本港→(熊本フェリー)→島原港(旅館泊)

 3日目 (旅館)駅(島原鉄道利用)→諫早

     (雲仙温泉)諫早→長崎→大村→早岐→鳥栖→(車中泊)

 4日目 →(博多)→(小倉)→宇佐→杵築→別府→大分→由布院→久留米→博多

 

 【1泊2日コース(九州周遊コース)】

 1日目 博多→熊本→八代→牛ノ浜→川内→鹿児島中央→(車中泊)

 2日目 (都城)→(南宮崎)→宮崎→延岡→佐伯→大分→由布院→久留米→博多

 

 (注)各コース八代~川内間は肥薩おれんじ鉄道線、→は「ななつ星」で運行、は専用バスで運行

 
 (サボ)
 
 (専用バス)~JR九州バス644-20565、三菱2TG-MS06GP

 
 そんな「ななつ星」も、令和4年に「エピソード2」としてリニューアルされておりますが、それに伴いまして、現在も超豪華列車と言われるだけありまして、少なくなりました10室20名のチケットを取るだけでも正直大変なくらいのいわゆる「プラチナチケット」の列車でもある事には変わりなく、現在も申し込みの方が多く見られております。ただ、最近は数度の応募で当選される方も出てきておりまして、あきらめずに応募していただきたい所でもあります。

 

 

 そんな「ななつ星」でありますが、運行開始前にはイメージ図と言うものも存在しておりまして、今から13年前の平成23年に福岡市のJR博多シティ内にありますJR九州ホールで開催されました、ドーンデザイン代表であります水戸岡鋭冶氏の展覧イベントにおきまして、クルーズトレインのイメージ図が公表されておりました。今回は、その時に公表されておりましたイメージ図を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 画像が、平成23年公開当時のイメージ図であります。こうして見ますと、実際の姿とは大きく異なっておりますが、車端部をガラス張りにしまして車内展望が大変よくなっているなど、見ていて夢を与えるものであった事が伺えておりました。
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 以下画像は、上の画像のアップ画像でありますが、車体のつくり自体が車端部に関しましてはカプセルみたいな印象のイメージ図でもでもありましたが、その下の画像にありますように、駅に停車しまして星空を見ると言う事はもしもガラス張りであったならば素晴らしいものであったのかなと思ってならない部分でもあります。
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 (画像右側、星を観察するシーン)
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 一方、こちらは車内のイラストでありますが、車端部の展望スペースや、車内のダイニング(食堂)スペース、そして客室スペースとイラスト上だけでも豪華さが伺えておりました。まさに、クルーズトレインと言われるだけの印象はこの時も感じられていたと言ってもいいでしょうか。ちなみに、イメージ図の編成は現在と1両少ないとなっておりましたし、水戸岡氏自身はその後7両よりも多い両数にしようと言う案も考えられていたそうでしたが、各駅のホームの関係で7両に落ち着いたとも言われているそうであります。
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 これらイメージ図を見まして、正直私自身もこんな列車が九州を走るの?正直大丈夫なのか?結局イメージだけで終わるんじゃないの?と言う印象が当時はありました。しかし、平成24年に翌平成25年10月に運行を開始する事が決まりまして、その結果1年後の運行開始へと至る事になりました。

 

 (平成25年10月撮影)

 

 

 結局は、車両自体はカプセルみたいな形の車体から、画像のような77系客車になりましたが、それでも77系客車自体の豪華さには変わりはありませんので、憧れる車である事には変わりはないのではないかとも思います。

 

 (1号車、マイ77-7001 ラウンジカー)
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 (7号車、マイネフ77-7007 DXスイート)
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 (車体のエンブレム)

 

 

 そして、この時のイメージ図では明らかになっておりませんでした機関車が、DF200形(-7000号機)ディーゼル機関車でありますが、編成の顔であります牽引機関車にはふさわしいのではないかと思うほどでありまして、牽引機にふさわしい姿も見られております。本当に、ここまで金を使っている姿はより豪華さが伺える訳でもありますので。
 
 
 また、DD200形(700番台)ディーゼル機関車も、金手すりではありませんが、画像のように黄色の手すりを採用しております。この色合いからも、「ななつ星」の連結を前提にしている事が伺わせますし、実際に連結する姿も見られておりますので、この存在も大きいかなと言える所ではありましょうか。

 

 

 今回は、10年前の平成23年に「JR博多シティ」で公開されておりましたイメージ図の姿をご紹介しましたが、先述のように、イメージ図公開の時点では、正直イメージだけで終わるんじゃないかと思われていたのがこうして現実になっておりますので、よくここまでやってくれたなと思う所であります。その後もキハ40系気動車の或る列車や、787系電車36ぷらす3などのデザインを手掛けているだけに、この水戸岡氏の本気度には正直驚かされる所ではあります。そんなこの「ななつ星」の存在は特に大きな存在ではないかとも思いますが、それでもイメージではそうした姿が見られていた事を存じていただければと思います。