番外 長崎線・佐世保線の分割列車においてかつて存在していた、異所属・異系列での併結列車運 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 これまでも当ブログでもご紹介しておりますように、かつて上の画像にありますように、平成30年3月改正まで長崎線・佐世保線を途中の肥前山口(現・江北)駅で分割していた列車が存在しておりました。
 
 この列車は、佐世保車両センター所属の817系電車6両編成で運行されておりました、前4両早岐行き・後2両肥前大浦行きの列車でありまして、改正前まで前4両4927Mを軸に、後2両が2831Mとして運行されていたものでありまして、長崎線の817系電車では当時6両編成は最長編成で構成されておりまして、肥前山口駅で分割というパターンも、かつての特急「かもめ」・「みどり」を思い出させる列車でありました。
 
 そして、その平成30年3月改正で、鳥栖→肥前山口間・肥前山口→早岐間・肥前山口→肥前大浦間がと3系統分割しておりまして、その結果以下画像にあります肥前山口駅における分割シーンは見られなくなってしまいました。
 
 現在の運行列車も、(博多~)鳥栖→江北間(2829M)は南福岡車両区の811系電車4両編成、江北→早岐間(931M)が817系電車2両編成、そして肥前浜駅から南が非電化となっております江北→肥前大浦間(2137D)はキハ47形気動車2両編成での運行となっております。
 
 (817系電車2両編成)
 
 (キハ47形気動車2両編成)
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、その肥前山口駅で分割していた列車におきまして、形式や所属が違う列車同士の混結が見る事ができておりましたので皆様にご紹介してまいります。
 
 【混結シーンは平成22年撮影】
 
 
 その形式や配置所が違う組み合わせを見せておりましたのが・・・
 
 813系電車(南福岡電車区((当時)所属)
 
 817系電車(長崎鉄道事業部長崎運輸センター(当時)所属)
 
との混結編成でありました。
 
 
 この両形式との混結編成による運用は・・・

 鳥栖→肥前山口→肥前大浦 (2829M)
 肥前大浦→肥前山口→鳥栖 (2840M)

 
の2列車となっておりまして、上の表にもありますように1往復による運用となっておりました。
 
 この列車は、往路の2829Mに関しましては、以下画像のように鳥栖~肥前山口間は7両編成による運行となっておりまして、813系電車が3両、817系電車は4両連結されておりますが、817系電車に関しましては途中の肥前山口駅で後ろ2両を切り離しまして、早岐駅へ運行されておりまして、817系電車の分割編成でも平成30年3月改正までと逆の姿が見られておりました。
 
 (813系電車と817系電車との融合(連結)部)
 
 上の画像が、その813系電車と817系電車との融合(連結)部でありますが、先述のように813系電車は当時の所属表記であります「北ミフ」、
 
 817系電車は「崎サキ」となっている事がおわかりいただけます
 
 
 ちなみに、福北ゆたか線(筑豊・篠栗線)でも813系電車+817系電車の併結は見る事ができておりましたが、こちらも見る事はできなくなっております。けれども、この時みたいに所属が異なって併結されているパターンは珍しかったのではないかとも言ってもいいのではないでしょうか。
 
 
 しかし、平成23年のダイヤ改正でこのような異形式の列車の運行は廃止されておりまして、以降は平成30年3月までは冒頭でご紹介しました817系電車6両編成で鳥栖→肥前山口間で運行されておりまして、この間平成26年のダイヤ改正までは肥前山口駅で早岐行き2両・肥前大浦行き2両・肥前山口駅止まり2両も見られておりましたが、それ以降は早岐行き4両・肥前大浦行き2両と変化が見られておりましたが、先述のように現在はそれぞれが分かれた形で運行されるに至っております。
 
 
 今回は、長崎線で見られておりました異所属・異系列の運行に関しましてご紹介しましたが、この運行列車に関しましては長崎線佐賀地区でも最も通勤・通学の方が利用される列車でもありまして、私自身も利用歴があった列車でもあります。そのため途中分割があるとはいえ鳥栖~肥前山口間は最高8両編成もの列車が運行されておりましたし、かつご紹介しましたように異所属・異系列の列車も運行されていた訳でもありましたので、この存在は大きかったのではないかと思います。現在は、このように途中で分かれた運行は見られませんが、かつてそういった姿が見られていた事を存じていただければと思います。