西鉄バスの福岡市内から福岡空港へのアクセスバスと言いますと、「新型コロナウイルス」が流行しだしまして半年ほど経過しました令和2年9月までは、画像1・2にありますように、天神高速バスターミナル~博多バスターミナル~福岡空港国際線ターミナル間に「エアポートバス」が運行されておりまして、天神・博多駅方面から福岡空港国際線ターミナルに行かれる方が利用されておりました。
この路線バスは、吉塚・桧原の両営業所が担当しておりましたが、便によりましては途中バス停でも乗り降りが可能である事もありまして、天神・博多駅方面から福岡空港国際線に行かれる方以外にも利用できる事もありまして、博多駅~天神高速バスターミナル間の区間利用などもできるようにもなっておりましたし、天神高速バスターミナル内発着でもありますので、高速路線バス・特急バス・西鉄天神大牟田線からの乗り換えの方にも乗り換えやすくなっていたのが特徴でもありました。
そんなこの「エアポートバス」は、平成25年~平成28年までは「A系統」と称されておりまして、以下画像がその姿でありましたが、行先表示に「A」と書かれてある事がお分かりいただけるのではないかと思います。尚、この運行開始年の平成25年には、定時化を図るために急行化されておりまして、それによって時間短縮も図っておりました。
そして、この路線バスの運行開始以降、福岡空港国際線から博多駅方面の利用者はもちろん、福岡の中心であります天神まで運行されている事でより多くの利用者を得ておりまして、その中には中国・韓国人を含めましたインバウンド客の利用者も多く見られておりました。
しかし、令和元年の秋には日韓関係の悪化で韓国人観光客が大幅に減少しておりまして、そして令和2年に入りますと「新型コロナウイルス」によりまして国際線発着便も運休便が多く見られる事で利用者を大きく減らしておりまして、その結果「エアポートバス」の運行は博多バスターミナル~福岡空港国際線直行便系統が運休した後、天神系統もこの年の9月末をもちまして運休しておりました。
運休中は、塗装変更もないままで一般路線に就く姿も見られておりまして、本来の目的が見られない中でもこう言った形で運行する姿が見られておりました。本来ならば、「スマートループ塗装」に塗装変更もあり得る所でもありますが、その後の運行再開を狙ってそのままの姿が見られておりました。
(20番系統、貝塚駅行き、使用車両・3122)
けれども、令和4年秋より入国規制一部解除以降、福岡空港国際線では多くの方々の姿が戻って来ておりまして、出発・到着ロビーと、多くの方々の姿が見られるようになっておりまして、韓国をはじめとします地域より運航が再開されておりまして、その結果「エアポートバス」も博多駅系統まで運行を再開しております。
さて、ここまで最新の「エアポートバス」の現状に関しましてご紹介しましたが、、「A系統」→「エアポートバス」とともに同じく平成25年3月に運行を開始しましたが、こちらも残念ながらその後運行終了となってしまっております、画像にもあります福岡空港国内線~千早~香椎浜線に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
この路線は・・・
福岡空港国内線~二又瀬~松島~千早駅~留学生会館前~香椎浜営業所
を運行しておりまして、「博多バイパス」を経由する路線でもありまして、香椎地区から空港方面への足として運行されておりました。
ただ、この路線はJR・西鉄電車の香椎駅を経由しない路線でありますので、JR・西鉄電車を利用する際には、千早駅で乗下車しないといけませんでした。尚、運行を担当しておりましたのは、現在は人工島「アイランドシティ」に新設されておりますアイランドシティ営業所に機能が移転しまして車庫扱いとなりました、旧香椎浜営業所が運行を担当しておりまして、後述のノンステップバス2台によりまして運行されておりました。
この路線バスは、当初平成25年の9月30日までの試行運行として運行されておりましたが、期間を延長しまして26年10月末まで試行運行されておりました。やはり、香椎地区から空港方面への足がこれまで確保されていなかった事を思いますとわからなくはなかったでしょうか。
ここからは、私も運行時に乗車を果たしておりましたのでご紹介したいと思います。この時の乗車は画像の千早駅からでありましたが、その千早駅から乗車されたのは私を入れまして3名程度、加えて香椎浜からは1名と少なめの乗車状況でありました。
この時の乗車車両は、画像のいすゞエルガノンステップ(2743・QPG-LV234N3)でありました。この路線には、この車ともう一台の上の画像にあります2744がその路線に使用されておりまして、交互にこの路線を運行されておりました。
この路線では、福岡空港方面は各バス停乗車のみ、逆に香椎浜方面は各バス停降車のみという形で運行されておりました。そのため、福岡空港行きに乗車されました方は最終的に福岡空港国内線までの乗車となっておりまして、いわゆる区間利用ができなかった路線でもありました。
さて、乗車してみまして国道3号線「博多バイパス」を経由する事もありまして、途中バス停まではほぼ定刻通りに運行されておりましたが、途中より一旦バイパスを離れまして松島一丁目などに停車する事から、再びバイパスに入ります際に画像の松田交差点では右折までの間に時間がかかった事もありまして、数分ほどの遅れが発生しておりました。やはり、乗客を集めるためを思いますと仕方がなかったとは思う所ではありましたが・・・。
こうして、結局10分近く遅れまして福岡空港国内線に到着、車自体もすぐに折り返しまして香椎浜営業所へと向かっていきました。尚、結局この時の乗車は10名足らずでありました。
その後、この元専用車は引き続き旧香椎浜営業所の路線に使用されておりまして、天神・博多駅~香椎浜・アイランドシティ方面の路線に使用されておりましたが、先述のように香椎浜営業所の閉所(但し車庫扱い)に伴いいずれもアイランドシティ営業所に転属しまして、引き続き天神・博多駅~香椎浜・アイランドシティの路線に使用されておりましたが、掲載画像にもあります2744に関しましては令和2年に電気バス化されておりまして、千早駅~アイランドシティ間の路線に朝夕を中心に運行されております。
(アイランドシティ営業所)~画像の車は日産NV350キャラバン「のるーと」
今回は、西鉄バスが運行しておりました、福岡空港国内線~千早駅・香椎浜間の路線バスに関しましてご紹介しましたが、正直この路線自体も福岡空港から香椎方面へダイレクトに移動できていた訳ですので良かったとは思っただけに残念ではありました。ただ、香椎駅ではなく千早駅からの利用であった事いうのはどうかとは思いましたが、区間を考えますと仕方がなかったとも思いますし、区間変更をするなりして運行しても良かったのではないかと思いますが、それが報いらなかったのも残念だったようにも思います。本当にそう思いますと残念な所でありますが、過去にはそういう路線があった事を覚えていただければと思います。